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自分のために料理を作る の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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2024/01/11

自炊料理家・山口祐加さんの著。 「自分のために料理をつくる」に注目して、様々な人とのレッスン内容、その後のインタビューを纏めた一冊です。  『自炊からはじまる「ケア」の話』という副題がついているので、読む前は「何かしらケアを必要としている人が、自分自身をケアするために料理を作る...

自炊料理家・山口祐加さんの著。 「自分のために料理をつくる」に注目して、様々な人とのレッスン内容、その後のインタビューを纏めた一冊です。  『自炊からはじまる「ケア」の話』という副題がついているので、読む前は「何かしらケアを必要としている人が、自分自身をケアするために料理を作るという内容なのかな?」と思っていましたが、それほど深いものではなく、むしろカジュアルに、「人が自分をご機嫌にするために料理をするにはどうしたらいいか?」について語る本でした。  全て読んでまず思ったのは、「この人(著者)、本当に料理が好きなんだな」ということ。  そして「この人(著者)は料理に矜持を持っている、だからこそ、時々何かしら私にはヒリヒリするものがあるな」とも感じました。  参考までに言うと、私は料理をほぼしません。女性が料理を担当するということに負い目を感じて生きてきて、トラウマの影響もあり、食べることそのものに興味があんまりありません(ときどき、そのせいで食事が苦痛になることも)。外食する場面では好みの食べ物を選ぶことはあれど、「あれが食べたい」と思うことが日常の中ではほぼありません(本書内で誰かの夫が似たようなことを言っていましたね)。  そういう私から見て、著者は本当に料理の楽しさを知っている人だなと感じましたし、と同時に「私料理できるからさ」と唐突に言い放たれたような気持ちになりました。  これは決して著者が傲慢だとか言いたいのではなくて(あとがきで触れられている通り、著者は「誰かを傷つけてしまっていないかといつも考えるようになりました」と述べておられます)、料理というものはいつも、出来て当たり前の位置づけになって、それに輪をかけて「こうあらねばならない」という呪縛によって下支えされている存在なのだと、改めて感じたということです。  本書では料理のプロセスを味わうことを推奨されていますが、このことについても「(時間や予算などに)追われている状態」では考えられないですし、「自分で気づけなければ~」というようなことを言われていますが、気付ける余裕のある人が一体どれだけいるだろう? と思うと、やっぱり料理というものについて語れば、意図とは無関係に傷つく人は出てきてしまうのかもしれないと思いました。  楽しめない人もいる、生きる為だけにしか食べられない人もいる。でも、著者のスタンスとしてはできれば少しずつ、料理に親しんでもらいたい。そういうことなのかなと考えました。  学びの多かった一冊でした。  ありがとうございました。

Posted byブクログ

2024/01/08

土井先生からの家庭料理のハードルを下げる潮流の実践的な内容になっている。ちゃんとした料理を作らなければいけないというプレッシャーを軽くするのと同時に、他人の評価を気にせずに自分が食べたい料理を自分に問いかけ、匂いや手順を大切にしながら自分の好きなように作れる幸せという自律的な軸を...

土井先生からの家庭料理のハードルを下げる潮流の実践的な内容になっている。ちゃんとした料理を作らなければいけないというプレッシャーを軽くするのと同時に、他人の評価を気にせずに自分が食べたい料理を自分に問いかけ、匂いや手順を大切にしながら自分の好きなように作れる幸せという自律的な軸を打ち出している。 人によってどこで引っ掛かって悩んでいるのかが違うようで、自炊の相談に乗るだけでうまく回るようになる人もいて、たしかにケアのような側面もあるし、そもそも料理ではない部分で落ち込んでしまっている人もいる。忙しすぎるのだ。 全体的に繰り返しが多いし、星野概念さんもぽんと出てきた感じでこれでいいのかよくわからないが、具体的に役立つ部分は多く、書いている内容が話題にもなりそう。

Posted byブクログ

2024/01/07

私は料理が苦手なので、人のために作るなんてハードル高すぎる、と思っていた。こちらに出てくるレッスンを受けた人々は普段から料理をしていたり仕事にしている人が、自分のためには作れない、と真逆のことを言っている人が多くて興味深かった。まあ、そういう人でも作る気しないのなら、作りたくない...

私は料理が苦手なので、人のために作るなんてハードル高すぎる、と思っていた。こちらに出てくるレッスンを受けた人々は普段から料理をしていたり仕事にしている人が、自分のためには作れない、と真逆のことを言っている人が多くて興味深かった。まあ、そういう人でも作る気しないのなら、作りたくない時が多くて当然か、と思えた。

Posted byブクログ

2023/12/31

自炊がテーマの本ですが、読み進めていくとかなり深い内容だな、と思いました。自炊って学校で教わるものでもないし、いつの間にか「料理」そのもののハードルもあがっていて。山口さん曰く、きゅうりに味噌をつけて食べるのも料理。なるほど。 本の構成も、まずは参加者の方と料理をして、その後対話...

