おひとりさま日和 の商品レビュー
素敵な短編集だった。 私自身独身で過ごそうと思っているので、なるほどこういう生活もありか、と納得出来る物語もあった。 逆に、女性でない、もしくは一人を嫌う方がこの本を読んだらどう思うのだろうか。 1番好きだったのは犬のお話。6つの作品の中でいちばんハッピーエンドにも感じた。続編...
素敵な短編集だった。 私自身独身で過ごそうと思っているので、なるほどこういう生活もありか、と納得出来る物語もあった。 逆に、女性でない、もしくは一人を嫌う方がこの本を読んだらどう思うのだろうか。 1番好きだったのは犬のお話。6つの作品の中でいちばんハッピーエンドにも感じた。続編が出ているようだが、あれで完結させても充分だと思う。 他の作品にもいくつか気にいったフレーズがあり、ブクログに書き留めておいた。 ほっこり出来た、読み応えのある、満足できる一冊だった。
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「好きな居場所で、好きなこと、好きな自分で。」 独身を貫いた結果だったり、離婚したり、伴侶を失ったり…。そんな中高年女性の「おひとり様生活」を垣間見る短編集。 孤独感はなく、前向きでたくましい様子に自らの行く末を重ね勇気づけられる。『ナチュラルボーンチキン』を読んで感じた、人...
「好きな居場所で、好きなこと、好きな自分で。」 独身を貫いた結果だったり、離婚したり、伴侶を失ったり…。そんな中高年女性の「おひとり様生活」を垣間見る短編集。 孤独感はなく、前向きでたくましい様子に自らの行く末を重ね勇気づけられる。『ナチュラルボーンチキン』を読んで感じた、人との深すぎない、ゆるい繋がりがここでもキーワード。
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おひとりさまをテーマにしたアンソロジー。 気ままで自由、でもちょっぴり淋しい時もある。そんな一人住まいは、羨ましいなと思った。 なんやかんやで、みんな楽しそうにしているから。 6話とも主人公は女性だからというのもあるだろうか。年をとってから一人になっても、女性の方が活動的で生き生...
おひとりさまをテーマにしたアンソロジー。 気ままで自由、でもちょっぴり淋しい時もある。そんな一人住まいは、羨ましいなと思った。 なんやかんやで、みんな楽しそうにしているから。 6話とも主人公は女性だからというのもあるだろうか。年をとってから一人になっても、女性の方が活動的で生き生きしている人が多いイメージがある。 登場人物たちのように自分で自分のご機嫌をとれるようにしたいなぁ。
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作家6人の短編集です 久しぶりに面白かった本♪ それぞれなかなかおばあちゃんな主人公が出てくるお話なんだけど、 社会とのつながりもなく、 マンションの住人との会話とか、 ばったりあったご近所さんとか、 そういうたまにの会話を楽しみに生きていたり、 死と健康に恐怖を抱いたりしながらも、 前向きに生きているような話が多かったです。 ひとりになったおばあちゃん世代視点の小説ってよく考えたら今まで読んだことなかった! 「生活を楽しむ」ことに回帰していくんですかね〜 ゴミ出しの曜日にエレベーターで会うご近所さんと 最初は仲良かったけどだんだんイライラしてくるのとか結構リアルだったw 「サードライフ」はこの主人公自己中じゃね?って思ってちょっとイライラした。 「永遠語り」はじーんとして涙が出そうでした。 「幸せの黄色いペンダント」は多少下世話な部分もありそれがリアルで面白かった。 全体を通して老後の擬似体験をした気分で楽しく読める本でした!
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中高年といわれる年頃の、一人暮らしの女性たちのお話。私はその年齢層ど真ん中の65歳。80代女性の話を聴けば未来の自分を想像し、40代であれば過去の自分はどうだったかなと思いながら聴いていた。 個人的には、大崎梢さんの「リクとくらせば」と、新津きよみさんの「サードライフ」が心に沁み...
中高年といわれる年頃の、一人暮らしの女性たちのお話。私はその年齢層ど真ん中の65歳。80代女性の話を聴けば未来の自分を想像し、40代であれば過去の自分はどうだったかなと思いながら聴いていた。 個人的には、大崎梢さんの「リクとくらせば」と、新津きよみさんの「サードライフ」が心に沁みたかな。 今は子供たちと暮らしているけど、一人暮らしだったらリクみたいな犬がいればいいなぁ。「サードライフ」の主人公には”そうだ、そうだ”と同調したり。そうなんだよね、若い頃は甘えもあって親には無神経。(まあ、今も認知の入った86歳の母親には無神経な自分を反省もしたけど) 他の小説もしっとりとしてなかなか良い。女性作家は繊細でいいなと感じた。
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2024.10.13 おひとりさまでも生きられる社会になった、あるいはおひとりさまにならざるをえない人が増えている昨今を考えさせながら読んだ。身につまされる部分あり。なるほど、女性の高齢者はこう考えるのかと思うことあり。読後感は「しみじみとした」のひとこと
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年齢を重ねた女性たちの、おひとり様の生活。 アンソロジーは久しぶりに読む。 山奥で染物職人として暮らす女性の話『永遠語り』は、寂しくて切なくて、でも自然と共に生きていく姿が美しかった。 情景描写が美しい。山の生活ってそれだけで魅力的。 同じマンションで住む人たちの交流を描いた...
