微熱空間(第5巻) の商品レビュー
果たして直耶と亜麻音は一線を越えてしまったのか?事実としてはそれを示している。でも当事者が認めなければ越えた事にはならない 詭弁のような嘘の防壁のような…。そんな危うい線上にいる直耶と亜麻音は非常にぐらついている。これ以上進む事は両親の手前許されない。でも触れない事も感情が許して...
果たして直耶と亜麻音は一線を越えてしまったのか?事実としてはそれを示している。でも当事者が認めなければ越えた事にはならない 詭弁のような嘘の防壁のような…。そんな危うい線上にいる直耶と亜麻音は非常にぐらついている。これ以上進む事は両親の手前許されない。でも触れない事も感情が許してくれない 如何ともし難い状況 そうして直耶と亜麻音はギリギリの触れ合いを重ねていくけど、それが危惧されるものであると最も突き付けるのは亜麻音の親友である郁乃だね 彼女とて亜麻音に想いを寄せる自分に危うさを感じているからこそ危うさを感じていないかのように仲を深める二人を許容できない かといって郁乃は亜麻音が好きだから彼女を責められない。攻撃の刃は直耶に向けられる。彼と離れれば亜麻音を守れると思ってしまう でも、27話や29話における亜麻音の反応から判るように、彼女は危うい自分達の状況を直耶一人の責任と捉えてないし、彼と離れる未来も望んで居ない そうなると郁乃に出来る事なんて限られるから、直耶と亜麻音の関係は更に深まっていく。キスだけで我慢できるカップルなんて居るわけがないのだから、その先へ進みかねない瞬間だって有る その雰囲気を醸し出されたら郁乃が黒い感情に支配されてしまうなんて当然の帰結だったのかもしれない… けどあのような愚行に出るのは間違いで。だからこそ、辛いその瞬間に稔が寄り添ってやれたのはせめてもの慰めだったと言えるのかな…… ただ、こうなってくると稔だけでなく直耶も郁乃の想いを知ってしまうだろうね。亜麻音に伝える事は無いのだろうけど、亜麻音を想う郁乃を前にして直耶は自分達の危うさをどう捉えるのだろうか?
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