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本の栞にぶら下がる の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2024/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 本書は栞を、とある本を読んだときにひっかかり、次の書物への連鎖を促す記述や、情報のことをそう呼んでいる(ようだ)。  著者の名前に見覚えがあるなと思ったら、『82年生まれ、キム・ジョン』の翻訳者だ。あるいは、『本にまつわる世界のことば』という創元社のシリーズの一冊に、著者のひとりとして名を連ねている。  後者の本のレビューに書いたが、面白いと抜き出した「ことば」についての短編が、斎藤真理子が記したものが多かったのには、今さらながら驚いた。 https://booklog.jp/users/yaj1102/archives/1/4422701215  彼女の短編が面白いのか、彼女が担当した、韓国語の“本にまつわることば”が面白かったのかは分からないが、そんなことで、記憶に残る名前だったか。  本書も、彼女の過去の読書遍歴の中から、次へつながる、読者の興味を惹く本が、何冊も紹介されていた。いくつかメモって、今後、読んでいくことにしよう。  以前は、書評本の類もたまに読んでいたが(例えば、山崎努による『柔らかな犀の角』など https://booklog.jp/users/yaj1102/archives/1/4163749705)、たまにはこの手の本もいいもの。自分の興味の範囲の外の好著と出会えるかもしれない。  本書の中でも、詩のアンソロジーは良いともある。確かに、当たりはずれ(好き嫌い)のある詩集は、一冊まるごと読むのは骨が折れる。編まれた中から、己の琴線に触れた詩の作者の詩集に当たるようにすれば、効率的なのかもしれない。  比較的、女性の作者の本の紹介が多い。あるいは、著者のお仕事上、韓国の作家の作品も。その中から、少し選んで、読んでみよう。  後半、栞と同義的に、「付箋を貼る」という行為にも言及している。自分も、今後の糧になるような箇所には付箋を貼るタイプだ。著者がいうように、面白い本には「密林のように」付箋が林立するもの。  ところが、それに対して、以下のような記述があった。 「結局、付箋やメモに頼っているかぎり、読みながら私が考えたことも感じたことも、そっちに引っ越してしまうのではないか。何を読んでも私の脳にはメモリが形成されないのではないか。これは由々しき問題と思われた。」  これは耳が痛い。  付箋を貼って終わり、メモして終わり、レビューして終わりでは、自分の血肉になっていないということだろう(身に覚えもあるところだ)。  “そっちに引っ越してしまう”ままで置いておかないよう気を付けようと思う。

Posted byブクログ

2024/01/03

斎藤真理子さんは韓国文学翻訳の人。 私は全くそちらに疎い。 私の妹は「隣の国なのに何も知らない」と興味を持ち大学生の時に韓国に留学したのだが、私は一度も韓国を訪れた事がない。私はニラやニンニクの匂いがダメだったので行きたいと思ったこともなかった。 そんな私が、この本で少し韓国文...

斎藤真理子さんは韓国文学翻訳の人。 私は全くそちらに疎い。 私の妹は「隣の国なのに何も知らない」と興味を持ち大学生の時に韓国に留学したのだが、私は一度も韓国を訪れた事がない。私はニラやニンニクの匂いがダメだったので行きたいと思ったこともなかった。 そんな私が、この本で少し韓国文学に興味を持って、ちょっと読んでみようかなという気分になった。斎藤さんのチョイスと紹介の仕方が巧いからだと思う。 もちろん韓国文学以外の本も多く紹介されていて、どれも読んでみたくなった。 堅苦しくなく、本に対して正直な感想と言葉で、とても読みやすかった。 びっくりしたのは斎藤さんが編み物をしながら読書をするという事で、編み物をしながら読むのに適した「編み本」の話が面白かった。 古い本好きの私には他の話も面白いものばかりだった。

Posted byブクログ

2023/12/07

読んだら面白いおすすめ本が書いてあると思っていたら、朝鮮の本が多い。私には向かない本だったが最後まで読了

Posted byブクログ

2023/09/21

(岩波書店) https://www.iwanami.co.jp/book/b631503.html

Posted byブクログ