「経済成長」の起源 の商品レビュー
おすすめはしない
かつて世界を支配していたが、現在緩やかな衰退期に入っている地域の出身者であるヨーロッパ人がご丁寧にも上から目線で自分たちがいかに優れていることを解説している本。
時間の無駄だった。
これだけでは単なる悪口になってしまうので一応本を読んだ感想。
なるべく先入観にと...
かつて世界を支配していたが、現在緩やかな衰退期に入っている地域の出身者であるヨーロッパ人がご丁寧にも上から目線で自分たちがいかに優れていることを解説している本。
時間の無駄だった。
これだけでは単なる悪口になってしまうので一応本を読んだ感想。
なるべく先入観にとらわれないように努力しているのは分かるが、データの分析が行動経済学でいう「後付けバイアス」に基づくものが多く、最終的に「民主主義」だからに落ち着いてしまう。
日本の分析もあるが、間違いが多く結論に至るのもおよそ納得できる内容ではない。
カルロゼンがおすすめしていたが、よく考えると彼はヨーロッパ大好きな人間だからあてにならない。
中古で500円以下になれば買って読むのもいいんじゃないか?
名無しさん
いつ、なぜ、どのようにして世界は豊かになったのか? 第1部 「世界はどのようにして豊かになったのか?」―この問いをめぐるさまざまな理論 第2部 真っ先に豊かになった国、それに続いた国、そして貧しいままの国―その違いはなぜ生じたのか?
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資本主義の起源というか、この本のテーマ設定では、経済成長の起源、原因・結果についての本。 経済発展というか、産業革命というかについては、さまざまな説がある。この本はことさらに新しい説を提示するのではなく、さまざまな説をまずはニュートラル?に整理しているのがとても便利。 どうい...
資本主義の起源というか、この本のテーマ設定では、経済成長の起源、原因・結果についての本。 経済発展というか、産業革命というかについては、さまざまな説がある。この本はことさらに新しい説を提示するのではなく、さまざまな説をまずはニュートラル?に整理しているのがとても便利。 どういう説があるかというと、地理、制度、文化、人口、植民地など。それぞれ、なるほどという話しで、どれが正しいというわけでもなさそう。 というところで、著者は、何か単純な説明を試みるというより、これまでの説を組み合わせながら、どの時期にどこで経済成長が進んだり、停滞したりしたのかということを説明していく。 ある意味、複雑な説明ではあるが、まあ、そうだろうなと思わせるリアリティはある。納得性はあるが、面白いかというと、そうでもないかな?やはり、単純な説明の方が、スリリングで本としては面白いのかな。 とはいえ気になるのは、著者は格差はいろいろあるけど、全体としてはどの国もそれなりの経済発展をしているし、総じて言えば、人々は幸せになっているという認識かな? なかなか言いにくいところを言っていて、確かにそういう面もあると言えばあるのだけど、ちょっと楽観的すぎる印象は残る。 仮に今はいいとしても、地球の持続可能性という観点では、この楽観性はどんなものかと思ってしまった。
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経済成長する事ができた理由が書かれており勉強になりました。この本は政治家などの国政に関わる人に読んで欲しいです。
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なぜ経済成長に地理的偏りがあるのか。世界の経済成長のきっかけとなった産業革命はなぜイギリスで起こったのか。反対にある時点までは優位に立っていた中国やイスラム文化圏はなぜ経済成長を持続的に拡大できなかったのか。この疑問を、地理、制度、文化、人口、植民地の観点から検討する。 著者の考...
なぜ経済成長に地理的偏りがあるのか。世界の経済成長のきっかけとなった産業革命はなぜイギリスで起こったのか。反対にある時点までは優位に立っていた中国やイスラム文化圏はなぜ経済成長を持続的に拡大できなかったのか。この疑問を、地理、制度、文化、人口、植民地の観点から検討する。 著者の考えでは総合的に制度と文化が人口を抑制しつつ個人の技術的進歩を促すことができたのがイギリスだったということのように思う。またその植民地経営の傷跡は文化的な相互信用度の低下や植民地経営目線でのみ行われた資源収奪、インフラ整備の形で旧植民地の経済発展の障害となっている。 今の結果を解釈するための論点整理として良書。 ただし翻訳が間違っているところはあるので注意。
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地理的要因、文化、制度などの章は面白くなかったのですが、人口、奴隷制などから急に面白くなってくる。 個人的には、実質賃金の上昇が省力化へのインセンティブを通じてイノベーションを促すというのが心に残った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
富はどこからもたらされるのか、多くの人を貧困から救うことにつなげるために書かれた本。 短期的には計画経済の方が市場経済よりも早く成長させることができる。しかしながら、消費者が実際に買いたいと思うような新しい商品を全く提供できなかった。 持続的経済成長へと離陸していく上で必要な前提条件は、権限が比較的限定された政府職人の技術を向上させる協定制度、公共財への投資を奨励する制度、勤勉でさえあれば、社会の最下層からも抜け出せると言う考え、進歩し続けることが現実的で価値ある目標と言う文化的特質。 一方で、経済成長による気候変動については、 技術の進歩が解決の鍵で、最も緊急を要する課題の解決に頭脳を使う、経済成長こそ、この問題に向き合う解決策の中心と締めくくる。 非常に丁寧に書かれている。悪く言えば冗長。ゆえに文字数が多くなる。要約しながら消化したい歴史本。将来的に何が役に立つか、自分なりに答えを考えながら読まないと分厚い本を読んだという自己満足で終わる。もったいない。
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経済史学における昔からの問題について近年の研究がいかにアプローチしているのか、その動向も含めて、経済史の成果がよくわかる好著。経済史概論のような授業をもっていれば是非とも使いたいテキストでもある。とくに経済成長にとっての重要条件を形成する地理、制度、文化、人口、植民地という諸ファ...
経済史学における昔からの問題について近年の研究がいかにアプローチしているのか、その動向も含めて、経済史の成果がよくわかる好著。経済史概論のような授業をもっていれば是非とも使いたいテキストでもある。とくに経済成長にとっての重要条件を形成する地理、制度、文化、人口、植民地という諸ファクターの検討が第一部で整理してなされており、わかりやすい。翻訳もこなれていて読みやすい。再読必須の一書。
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レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12835139117.html
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持続的な経済成長を引き起こす要因を、先行研究を引き合いに出しながら優劣・良し悪し論に陥らないよう慎重、丁寧に分析している。
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