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受精卵ワールド の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2023/10/15

自分も1年半くらい不妊治療を続けていて体外受精までしたけれどなかなか思うような結果が出ず…。読んでいてものすごく共感する部分が多くて、思わず泣いてしまう場面もありました。 私も不妊治療してなければ培養士という仕事をされている人たちのことなんて知らないままだったと思います。 妊娠...

自分も1年半くらい不妊治療を続けていて体外受精までしたけれどなかなか思うような結果が出ず…。読んでいてものすごく共感する部分が多くて、思わず泣いてしまう場面もありました。 私も不妊治療してなければ培養士という仕事をされている人たちのことなんて知らないままだったと思います。 妊娠が成立するまでにいくつものハードルがあって、妊娠判定で陽性になったとしても、その後胎嚢の確認、心拍の確認をして、といういくつもクリアしなければならない壁がある。産まれてくるまで何があるか分からないんですよね。 そう思うとそんな数々の難関をクリアして産まれてきたひとりひとりの命ってとても大切だなと感じます。 そんな命のスタート地点に携わる仕事ってきっと大変なことも多いだろうけど、その何倍もやりがいがあるのかな。 不妊治療している・していないに関わらず読んで面白いし勉強になると思います。 特に不妊治療中の旦那さんにはぜひとも読んでもらいたい。

Posted byブクログ

2023/09/16

作者の本山聖子さんは ご自身も長年にわたり不妊治療をされていて、その際にお世話になった胚培養士さんが どんな事を考え、受精卵を育て、守ってくれているのか気になっていたそうです。胚培養士さん目線で描かれています。 主人公の長谷川幸は 小さい頃から虫めがねで小さな生命、小さな世界を...

作者の本山聖子さんは ご自身も長年にわたり不妊治療をされていて、その際にお世話になった胚培養士さんが どんな事を考え、受精卵を育て、守ってくれているのか気になっていたそうです。胚培養士さん目線で描かれています。 主人公の長谷川幸は 小さい頃から虫めがねで小さな生命、小さな世界を見ることにはまっていた。初めて顕微鏡で受精卵を見た時、『銀色の地球』だと思った。幸の中に生まれた静かな感動が 全身を駆け巡っていく。 幸は 胚培養士という仕事を天職だと思っている。けれども、自身は誰にも言えない出生の秘密を抱えて生きている。 ‪☆2 この幸がねぇ… とんでもなくネガティブ。卑屈。いくら自分の出生に疑問があるとはいえ、読んでいてなんか腹立って笑。 胚培養士としても そこそこのキャリアを積んでいる32歳。 不妊治療で苦しんでいる患者さんたちに対して「そこまでして子どもが欲しいものなのか?」とかさ 「わたしは 自分の産まれてきた意味がわからないから この先 恋愛も結婚もしないし、子どもも産まないだろう」とかさ。「2人目が欲しいっていう親の欲だけでわたしを産んで!」とか おい!!何不自由なくここまで育ててくれた親に対して言うことか!そんな拗らせた感情ぶつけるのはもっと若いうちにすませとけよ!!ってね。 幸や 心病んでいく患者さんが救われるようなラストが待っているはず、と思ったけれど 終わり方もなんか微妙だった( •̥ •̥ ) 血が滴るようなステーキ食べて終わった笑 とはいえ、わたしが子どもたちに出会えたのも本当に奇跡のようなことなんだよなぁとは思えましたよ。 ところで 子どもの性格って遺伝するのかな?ってずっと疑問です。病院で取り違えでもあったんじゃないか?ってほど わたしと子どもの性格が似ていない。私に似たら憎たらしいはず笑 いや、3人とも顔はわたし似だから間違いないんだけどさ。

Posted byブクログ

2023/09/07

デビュー作『おっぱいエール』に続き二作目となる本作もとても良かった。 主人公は不妊治療専門クリニックで胚培養士として働く長谷川幸。 不妊に悩む患者や生殖医療に関わる医師、胚培養士達の葛藤が伝わり何度も涙が込み上げた。 日々、受精卵と向き合い命の誕生を祈る幸自身も出生に秘密があ...

デビュー作『おっぱいエール』に続き二作目となる本作もとても良かった。 主人公は不妊治療専門クリニックで胚培養士として働く長谷川幸。 不妊に悩む患者や生殖医療に関わる医師、胚培養士達の葛藤が伝わり何度も涙が込み上げた。 日々、受精卵と向き合い命の誕生を祈る幸自身も出生に秘密があり自身の存在意義を模索している。 様々な場面で共感し、その度に感情が揺さぶられた。 結婚も妊娠も決して当たり前ではなく血縁が絶対でもない。 幸せの形を決めるのは、無責任な第三者ではなく自分自身だ。 今、生きている奇跡に感謝し命の尊さに想いを馳せる。

Posted byブクログ

2023/07/28

不妊治療クリニックで胚培養士として働く長谷川幸、32歳。子供の頃から虫メガネにはまり、小さな世界、そこに息づく命に魅了されてきた。受精卵と向き合い、命の誕生を願うこの仕事を天職だと思っているが、実は幸自身も出生に秘密を抱えていた。4組に1組が不妊治療をし、14人に1人が体外受精で...

不妊治療クリニックで胚培養士として働く長谷川幸、32歳。子供の頃から虫メガネにはまり、小さな世界、そこに息づく命に魅了されてきた。受精卵と向き合い、命の誕生を願うこの仕事を天職だと思っているが、実は幸自身も出生に秘密を抱えていた。4組に1組が不妊治療をし、14人に1人が体外受精で生まれる世界に揺蕩う、報われない挑戦、人生の選択、それぞれの幸せ。生殖医療にかかわる人間たちの葛藤と希望を描く書下ろし長編。

Posted byブクログ