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ドードー鳥と孤独鳥 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2024/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

仕事中に眺めたダ・ヴィンチでおすすめされていた本。 物語で読める古生物学入門!という感じで新鮮だった。知らない知識がいっぱい。と思ったらノンフィクションも書いている作家さんでした。なるほど。この本の前にドードー鳥のノンフィクションも書いているようだ。ボーちゃんとケイナちゃんが当たり前のように読んでいた基礎文献とかもいつか読んでみたい。 事実と物語が入り混じっているので読み慣れるまではちょっと時間がかかった。 終盤、北海道の神社の社宝が孤独鳥だとわかったからこそ連絡しなかったことが判明したシーン、ボーちゃん視点の読者にあまり開示されていなかったケイナちゃんの内面がついに開示されたようで、心がいっぱいになった。ドードー鳥と孤独鳥が自分達みたいだと言って過ごした鮮やかな時間がボーちゃんだけでなくケイナちゃんにとっても色褪せて無いことがとても嬉しかった。 命をめぐる科学ってむずかしいなとかも思ったけど、古生物学とか遺伝子化学?の話から自分を探す2人の物語とノンフィクションとフィクションの混ざり具合が絶妙でおもしろく読めた。 比喩表現の言葉が好きだな。

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2024/09/26

人間の乱獲により絶滅してしまったドードー鳥。犯してしまった罪を思いせつなくなる。他の絶滅種にも触れ、過去から現在、未来へと進んでいく。自然豊かな百々谷の描写にも心が踊る。 生物そのものだけではなく、彼らがいる背景も含めて見ていく視点を知った。

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2024/08/04

SF。著者の「ドードーをめぐる堂々めぐり」を読んでいたのでフィクションだとはわかっていたのだけど、その取材力が活かされていて一部ノンフィクションであり、それによってものすごくリアルな話に感じる。「ドードーをめぐる堂々めぐり」でも感じたけれど読後もワクワクした気持ちがとまらない。

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2024/07/07

SF。絶滅動物。 タイトル通り、ドードーにまつわる物語。 SF(サイエンスフィクション)としては、サイエンスの要素が強めで、フィクションの要素は薄め。 ノンフィクション作品かと思うような雰囲気。 博物画が多めに挿入される構成が特徴的。 生物系のSFが好きな自分には、かなり好きなタ...

SF。絶滅動物。 タイトル通り、ドードーにまつわる物語。 SF(サイエンスフィクション)としては、サイエンスの要素が強めで、フィクションの要素は薄め。 ノンフィクション作品かと思うような雰囲気。 博物画が多めに挿入される構成が特徴的。 生物系のSFが好きな自分には、かなり好きなタイプの作品。 ちょっとノスタルジックな雰囲気も良い。 かなり気に入ったので、ネットで著者の他作品をすぐに購入しました。

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2024/06/09

専門的な所は深過ぎて専門の方には読み応えあるのだろう…そこ以外の物語の妄想が膨らむ 美しい自然の景色と絶滅してしまった者達と人との温故知新

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2024/05/21

小学生の頃、父親の静養のために千葉の学校に転校した望月環ことボーちゃんは、ちょっと変わった子と思われていたケイナちゃんと仲良くなる。自分たちを絶滅した飛べない鳥、、ドードー鳥と孤独鳥になぞらえ、自然の残る百々谷で奔放に過ごす。しかしケイナちゃんは転校してしまう。 二人の小学生時...

小学生の頃、父親の静養のために千葉の学校に転校した望月環ことボーちゃんは、ちょっと変わった子と思われていたケイナちゃんと仲良くなる。自分たちを絶滅した飛べない鳥、、ドードー鳥と孤独鳥になぞらえ、自然の残る百々谷で奔放に過ごす。しかしケイナちゃんは転校してしまう。 二人の小学生時代の第一章、社会人になったボーちゃんが研究者となったケイナちゃんと再会する第二章。そして研究の過程で暴走し始めるケイナちゃんと、それを止めようとするボーちゃんの姿と進んでいく。 ゲノム解読が進み、絶滅した動物が再生できるのでは、という話は現実の世界でもいろいろ取り上げられているが、倫理的問題や権利関係など慎重に進めなければならない問題がたくさんある。 二人の少女の成長と友情の物語である一方で、こうした様々な問題も提起されている。科学的・歴史的な解説が完全に理解できたわけではないが、とても面白かった。最後は、この後どうなっちゃうの?と思うのだが…

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2024/05/15

子どもの頃の二人の話はとても良かったが、その後はあまりに専門的なディテールが、物語としてのバランスを崩してしまっているように感じた。

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2024/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【目次】第一章 百々谷と百々屋敷/第二章 近代の絶滅/第三章 堂々めぐり/第四章 ドードー鳥と孤独鳥/終章 第一章は、タマキとケイナの小学生時代の話。一緒に過ごした時間は決して長くはないが、2人の魂の共鳴が描かれる。 そして第二章以降で、大人になった2人が、それぞれに専門性を身につけ、絶滅危惧種に取り組む様が描かれる。 精緻な挿絵が豊富で、画集としても資料としても素晴らしいと思う。 ……専門的すぎて細かい話にはついていけなかった。 ケイナがマッドサイエンティスト系に走り、タマキはまっとうに手堅い仕事をする。ミステリならば暗い結末が予想されるが、これはジャンルが違う。 となると結末は一択かなと思ったとおりで、結果をほのめかしつつ、彼女たちらしい生き方が描かれる。

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2024/03/10

「近くのため池で コウノトリを 見た」 と 無邪気にはしゃいでおられる方に ーいやいや そのコウノトリは 人間の都合で  無理やり繁殖させられているものであって… と いちいち説明するのは面倒である そんな思いを ずっと持ち続けている コウノトリの人工(!)繁殖を聞いた時から ...

「近くのため池で コウノトリを 見た」 と 無邪気にはしゃいでおられる方に ーいやいや そのコウノトリは 人間の都合で  無理やり繁殖させられているものであって… と いちいち説明するのは面倒である そんな思いを ずっと持ち続けている コウノトリの人工(!)繁殖を聞いた時から モヤモヤするものを抱いていた そんな思いの中で この一冊を読ませてもらう それはそれは 腑に落ちること そうだったのだ、 科学的な根拠とはこれか、 なぁるほど、 が 次から次へ出てくる コウノトリに限らず レッドデータに興味関心のある方 必見の一冊です

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2023/10/24

川端氏の著作「ドードーをめぐる堂々めぐり」というドードーについてのドキュメンタリーがあり、本作品はそこでの調査を含めた物語を小説にしたもの。なので、小説といってもドキュメンタリーに近い。 主人公の望月環と景那(ケイナ)は百々谷(どどたに)で幼少期を過ごし、そこの自然に触れながら育...

川端氏の著作「ドードーをめぐる堂々めぐり」というドードーについてのドキュメンタリーがあり、本作品はそこでの調査を含めた物語を小説にしたもの。なので、小説といってもドキュメンタリーに近い。 主人公の望月環と景那(ケイナ)は百々谷(どどたに)で幼少期を過ごし、そこの自然に触れながら育った。そこで絶滅したドードー鳥と孤独鳥(ソリテア)をそれぞれに投影する。大人になっても環は科学を扱う記者になって絶滅動物を追う、特に江戸時代に日本に入ってきたドードーについて調べる。ケイナは動物の研究者になって絶滅動物のゲノムなどを研究する。ケイナは孤独鳥のように孤高な研究を続け、そこからが小説らしくなる。ケイナの本当の研究内容を環が知ったときに、絶滅動物に対する希望と倫理の狭間で物語が動く。

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