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なわとび跳べないぶきっちょくん の商品レビュー

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2024/04/20

著者の、我が子への支援が素晴らしく参考になる。 それはエリートという意味ではなく、悩みながら試行錯誤を重ねつつ、良い方向へ行こうとするその姿勢です。子どもの自尊心を損なわないように、生きにくさと向き合い、将来のために支え合う母と子の姿に勇気をもらえた。

Posted byブクログ

2023/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お母さん・オチョさん。息子さん・ウノくん。 最初はウノくん0歳の頃の話。お父さん・セロさんが赤ちゃんのウノくんにミルクあげたり、オチョさんのおばあさま・ミツコさんも育児に参加したり。みんなで育ててる感じがとても良きです。 ※話に関係ないけど名前のセンスも好き。 (イタリア語で)セロ=0 ウノ=1 オチョ=8 某SNSからいくつか読ませて頂いてますが、オチョさんの話って、いつもウノくん大好き〜がいっぱいで、ちょっと失敗したり、いろんなできないことや難しいことがあっても小さい子あるあるだよねーと思って読んでたので、この切り口で本が出るとは思わなかったです。 DCD、発達性協調運動障害。 「協調(運動)をコントロールする脳機能に問題があるということ」(本文より) まずDCDというのを知らなかった。 わからないことをすぐ調べられる現代ってすごいけど、それにつけてもすごいのはお母さんの行動力です。相談して調べて、年齢に対応してないなど、いろんなことがあってもすごく前向き。何事もこうありたい(理想)。 予約する病院などで時間はかかったようですが、良い病院や良いお医者さんに出会えて、担任の先生にも助けられて。周りにわかってもらえれば支援もしてもらえる。知ること、伝えることって大切ですね。 よその子と比べる悪魔(これうちにもいた!)にとらわれたり、それを追い出す描写がわかりやすくてちょっとドラマっぽい(いや本当にドラマ化しないかな)。そこここにギャグが入ってるのはいつもの味です。可愛いママさんキャラなのにギャグも全力で、なわとびを跳ぶシーンは笑っちゃうし、古い漫画のパロディとか入ってるし。でもウノくんが以前はできなかったことを少しずつできるようになっていくシーンは我が事のようにうれしい。とにかく初めて知る人にもわかりやすく、詳しく描いてくれてる。面白くて感動してためになる。 便利な道具があるのも良いですよね。左きき用の道具等と一緒で、楽になるなら活用しなければ。普段あるものに慣れてしまってることもあるけど、知れば使わない手はない。 心配ばかりでよくわからなかったけど、わかってきたら少しずつ良くなってきた。これからもだんだん良くなっていく。DCDのことがよくわかって、なんとかできるんだと希望が持てるお話しでした。 ラスト近くの運動会の、ウノくんの勇姿と笑顔に涙。まるで親戚か近所のおばちゃん状態です。 本当に良かったねぇ(おば台詞)。 素敵な本をありがとうございます。 【8月19日読了】

Posted byブクログ