ゴールデン・ギズモ の商品レビュー

ジム・トンプスン(著者),森田義信(訳者)

2024/01/17

毎回同じことを書いている気がする。「あらすじはよくある感じで安っぽいだるいドラマ」。
しかし何冊も何冊も再度手にとってしまう、魅力魔力妖力。
書かれた年代は1950年位。古き良きアメリカの匂いもしっかりありつつ、「今感」「俺ら感」。
色々とてもシンプルな材料で作られているからこその、センスの良さ。
他の誰がやっても、「なんか嘘くさい」「なんかわざとらしい」「どうでもいいけど全然面白ない」という危険な道を華麗にすり抜けるジム・トンプソン。多分次回も同じこと書く。

2023/12/27

闇の商売をする男に降りかかった災難。
騙し騙され、それでも真実を突き止めようとする主人公にはハラハラさせられっぱなしでした。
最後の終わり方もかっこよかったけれど…
でも悪いやつまだいたよね！？
思っていた内容と違っていましたが、昔々のアメリカのアクション映画を見たような読後感。
読んだ後に感じましたが、確かに本の装丁もその昔っぽさとニヒルな印象があると言えますね。
読む前にはちょっとオシャレな感じ？と思っていましたが…