年齢を重ねた女性たちの、おひとり様の生活。 アンソロジーは久しぶりに読む。 山奥で染物職人として暮らす女性の話『永遠語り』は、寂しくて切なくて、でも自然と共に生きていく姿が美しかった。 情景描写が美しい。山の生活ってそれだけで魅力的。 同じマンションで住む人たちの交流を描いた『最上階』は、出てくる人みんなが優しくて、読んでいるだけで胸があたたかくなる。 せっかくいただいた野菜を迷惑がる宍戸さんのことも、シングルで2人の子供を育てていて逞しいながら少し図々しい三萩野さんのことも、ルールに厳しいオーナーのことも、誰も悪く言わないし、それぞれのことを受け入れて、穏やかに生活しているのが素敵。主人公と里親のお母さんとの思い出もそれはそれは素敵で。 こんな優しいお話は久しぶり。と思ってこの作者の他の作品も読みたいとおもったら、ミステリー作家さんだった。 なるほど、結末で対面するオーナーも主人公も、少しミステリアスなところがあったのにも納得した。
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目次 ・リクと暮らせば 大崎梢 ・幸せの黄色いペンダント 岸本葉子 ・永遠語り 坂井希久子 ・週末の夜に 咲沢くれは ・サードライフ 新津きよみ ・最上階 松村比呂美 48歳から84歳の女性のひとり暮らしがテーマのアンソロジー。 大崎梢の小説と、岸本葉子のエッセイしか読んだことがなかったけれど、どれも面白い作品でした。 子どもが巣立ち夫に先立たれておひとりさまになる場合と、ずっと一人暮らしを続ける場合。 戸建てに住んでいる場合と集合住宅に住んでいる場合。 ひとくくりに「おひとりさま」と言っても、その過程はそれぞれ。 私はひとりになった後に戸建てに住むことはないので、『最上階』が理想の生活として、現実は『幸せの黄色いペンダント』くらいかなあ。 『最上階』は、お世話になった里親の老後の面倒を見るため会社を辞めた、独身の女性(50代)が主人公。 在職中に投資などで手堅く貯金を殖やし続けたので、現在は無職でも生活に困らない。 マンションの住民同士で助け合えるようなコミュニティを作ろうと考えている。 生活に困らなくて、いろんな話ができる知り合いが同じマンションにいたら、ひとり暮らしでも心強いじゃないですか。 『幸福の黄色いペンダント』は、同じマンションに推し活仲間のいる女性が主人公。 あくまで推し活仲間であって、余計なかかわりは持たない。 でも、ともに推し活にピリオドを打った時、70代というのにアクティブな知人に元気づけられるという展開は嫌いじゃない。 ちなみにタイトルのペンダントというのは、急な体調不良などの時救急の呼び出しをしたり、日常の体調の不安を相談したりするためのボタンが付いた、通信機付きペンダントのこと。 欲しいわ、それ。 週末に、同じ映画を離れた席で鑑賞して、そのあとファミレスでご飯を食べながら映画の感想を語り合う友達、とか、田舎のコミュニティで助けてもらったり助けたりの密度の高い付き合いをするのも、年を取ると必要なことかもしれないなあと思った。 『リクと暮らせば』は、3人の子どもたちはそれぞれ独立し、一人で戸建て住宅に住んでいる主人公が、レンタル番犬と暮らす話。 番犬としてしつけられたシェパードとの日々の交流は微笑ましいし、朝晩の散歩は業者が責任をもって行ってくれるしで、これはいいなあと思った。 飼うのではなくレンタルであることで、突然自分に何が起こっても、犬が路頭に迷うことがないのがいい、と。 旅行に行ったり入院したりと、長期で家を離れるときは、業者が預かってくれる安心。 それでも月に10万円はさすがにお高いので、もっと一般的な事業になったら、もう少し手の届く価格になってほしいものです。
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女性作家6人による一人暮らしをテーマにした短編集。 どんなおひとりさまの話かと思って読んでみましたが、独身、離婚、死別と様々な背景があって40〜80代と年齢層は高め。それぞれ読みやすく味わい深くて、レベルの高いアンソロジーでした。 一人暮らししたことがない私としては身につまさ...
女性作家6人による一人暮らしをテーマにした短編集。 どんなおひとりさまの話かと思って読んでみましたが、独身、離婚、死別と様々な背景があって40〜80代と年齢層は高め。それぞれ読みやすく味わい深くて、レベルの高いアンソロジーでした。 一人暮らししたことがない私としては身につまされるというか… 健康とお金に不安がなくて、自分らしく楽しく暮らせるのが理想だと思いました。あと大事なのは人との適度な距離感。 個人的には山奥の古民家で暮らす草木染め作家を描いた坂井希久子さんの「永遠語り」が一番好きでした。 レンタル番犬の話の大崎梢さんの「リクと暮らせば」も良かったです。
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図書館で予約して8ヶ月後に順番が回ってきたのもあり、期待値を上げ過ぎてしまった 女性のひとり生活を描いた短編集 短い、もっと描いて欲しかった!というアンソロジーならではの想いが今回は特に出てこず…淡々と読んで終わってしまった 大崎梢「リクと暮せば」レンタル番犬のお話と新津きよ...
図書館で予約して8ヶ月後に順番が回ってきたのもあり、期待値を上げ過ぎてしまった 女性のひとり生活を描いた短編集 短い、もっと描いて欲しかった!というアンソロジーならではの想いが今回は特に出てこず…淡々と読んで終わってしまった 大崎梢「リクと暮せば」レンタル番犬のお話と新津きよみ「サードライフ」田舎に夫婦移住した途端に一人になってしまった女性のお話が良かった
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