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地球の中心までトンネルを掘る の商品レビュー

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2024/08/23

「ちょっとヘンな人たち」って言葉で片づけてほしくないぐらい、魅力的な登場人物たちとストーリー 描かれる若者にどこか自分が重なったりする でもやさしさと諦めと少しの甘酸っぱさと毒、いろんな味がする一冊 どういう経緯でこの本を予約したのか覚えてないけど、図書館で借りたあとに購入した...

「ちょっとヘンな人たち」って言葉で片づけてほしくないぐらい、魅力的な登場人物たちとストーリー 描かれる若者にどこか自分が重なったりする でもやさしさと諦めと少しの甘酸っぱさと毒、いろんな味がする一冊 どういう経緯でこの本を予約したのか覚えてないけど、図書館で借りたあとに購入した小説はひさしぶり このタイミングで出会えてよかった ゴー・ファイト・ウィン、替え玉が特に好き 翻訳された方の言葉のチョイスも好きやったから、別の作品も読みたい

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2024/05/24

SF小説では、火星人が攻めてくるとか、タイムマシンが存在するとか、大きな嘘を1つついてもいいが、その先は、リアルにきっちり書かなくてはいけない。 この本はSFっていうのともちょっと違うけれど、不思議な職業や変わった施設や、特殊な体質の人物が現れる。あり得ないけどありそうな、その設...

SF小説では、火星人が攻めてくるとか、タイムマシンが存在するとか、大きな嘘を1つついてもいいが、その先は、リアルにきっちり書かなくてはいけない。 この本はSFっていうのともちょっと違うけれど、不思議な職業や変わった施設や、特殊な体質の人物が現れる。あり得ないけどありそうな、その設定自体の絶妙なズレ具合感心しつつ読んでいくと、血湧き肉躍る展開や大きな波乱がおきるわけでもないけれど、ユーモラスで少し悲しくもあるデリケートな彼らの日々が示される。オチもなくカタルシスもないけれど、忘れ難い余韻が残る。細部もいちいちよい。 なんとなく居心地の悪い、座りの悪い毎日を生きる私たち、そのものなのだろう。

Posted byブクログ

2024/03/25

11作の短編集。最後の話では、ハゲに悩む若者が主人公だったが、アメリカ人でもハゲに悩むのかと新鮮な驚き。ハゲは世界共通のお悩みか。 チアリーダーに仕方なく入っている少女の話も面白い。全然話した事がない同級生と、あるきっかけで急に距離が縮まる感じ(本命ではない)や、スポーツでの治安...

11作の短編集。最後の話では、ハゲに悩む若者が主人公だったが、アメリカ人でもハゲに悩むのかと新鮮な驚き。ハゲは世界共通のお悩みか。 チアリーダーに仕方なく入っている少女の話も面白い。全然話した事がない同級生と、あるきっかけで急に距離が縮まる感じ(本命ではない)や、スポーツでの治安の悪さが、読んでいて面白かった。

Posted byブクログ

2023/10/09

十一編収録されている短編集。タイトルに惹かれて読んでみたけれど、表題作はもちろん、他の作品もとても魅力的で楽しかった。孤独や不安を抱えてる主人公が多く、他者との違いに悩んでいたりもするのだけれどそれを徐々に認め受け入れていく過程がいい。代理祖父母を派遣する会社で働く女性を描く「替...

十一編収録されている短編集。タイトルに惹かれて読んでみたけれど、表題作はもちろん、他の作品もとても魅力的で楽しかった。孤独や不安を抱えてる主人公が多く、他者との違いに悩んでいたりもするのだけれどそれを徐々に認め受け入れていく過程がいい。代理祖父母を派遣する会社で働く女性を描く「替え玉」、クイズ大会のチームメイトでモテない男子二人の魔が差した瞬間からの関係性を描く「モータルコンバット」、転校先の高校でチアリーディングを始めたペニーが12歳の男の子と交流を描く「ゴー・ファイト・ウィン」。この三編がとくに印象的で読み終わった後もたくさんの場面が残り続けている。

Posted byブクログ