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デオナール アジア最大最古のごみ山 の商品レビュー

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2026/02/10

私は過去にインドを旅行したことがある。清潔不潔の認識が日本人とは全く異なるし、ゴミに関する価値観も異なる。ゴミを道端に捨てたら駄目だとか、街を汚しちゃいけないとか、綺麗にしようとか、そうゆう考えは彼らには全くない。だから、街のそこいら中にゴミが溢れているし、川なんかには日本人から...

私は過去にインドを旅行したことがある。清潔不潔の認識が日本人とは全く異なるし、ゴミに関する価値観も異なる。ゴミを道端に捨てたら駄目だとか、街を汚しちゃいけないとか、綺麗にしようとか、そうゆう考えは彼らには全くない。だから、街のそこいら中にゴミが溢れているし、川なんかには日本人から見たらまさしくゴミ山なんてものは五万とあるわけだ。 この本に出てくるゴミ山は、私が見たものとは比べ物にならないレベルのものなのだろう。撤去なんて、人類が生存している間に出来るわけもない。そしてそんなゴミ山で生計を立てている人々が多くいることにも驚く。ゴミを売って暮らす、その日限りの生活。そしてそんな人々でも借金をしたり、病院に行ったり出来るものなのかとも驚く。お金を返してくれるとは思えないし、医療費が払えるとも思えないのに。(インドにも妊婦健診があるのか!?) 返せる見通しもないのにすぐに借金をするのも、解せない。結核だと診断され、薬を飲まなきゃいずれ死ぬと分かっていても、平然と薬を飲まなかったりもする。平和ボケをしている日本人には考えられないシチュエーションばかりだ。 そもそもカースト最下位として生まれ、親の職業はゴミ拾い。そんな生き方しか見てきていないのに、人生を変えれるわけがないし、他の生き方を知らないことも問題だ。せめて教育さえ正しく受けることができれば。 インドの現実を突き付けられたようなこの本。私がこの目で見たインドにも確かにこのような現実はあったように思う。

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2025/12/20

ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説を読んでいるかのような壮大で、奇妙で、悲惨な出来事が現実に巻き起こるごみ山の物語。 いよいよ事態が改善するか?という期待を匂わせながら地獄へと突き進み続けてしまうムンバイの人々に頭を抱えるしかない。 破滅的な状況の中でも、家族の結婚式や子供のた...

ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説を読んでいるかのような壮大で、奇妙で、悲惨な出来事が現実に巻き起こるごみ山の物語。 いよいよ事態が改善するか?という期待を匂わせながら地獄へと突き進み続けてしまうムンバイの人々に頭を抱えるしかない。 破滅的な状況の中でも、家族の結婚式や子供のためには何とか金をかき集めるごみ拾いたちの愛情深さには胸を打たれた。

Posted byブクログ

2023/12/03

ゴミ山の中で生活って比喩的なものではなく、まんま現実で、読んでて臭いが漂ってきそうで気持ち悪くなった。そこから衣食住を拾い上げるだけじゃなく、出産から埋葬まで!? 理解が追いつかない。最強の吐き気は、事なかれ見ぬふり先送り行政のはびこり感。どういうこと?

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2023/11/18

インド最大都市ムンバイのごみ捨て場デオナール。ごみ山を、絶えず欲望を追いかけてモノで心を満たそうとする現代生活の産物であるかのようだと著者は考える。 ファルザーナーの家族を始めとする、ごみ山に暮らす人々については引き込まれるように読んだ。 ごみ山で手や脚は傷だらけになり、汚染物...

インド最大都市ムンバイのごみ捨て場デオナール。ごみ山を、絶えず欲望を追いかけてモノで心を満たそうとする現代生活の産物であるかのようだと著者は考える。 ファルザーナーの家族を始めとする、ごみ山に暮らす人々については引き込まれるように読んだ。 ごみ山で手や脚は傷だらけになり、汚染物質から出る有毒ガスに体を蝕まれる。ごみ山から抜け出したくても、生きていくためにごみ山を離れることができない人々。 シャイターンと呼ばれる悪霊、護符や霊廟が生活の中で当たり前のように存在している。 あらゆることが興味深かった。 並行して書かれている司法・行政の動きが私には難解だった。 さまざまな縮小・処理計画が出たかと思えば頓挫し、閉鎖の延期が繰り返され、読んでいるうちにわけがわからなくなってしまった。 珠玉のルポタージュであることは確かだが、私にはどうにも読みにくく、読み終えるまでにかなり時間がかかってしまった。

Posted byブクログ