貝に続く場所にて の商品レビュー
こ、これは・・・。 私の読解力レベルが低すぎて、理解できない。。。 これは、ドイツに住んでいる著者の私小説ということでいいのだろうか? 最後まで私の中で消化しきれなかったものをメモ程度に記録しておこうと思います。 ・宮野と私の関係性 どの程度深い付き合いなのかわからない。 ...
こ、これは・・・。 私の読解力レベルが低すぎて、理解できない。。。 これは、ドイツに住んでいる著者の私小説ということでいいのだろうか? 最後まで私の中で消化しきれなかったものをメモ程度に記録しておこうと思います。 ・宮野と私の関係性 どの程度深い付き合いなのかわからない。 文章のまま取っていいのか?それとももっと深く読む 必要があるのか? ・どの時点からの宮野との事を書いているのか? 時系列が良くわからないので、私と宮野の物理的な距離感がつかめない。 ・絵画の解釈が登場するが、それが何のメタファーなの かつかめない。 言葉のまま解釈していいのか、別の意図があるのか。 ・背中に歯が生えてきた描写は夢なのか現実なのか? この小説自体、全部リアルの出来事ではない?? ・惑星のオブジェ?の意図している事は? 冥王星のオブジェが消えたり現れたり・・・の意味している事は? 占星術の解釈は考慮されていなさそう。 解説を読んで、言わんとしている事は分かったけれど、解説なしでは厳しい読書体験でした。 私の読解力の問題なのですがね。 次はもっとわかりやすい芥川賞作品を読もうと思います。
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疲れた。 設定は斬新で好き嫌いで言えば個人的には好きなのだが、主人公が向き合う記憶が登場人物の人数分以上に重なってしまい、淡々とした言葉の連なりにさらに混迷させられてしまう 読解力不足と言われればそれまでだが、選び抜かれた言葉とその配置の中に、分かる人だけ分かれば良い的な不親切さ...
疲れた。 設定は斬新で好き嫌いで言えば個人的には好きなのだが、主人公が向き合う記憶が登場人物の人数分以上に重なってしまい、淡々とした言葉の連なりにさらに混迷させられてしまう 読解力不足と言われればそれまでだが、選び抜かれた言葉とその配置の中に、分かる人だけ分かれば良い的な不親切さを感じなくもない。 と言うのはひねくれているし、そもそも言い過ぎだし、重くて深いテーマに対する静かな扱い方は好感が持てる。 他の作品も読んでみたい。
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そんなに長くない小説なのだが読み進めるのに時間がかかった。緩急というものはなく、こちらの小休憩を許してくれない地続きの文だからだ。 とはいえ、この作者の感性と小説内にちりばめられた技法みたいなものが凄いなと思いながら読んだ。 9番目の準惑星となりさがった冥王星と、9年前の東日本大...
そんなに長くない小説なのだが読み進めるのに時間がかかった。緩急というものはなく、こちらの小休憩を許してくれない地続きの文だからだ。 とはいえ、この作者の感性と小説内にちりばめられた技法みたいなものが凄いなと思いながら読んだ。 9番目の準惑星となりさがった冥王星と、9年前の東日本大震災。冥王星はずっと外周を回っているわけではなく、海王星の内側にも入ってくる。そんな軌道に呼応するように震災時の記憶を思い起こしたり避けてみたり。各々の人々や土地がもつ記憶と持物(アトリビュート)。惑星の小径になぞって様々な記憶もなぞっていく。何度も出てくる主人公の歯(の疼き)は彼女のアトリビュートで、野宮のは帆立貝の殻だったりと、色々ともりもりな感じで一回で噛み砕くことは難しいかもしれないけど良い読書体験になったと思う。
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ここに在るはずの人を失うことによって心に宿る負の遺産は、その取り扱いにとてつもない労力を伴う。現実を受け入れることの難しさ、そうできないことによる多種多様な苦しみが最後のページまで淡々と語り継がれる作品だった。 長編ではなかったが、読了までにかなりの時間を要した。独特の文体は冒頭...
ここに在るはずの人を失うことによって心に宿る負の遺産は、その取り扱いにとてつもない労力を伴う。現実を受け入れることの難しさ、そうできないことによる多種多様な苦しみが最後のページまで淡々と語り継がれる作品だった。 長編ではなかったが、読了までにかなりの時間を要した。独特の文体は冒頭の一文をして、私の読解力を超えていた。故にだいぶ的外れな解釈になったかもしれない。 読者の様子を作者風に表現してみた。 "目の前に現れた高い壁は、よく見ると文字が夏盛りの蔦のように密度濃く絡まってできた生垣だった。覆い被さるような圧に耐えかねて生垣に沿って歩いてみる。いくら進んでもその場で足踏みをしていると錯覚するほど変化に乏しく、言いようのない焦りと不安が奥底から染み出してくる。何かをぐるりと取り囲んでいるようであり、時折立ち止まってみては向こう側を覗き見るのだが、複雑に絡まった文字は、あるはずの景色を淡い光に撹乱し、想像と空想の中で断片的に捉えるのが精一杯だった。" と、こんな感じだろう。 芥川賞受賞作、新たな読書体験をさせていただいた。
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あまり読んだことのないタイプの作品。内容は難解で、美術も宗教も文学もそんなに詳しくないため解説を読んで初めて気付けた部分もある。
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こういう作品をスラスラと読むことのできる知性を持った人が純粋に羨ましい。自分の脳みそが残念。久々にチックショーって悔しさを感じました‥‥一生勉強と向上。
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