荻窪メリーゴーランド の商品レビュー
特装版を購入。 特装版で読める【たくらみの告白】で木下さんと鈴木さんがどういう視点でで相手の短歌を受け取ったのか解説をしてくれている。 明朝体が鈴木さん、ゴシック体が木下さん。それぞれ女性のSと男性のKの視点で話が進む。短歌を読むという体験だからこそ、仕掛けられる違和感があって、...
特装版を購入。 特装版で読める【たくらみの告白】で木下さんと鈴木さんがどういう視点でで相手の短歌を受け取ったのか解説をしてくれている。 明朝体が鈴木さん、ゴシック体が木下さん。それぞれ女性のSと男性のKの視点で話が進む。短歌を読むという体験だからこそ、仕掛けられる違和感があって、文字では書かれていない感情を想像させられる。 【たくらみの告白】を読んだ前と後では、それが正解というわけではないけど、最初と違う視点と世界が見えた。狂気の中の美しさ。
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木下龍也さんと鈴木晴香さんが紡ぐ虚構のラブストーリー。短歌としてはもちろん物語としても衝撃のラストで「え?」って思ってしまった。
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盲の熱情に目を奪われて、気づけばその終わりまで見届けてしまっていた。はじめにくる花火のように、恋は鮮烈で有限で、火が着いた時から終わりを予感せずにはいられない。やさしさと激しさと、いつまでも続くような後悔を抱き合わせて、くるくると、恋は回りだす。短歌ならではの余白や、不意打ちに翻...
盲の熱情に目を奪われて、気づけばその終わりまで見届けてしまっていた。はじめにくる花火のように、恋は鮮烈で有限で、火が着いた時から終わりを予感せずにはいられない。やさしさと激しさと、いつまでも続くような後悔を抱き合わせて、くるくると、恋は回りだす。短歌ならではの余白や、不意打ちに翻弄されながら読んだ。特装版ではこの恋に仕掛けられたたくらみの一部が明らかにされているのでぜひお手にとっていただきたい。ページを捲り終えて、その終わりを認識してからまた開きたくなる。いつかの恋を思い返すように。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すごく良かった 歌人の木下龍也さんと鈴木晴香さんが短歌で紡ぐたくらみに満ちた恋愛ミステリー。 鈴木さんの歌は明朝体で、木下さんの歌はゴシック体で表記されている。 恋愛中の本好きの二人が、海行って花火見て、同棲して…ん?なんか変だぞ? 今まで短歌を読んできて想像していたストーリーと微妙にズレてきて、物語は一気に不穏さを増してくる。 今まで読んでいたものは何だったの? あれは、誰だったの? 普段短歌に親しみのないひとでも、恋愛小説読み、ミステリ読みには楽しめるんじゃないかと思う。 短歌というものは限られた音数に言葉を当てはめるため、そのぶん削ぎ落としている言葉が多い。 それゆえ、想像の余地が大きく、1首1首がミステリめいている。 畳み掛けるように展開していく物語に、ページを捲る手が止まらなかった。 考察系が好きな方にもぜひ。 特装版もあり、グッズ展開もしている。 特装版にしか無い小冊子読みたい!
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恋が始まり、衝撃的なラストへ。 幸せな短歌も良いが、強く残っているのは 加害でも被害でもいい恋よりも濃い関係がほしかっただけ(P193) この短歌集をモチーフにした映画を観たいと思った。
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木下龍也さんのサイン会にうかがいゲットしました。 太田出版のホームページで元々読んでいたのですが、紙の本で1ページずつ読み進めていくとまた違った感覚で楽しめました。 最初はお付き合いが始まって同棲を決めたカップルのお互いの気持ちを伝え合っているのかなと思ったのですが、徐々に不穏な...
木下龍也さんのサイン会にうかがいゲットしました。 太田出版のホームページで元々読んでいたのですが、紙の本で1ページずつ読み進めていくとまた違った感覚で楽しめました。 最初はお付き合いが始まって同棲を決めたカップルのお互いの気持ちを伝え合っているのかなと思ったのですが、徐々に不穏な雰囲気に…。 読む人によって受け取り方がかなり違ってくるのではと、読了した方の感想が気になります。
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