自炊がテーマの本ですが、読み進めていくとかなり深い内容だな、と思いました。自炊って学校で教わるものでもないし、いつの間にか「料理」そのもののハードルもあがっていて。山口さん曰く、きゅうりに味噌をつけて食べるのも料理。なるほど。 本の構成も、まずは参加者の方と料理をして、その後対話していくのですが、そこでも様々な気づきがありました。

Posted byブクログ

2023/12/23

かなり良かった。節約や健康のためにも最近は自炊を頑張ってるけど、働きながらだとなかなか大変。手際も良くないから、自分のためにやってるのに、たまに疲れて自分何やってるんだろってなっちゃう。そんな時に出会えてよかったな、って思った。お守りにしてたまに読み返したい。

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2023/12/13

今出会えて良かった一冊。 自炊の頻度が、自分の心の状態を測るバロメーターになっているなぁと改めて実感した。 受講者と山口さんとのレッスン、その後星野概念さんも加わってZoomセッションという流れも、とてもいいなぁと感じた。 そして、この本を読み終わった後、ネットでぬか床をポチっ...

今出会えて良かった一冊。 自炊の頻度が、自分の心の状態を測るバロメーターになっているなぁと改めて実感した。 受講者と山口さんとのレッスン、その後星野概念さんも加わってZoomセッションという流れも、とてもいいなぁと感じた。 そして、この本を読み終わった後、ネットでぬか床をポチっていた。

Posted byブクログ

2023/12/11

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→ https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11561737

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2023/11/30

自分のために料理を作る、簡単に言うと自炊ということだが、これは自分をケアする、自分を大事にするための第一歩なのだ。「食べることを考えることは、自分が何を大事に生きているかに直結する」という言葉に凝集している。その生き方のコツを引き出すわき役として星野概念氏がODの手法で絡まり合い...

自分のために料理を作る、簡単に言うと自炊ということだが、これは自分をケアする、自分を大事にするための第一歩なのだ。「食べることを考えることは、自分が何を大事に生きているかに直結する」という言葉に凝集している。その生き方のコツを引き出すわき役として星野概念氏がODの手法で絡まり合い、より上質な味わいを引き出している書であった。

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2023/11/14

料理とケア、なんで良い組み合わせの本だろうと思って手に取ってみた。 料理をすることは好きで毎日自炊をしているけど、自分の身体を作る物を自分で作り食べる事ってちゃんと生きることだよなと普段から感じていたから、全く同じようなことがこの本にも書かれていて自分の価値観に合うなぁと思いな...

料理とケア、なんで良い組み合わせの本だろうと思って手に取ってみた。 料理をすることは好きで毎日自炊をしているけど、自分の身体を作る物を自分で作り食べる事ってちゃんと生きることだよなと普段から感じていたから、全く同じようなことがこの本にも書かれていて自分の価値観に合うなぁと思いながら読み進めることが出来た。 何が食べたい?と小さい自分に聴いてあげるのは素敵だなと思った。 普段冷蔵庫にあるものから作る物を決めているけど、それを逆にして自分の食べたい物を作って心を満たしてあげる事って大切だな、そしてすごく元気になれそう!とも思えた。 いい意味で気の抜けた料理をこれからも作っていきたいと思う。 普段料理が苦手な人も色んな理由があるとは思うけど、食べられる状態にするのが料理だ!と料理に対するハードルをすごく低くしてくれそうな本。

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2023/09/27

年々、家でごはんを食べることが好きになっているので、自炊が好きな私とは正反対の方々。 管理栄養士の方もいて、驚きもありつつ読了。 みんな自分が作ったものにもっと自信持とうよ。 作った自分はエライのに。 それに本やSNS上のレシピはあくまで参考にしかならないから、それらを見て作...

年々、家でごはんを食べることが好きになっているので、自炊が好きな私とは正反対の方々。 管理栄養士の方もいて、驚きもありつつ読了。 みんな自分が作ったものにもっと自信持とうよ。 作った自分はエライのに。 それに本やSNS上のレシピはあくまで参考にしかならないから、それらを見て作ってうまくいかなかったとしても、落ち込む必要ない。同じ食材、同じ調味料、同じお鍋、同じ火加減じゃないんだから。 なんで上手くできないかの理由を教えてくれるのが、料理教室だと思うのよね。 調味料の役割とか、入れる順番とか。全部意味あるから。 あとは料理のジャンルによって使い分けるだけだし。 家で作る料理って、本当はそんなに難しいものじゃない。

Posted byブクログ