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#殺人事件の起きないミステリー の商品レビュー

3.1

10件のお客様レビュー

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2024/10/19

タイトル通り、殺人事件の起きないミステリーアンソロジー。なのですが、殺人事件が起きないからといってぬるいとかほっこりするだけとか、そんなことはありません。なかなかに辛辣なものも少なくなく、読みごたえはしっかりです。そしてほとんどシリーズ作品ものが多いので、他の作品も読みたくなって...

タイトル通り、殺人事件の起きないミステリーアンソロジー。なのですが、殺人事件が起きないからといってぬるいとかほっこりするだけとか、そんなことはありません。なかなかに辛辣なものも少なくなく、読みごたえはしっかりです。そしてほとんどシリーズ作品ものが多いので、他の作品も読みたくなってしまいます。 小西マサテル「緋色の脳細胞」と塔山郁「知識と薬は使いよう」は収録されている本を読んでいたので、再読。 お気に入りは友井羊「ふくちゃんのダイエット奮闘記」。美しい妹に劣等感をおぼえ、ダイエットに励む女子大生のふくちゃん。並みいる甘いものの誘惑を退け、果敢にダイエットに挑むものの……これは殺人事件こそ起こらないものの、とんでもなく恐ろしい物語でした。ミステリとしても驚かされる一作。ただし、読後感はほっこりします。

Posted byブクログ

2024/08/23

重い作品読むは前の休息の感じでサクッと読めました! 今まで読んでなかった作家さんの作品も読むことができ、ほっこりしたい気持ちの時には良さそうです!

Posted byブクログ

2024/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『ビブリオバトルの波乱』 事件自体はそんなに魅力的ではなかったんだけど、 何気なく訪れたはずの喫茶店の店主が探偵役だった。 恥ずかしながらこの『珈琲店タレーラン』シリーズを知らず、 恋人の和将が解決してくれるものだとばかり思っていたから 意外な活躍に面食らったのと、 『本』『喫茶店』『謎解き』と大好き三要素が詰まっていたことで 一発でファンになってしまった。 調べてみたら既に8巻も出ているとのこと。 すぐ読みたい。 『緋色の脳細胞』 この話は以前にも読んだことがある。 既に感想も書いてあるので今回は省略。 『知識と薬は使いよう』 ここまで来てようやく、 どうやらこの本はシリーズものの一部らしい、 ということに気がついた。(遅い) 今回は薬剤師さんが探偵役で薬に関する謎を解き明かすらしい。 途中アルコールハラスメントに対する反論で 科学知識を一気に披露する場面がありますが、 純・文系(純文系ではない)の私にはさっぱりだった。 認知症の薬がそんなことに使えるのね…というのもびっくり。 このシリーズ読んだら少しは頭が良くなるかな。 『ふくちゃんのダイエット奮闘記』 どうやら摂食障害だというのは早い段階から気が付いたが 母親が最後まで改心してくれなかったのが残念。 妹と和解できたし、卒業後は自立できるといいね。 『暗い部屋で少年はひとり』 こちらもシリーズもの。 カメラには全く詳しくはないけれど、 ちびまる子ちゃんを見てたからライカは知っている。 ベッサⅡとかカメラ・オブスクラとか、 検索しながら読んだので想像できた。良い時代だ。 あの少年の行動力と、一つのことに没頭できる集中力、 どう考えても素晴らしいものなのに、 お母さん、気が付かないものかねぇ…もったいない。 【総評】 タレーランと谷中レトロカメラ店のシリーズは 探してきて絶対読もうと思う。

Posted byブクログ

2024/07/04

ミステリー初心者で、死の描写が苦手な私にはありがたいテーマの本だった。 色々な作者がつくる物語を順番に読んでみて、ミステリーと一言で言っても色々な形があるのだと発見があった。 探偵のように謎を解いていくものから、日常の中の違和感に迫るもの、読者が「騙された!」と思うものまで。 短...

ミステリー初心者で、死の描写が苦手な私にはありがたいテーマの本だった。 色々な作者がつくる物語を順番に読んでみて、ミステリーと一言で言っても色々な形があるのだと発見があった。 探偵のように謎を解いていくものから、日常の中の違和感に迫るもの、読者が「騙された!」と思うものまで。 短編でミステリーとなると構成がすごく難しいと思う。 正直、え、こんなオチ?とがっかりする話も。。 個人的には最後の話が1番、キャラクターも立っていて文体も好きだった。短い話の中で余韻を残すのが上手だなと思った。

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2024/04/16

※ 人の死を扱わない純粋に謎を解くミステリー。 殺人事件が起きないので、 凄惨な場面や暴力的な描写がなく 構えず穏やかな気分で読めました。 人の心の底や家庭の奥を覗き見るような 秘めたる部分を詳らかにする物語。 〜〜〜〜〜〜〜 ビブリオバトルの波乱 岡崎琢磨 緋色の脳細胞 ...

※ 人の死を扱わない純粋に謎を解くミステリー。 殺人事件が起きないので、 凄惨な場面や暴力的な描写がなく 構えず穏やかな気分で読めました。 人の心の底や家庭の奥を覗き見るような 秘めたる部分を詳らかにする物語。 〜〜〜〜〜〜〜 ビブリオバトルの波乱 岡崎琢磨 緋色の脳細胞 小西マサテル 知識と薬は使いよう 塔山郁 ふくちゃんのダイエット奮闘記 友井羊 暗い部屋で少年はひとり 柊サナカ 〜〜〜〜〜〜〜〜 個人的には、『知識と薬は使いよう』が 納得感が得られて好きな読後感でした。

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2024/03/11

タイトル通り殺人事件は起きないので、血や憎悪などの生々しい表現が苦手な方でも読めます。平和に謎解きを楽しめました。

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2024/02/21

人が死なないミステリー短編集。どの作品も文体はライトでありながら、読み進める内に「なぜだ?」と意識づけられる。真実を知った時に「なるほどね」と思う。その心の動きこそがミステリーの真骨頂なのではないだろうか。 派手なトリックはなくとも、静かに心に響く。そんな短編集でした。

Posted byブクログ

2023/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

5人の作者の著書から選ばれた5篇。 小西マサテルさんの「緋色の脳細胞」以外は 初めてだったので色んな作風が読めて 面白かったです。個人的には友井羊さんの 「ふくちゃんのダイエット奮闘記」が 予想の少し上をいかれる結末に楽しめたし、 グルメと摂食障害の組み合わせの作品は 今まで読んだことがあったようでなかったので 興味深く読めました。 岡崎琢磨さんの「ビブリオバトルの波乱」は 本作を読んだことがないのでえっ!店員さん そんな感じでぶっこんで来るのと驚き、 柊サナカさんの「暗い部屋で少年はひとり」は すごいやさしい世界でほっこりした。 塔山郁さんの「知識と薬は使いよう」は 今までにあまり読んだことのないジャンル だったのですごく面白く、本編の方も 読みたくなりました。あぁ~これがこの本に 仕組まれた罠だったのか・・・

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2023/09/16

心が整う素敵な傑作選です。道徳性や人格的な何か大事な感覚が研ぎ澄まされるっていうか。善悪の判断、生命の尊さ、誠実であること、寛容性や家族愛、思いやりと親切心・・・これなら殺人事件は起きないです。

Posted byブクログ

2023/09/10

所謂日常の謎を集めた短編集。新作ではなく既刊からの選り抜きなので、購入の際は収録策をご確認ください。宝島社文庫のカタログ的な1冊ですね。

Posted byブクログ