災禍の神話学 の商品レビュー
娯楽として読んだが、とても面白かった。神話などの引用が多いため、慣れない人は読み難いのかもしれない。慣れていても、様々な神話を行ったり来たりするので、頭が混乱してしまいそうだった。ただ、現代の本として、興味深い内容であったことは確かだと思う。
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災害・戦争・疫病が神話の中でどのように語られ、どのような機能があるのか、さまざまな神話を比較している。 災害や戦争は次の秩序を生み出すための装置として機能しているのは興味深かった。 神話や怪談の伝染性はSNSと相性が良いため、現代でも神話は誕生しているというのも面白かった。 ...
災害・戦争・疫病が神話の中でどのように語られ、どのような機能があるのか、さまざまな神話を比較している。 災害や戦争は次の秩序を生み出すための装置として機能しているのは興味深かった。 神話や怪談の伝染性はSNSと相性が良いため、現代でも神話は誕生しているというのも面白かった。 沖田先生の本を読み慣れて、そういうものだと分かっているからだとは思うけど、前読んだ本よりは事例の寄せ集め感が少なかったように感じた。
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興味深い一冊だった。 タイトルにある通り災害、戦争、そして疫病の跋扈は後に物語として語り継がれる。現代で言えばSNSだ。 世界各地に似たような話があり、それらの神話からホラー作品まで分析しているのが面白い。
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テーマ(タイトル)が面白そうで手に取ったのだけれど、 「史実からの物語」ではなく、「概念からの物語」が語られており、思ってたのと違った。 また、物語の取り上げ方も冗長に感じられて、結論部以外は退屈に感じられた。
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《視点は独特だが、何か足りない。》 現実の災害などが神格化されて神話となったことを解説した本。視点は独自感があって面白いが、やや分析不足感が否めない。ケース・バイ・ケースの例が多く、もっと分析を体系化していけばとても面白くなると思った。一読する価値はある一冊。
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