1,800円以上の注文で送料無料

バスタブで暮らす の商品レビュー

4.2

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

四季大雅に弱いのかもしれない。泣いた。何者にもなりたくないめだかにモラトリアムを感じた。バスタブが魔改造されていくのが秘密基地のようで半ば羨望をおぼえつつ。能面や漬物石などが所謂妄想、鏡側の世界なのか現実で起こっているのかが曖昧なのが難しいと思ったが面白くもあった。世界の見え方に新鮮さを感じたり他の作品で似たような表現を見たことがあったりしたので。家族や友人に恵まれていたのがめだかの良かったところだなあと。強くて良い人だと思っていたので病気によって変貌する母に能面がついたのはショックだった。たまに父が翁になるのも心がざわざわした。その後神様、というので合点がいった。くじらを釣り上げる、っていうのが母と父に重なって感動した。兄いさきがずっと良い人。蒼も空回りする良い人。いさきのような兄が欲しいと思ったけど、めだかはただ心を病んでモラトリアムを延長させたんじゃなくて元から持ってる繊細さや魅力があったからなんだよな。あの兄弟はあの2人でなければ。顔も知らない人のために極めたASMRを母のためにして、恥ずかしくてできなかった鼓動もできたっていう。母が生きている間に成長したのとバスタブからの脱出ができたのは大きいと思う。母が息を引き取る瞬間はこの上なく美しく感じた。静かな日常ものに非日常を見る綺麗な話だった。これ映像化したらどうなるんだろう? というのは気になる。

Posted byブクログ

2025/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても面白くて楽しく読んだ けど能面や抽象的な所が多々あり、わかりづらい でもへのへのもへ人がいるって思ってたのは自分だけではないのが嬉しい

Posted byブクログ

2025/07/19

1巻完結。 前作『わたしはあなたの涙になりたい』のように私たちの日本によく似た地理・歴史が登場する小説世界で、よくよく考えれば鬱で悲惨な状況がコミカライズされたようなフワフワした展開で進んで行く、ざっくり言うと引きこもりお姉さんの再生?再誕生?の話。後半は大切な人の死に行くさまを...

1巻完結。 前作『わたしはあなたの涙になりたい』のように私たちの日本によく似た地理・歴史が登場する小説世界で、よくよく考えれば鬱で悲惨な状況がコミカライズされたようなフワフワした展開で進んで行く、ざっくり言うと引きこもりお姉さんの再生?再誕生?の話。後半は大切な人の死に行くさまをじっくりと描いていて辛くなります。 作中の重要なアイテムの"能面"の意味が読み解けると面白味が増すと思う。主人公を攻撃する者の象徴?なんて単純なものではないような… で、主人公もか弱い善人じゃないよね。主人公の親友が見抜いたように相当の切れ者のような気がする。 "家族"のことが多く描かれた本作品、似たような経験をした方にはより刺さるのだろう。自分には若干ホラーに読めた作品でした。 もひとつ作中のワード『寛容のパラドックス』。"「もし社会が無制限に寛容であるならば、その社会は最終的には不寛容な人々によって寛容性が奪われるか、寛容性は破壊される」"オーストリアとイギリスの哲学者カール・ポパーの提唱した概念(Wikipediaより)。 この言葉が出てきた意味は置いといて、本作品では色んな知識が紹介される、vtuber、ASMR、医療費、クジラ、いわき市のこと等々。これも本作品というかこの作者さんの面白さだと思う。

Posted byブクログ

2025/05/26

あたたかくて、どこかひんやり涼しくて、優しくて、温もりを抱きしめてるような感覚になった。なんと表せばいいのかはわからない。だけど、家族のなんとも言えない何かが寄り添うような不思議な物語だった。 追記:一日だけでも、少しの時間だけでもバスタブで暮らしてみたい。

Posted byブクログ

2025/03/30

物語の内容は重いんだけど、面白い描写のせいなのかフッと息が抜ける所がありスラスラ読み進められた。 生きにくさを感じながらこの先どう成長するのか。兄がどこまで何を作ってくれるのか(笑)とても楽しくわくわくさせられた。  家族がみんないい。家族愛をすごく感じられた。くじらさんのような...

物語の内容は重いんだけど、面白い描写のせいなのかフッと息が抜ける所がありスラスラ読み進められた。 生きにくさを感じながらこの先どう成長するのか。兄がどこまで何を作ってくれるのか(笑)とても楽しくわくわくさせられた。  家族がみんないい。家族愛をすごく感じられた。くじらさんのような母ステキ!全てを受け入れられる母になりたいと思った。

Posted byブクログ

2025/03/20

わたしこそまさに、へのへのもへ人。 母の喜ぶままに、母の望みが自分のものだと錯覚して生きてきた人種。 そんな私が小さい頃の、いまよりずっと生きづらくて、自由だった頃を思い出すものがたりだった。 わたしは人間で、人形でも歯車でも能面でもなかった。 すっきりした~~♡♡ ポップに悲し...

