あの子の殺人計画 の商品レビュー
帯に芦沢央推薦‼︎と書かれていたので買って見しました。 読みやすくて構造的なのが良かったです。 なるほど…ってなりました。
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きさらと真壁の視点がメインで物語が進んでおり、読みやすくスラスラと進めていたら、まさかの展開。え?なになに?そうだったの!…と、途中頭の中の整理が必要になった。依存、支配、裏切りといった人間の弱さがつめこまれており、苦しくなりながらも共感している自分もいた。
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ミステリーとしても素晴らしかったですが、きさらにとても共感できすぎてフラッシュバックで苦しみました。虐待の描写は白けてしまう小説も多いですが、こちらは割とリアルな内容だと感じました。またラストもとても良かったです。
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風俗店の女性経営者が殺害された。 容疑者は元風俗嬢。アリバイは虐待を受ける娘の証言。最後、二つの時代が入り乱れて、犯罪が証明される。殺害の理由が残酷でせつない。
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読み始めは、混同してしまったが、読み返して納得。切なさや現実世界なのにどこか非現在感もあり、ラストのセリフにこめられた意味は、まさに現在を生きる私達に向けられたものだと感じました。
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「希望が死んだ夜に」の余韻が抜けないまま、 文庫発売を知り、発売日当日に書店で購入しました。 ------------------------- あらすじより 母子家庭で育つ小学五年生の椎名きさらは、 母親から罵倒され、食事を抜かれても 躾だと信じていた。 周囲から「虐待だ」と指...
「希望が死んだ夜に」の余韻が抜けないまま、 文庫発売を知り、発売日当日に書店で購入しました。 ------------------------- あらすじより 母子家庭で育つ小学五年生の椎名きさらは、 母親から罵倒され、食事を抜かれても 躾だと信じていた。 周囲から「虐待だ」と指摘されるまでは。 一方、神奈川県警の真壁は 風俗店オーナーの刺殺事件を捜査。 きさらの母親を疑うが、 娘と一緒にいたというアリバイを崩せない。 行き詰った真壁は、 少年事件が特異な仲田に協力を仰ぎ――。 ------------------------- 今作も、登場する警察官は真壁と仲田。 自身も片親で貧しいながらも自身で道を切り拓いていった真壁。 加害者、被害者の少年少女たちに寄り添う事で事件を解決に導く仲田。 私自身も両親がとても大好きで、 共働きの期間もあり、 なかなか一緒に過ごせなかった時間もありましたが、 愛情を持って育ててもらったと思っています。 だからこそ、 きさらのような子が、 どこかにいるかもしれない、 今日も震えながら耐えているかもしれない、 と思うと、胸が痛みました。 信じてた母親への感情が変わる瞬間、 これは虐待、ネグレクトなのかと気づく瞬間。 驚きと恐怖のきさらの目が。 隣の家で本書のようなことが行われていたとしても、 たぶんわからないです。 ドアとコンクリート一枚しか隔ててないのに、 物音や悲鳴がなければわからない。 そう思うと、何とも言えない気持ちになりました。 なんとか抜け出そうとする子どもを搾取する卑しい大人。 天祢さんの描く世界は、 本当に存在しそうで、 だからこそ余計に辛くて怖い。 あの時あなたがいたら、 一緒に戦ってくれたら、 ここから連れ出してくれたら、 タラレバがどんどん溢れてきます。 読んでて痛くて辛くて悲しいのに、 読む手を止められない。 天祢さんの作品、すごいです。 ほとんど呼吸せず読み終わり、 (読んでて集中すると呼吸が浅くなるんです。苦笑) 疲労と興奮と余韻がぐるぐるした頭のまま表紙を見ると、 空をバックに逆光の少女。あなたは誰?きさら? でも、絶望して諦めてはいけない。 真壁と仲田がそう思わせてくれます。
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【虐待されている「あたし」。お母さんを殺してしまえば――】小学五年生の椎名きさらには、先生にも同級生にも言えない「我が家の秘密」があった。社会派と本格が見事に融合した傑作ミステリー。
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