わたしこそまさに、へのへのもへ人。 母の喜ぶままに、母の望みが自分のものだと錯覚して生きてきた人種。 そんな私が小さい頃の、いまよりずっと生きづらくて、自由だった頃を思い出すものがたりだった。 わたしは人間で、人形でも歯車でも能面でもなかった。 すっきりした~~♡♡ ポップに悲しみを表現する、と評価されていましたが、わたしは不気味に思いました。 でも全てが不気味に思うのは、わたしが世間に幽閉されている人種だからです。 少なくとも、わたしって歯車人間だったんだって気付いた今は鼓の音や能面が不気味とは思わない。 疲れていても読みやすい、疲れている時こそ読んで欲しい。 全国の歯車人間の皆さん、今日もお疲れ様です。お休みなさい。

Posted byブクログ

2025/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

予想外のハートフルストーリー。家族愛ってすごい。 就活に失敗して実家に出戻り、バスタブに籠ってVTuber活動を始めるという流れで物語が進むが、その字面からは想像できないくらい、深くて温かい話だった。 良い意味でラノベらしくないと思った。 でもラノベみたいな読みやすさは備えつつ、~のパラドックスみたいな心理学?とかの内容を取り込んだり、色んな心理描写があったりでユニークな文章で飽きない。

Posted byブクログ

2025/01/10

現在の生きづらい話をポップに書いたお話。 職場のお局さん…いるよねそういう人。 1人になりたくて、バスタブに。世間から逃れたくてバスタブに。もう誰も私に指図しないで。 まあそういう風に思っていた時期がある。(今も時々w)そんな時の心の支えはやっぱり家族なんだよなー。ラノベはあまり...

現在の生きづらい話をポップに書いたお話。 職場のお局さん…いるよねそういう人。 1人になりたくて、バスタブに。世間から逃れたくてバスタブに。もう誰も私に指図しないで。 まあそういう風に思っていた時期がある。(今も時々w)そんな時の心の支えはやっぱり家族なんだよなー。ラノベはあまり読まないが楽しく読めました。

Posted byブクログ

2025/01/06

ラノベ、舐めていたかもしれない。ごめんなさい。 絵が素敵すぎる。青基調だけど暖かみも感じられる、ずっと眺めていられる絵。 社会と家族、そして個人という人間への考え方、在り方などが想像したこともないようなものだったり、読むたびに思い描かれる情景が適切な言葉が出ないほど胸にくるものだ...

ラノベ、舐めていたかもしれない。ごめんなさい。 絵が素敵すぎる。青基調だけど暖かみも感じられる、ずっと眺めていられる絵。 社会と家族、そして個人という人間への考え方、在り方などが想像したこともないようなものだったり、読むたびに思い描かれる情景が適切な言葉が出ないほど胸にくるものだったり… 家族って、こんなにもいいものなんだと感じられた一冊だった。 私には、この本が必要だ。

Posted byブクログ

2024/09/28

なんとなくライトノベルを読みたいなと思い、「ラノベ おすすめ」でネット検索したところ本書がヒットしたので購入。とりあえずガッツリ系のラノベ(主人公最強系とか、転生系とか)ではなく、一般文芸よりの静かなラノベが読みたいと思い本書を選んだ。 読んだ感想としたは、ラノベというより一般...

なんとなくライトノベルを読みたいなと思い、「ラノベ おすすめ」でネット検索したところ本書がヒットしたので購入。とりあえずガッツリ系のラノベ(主人公最強系とか、転生系とか)ではなく、一般文芸よりの静かなラノベが読みたいと思い本書を選んだ。 読んだ感想としたは、ラノベというより一般文芸っぽく、さらにどちらかといえば純文学っぽいテイストの作品かなと思った。というわけで、けっこう読み手を選ぶと思う。かくいう自分は純文学があまり好きではないので、評価は低めの☆3とした。 本作のあらすじとしては、主人公がブラック企業でメンタルをやられて実家に帰るところからはじまる。で、実家でもバスタブのなかだと心が落ち着くことが判明して、そこに住み着くようになる。さらになんやかんやあってVtuber活動をするようになり、さらにさらに母親の体調が悪くなったりとなんやかんやしながら人間的に成長する、というお話。 キャラクターが個性的だったり、セリフのいい回しなんかはいかにもラノベっぽい。一方、本作の最大の特徴としては、「現実なのか、主人公の妄想世界なのかよくわからない描写」が多く描かれている。登場人物たちがいきなり能面をかぶりだしたり、トンネルの中に入ったりとおもったら突然海のシーンになったりと、一読しただけではつかみきれない幻想的な雰囲気が本作にはある。この「一読しただけではつかみきれない」という部分(悪く言えば意味不明)が自分的には純文学っぽいと思った。 ☆3としたけれど、いろんな意味で挑戦的な作品でなかなか面白いと思った。作者さんの別作品もぜひ読んでみたい。

Posted byブクログ