本のある空間採集 の商品レビュー
本のある空間というと、図書館や大型書店を思い浮かべる人が多いだろう。本書で取り上げられているのは、個人書店や私設図書館、ブックカフェといったものだ。「本のある空間」を言葉で表すのは難しい。そこで、店舗等を実測して斜め上から見下ろすアイメソ図にして見せたのが本書。 著者は一...
本のある空間というと、図書館や大型書店を思い浮かべる人が多いだろう。本書で取り上げられているのは、個人書店や私設図書館、ブックカフェといったものだ。「本のある空間」を言葉で表すのは難しい。そこで、店舗等を実測して斜め上から見下ろすアイメソ図にして見せたのが本書。 著者は一人で実測したり、スケッチをしたりする。その後にオーナーにインタビューするそうだ。1か所あたり2時間ほどかけるそうだ。建物由来や模様替えの様子、入居時のエピソードなどを聞くそうだ。 私は、かつて建設会社に勤めていたこともあり、とても興味深く読むことができた。
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読了というより観了。 全国44の個人書店、私設図書館、ブックカフェの寸法を著者が実測しスケッチし解説している。 それぞれのこだわりや偶然性など細かい成り立ちがよく分かる。 写真も大きければありがたい。 夢の空間、やすらぎの空間を体感したい。
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図解が良過ぎる パラパラ見てるだけで楽しい どの店も店主のこだわりを感じる さらに雰囲気がクソいい カフェ併設してるのいいな 本屋のある街に住みたいって何度か出てきたけどわかる 近所の商店街の本屋がなくなって寂しい 本編で全く触れられなかったけど経営大丈夫なのかな? 元々爆...
図解が良過ぎる パラパラ見てるだけで楽しい どの店も店主のこだわりを感じる さらに雰囲気がクソいい カフェ併設してるのいいな 本屋のある街に住みたいって何度か出てきたけどわかる 近所の商店街の本屋がなくなって寂しい 本編で全く触れられなかったけど経営大丈夫なのかな? 元々爆発的に儲けようという物ではないと思うが採算取れてる店ってどれくらいあるのだろうか 地方だとランニングコストが低そうだから多少楽ではあると思うけど
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気持ちいい空間を作っている、各地の独立書店。小さくて、居心地の良い空間。「正確」なイラストでまるでそこを回遊しているような気分にさせてくれる。多分そこに並んでいる本も、すごく魅力的なんだろうなぁ、思わせる。 妹尾河童の「覗いた・・・」シリーズを思い出してしまった(古い!)。...
気持ちいい空間を作っている、各地の独立書店。小さくて、居心地の良い空間。「正確」なイラストでまるでそこを回遊しているような気分にさせてくれる。多分そこに並んでいる本も、すごく魅力的なんだろうなぁ、思わせる。 妹尾河童の「覗いた・・・」シリーズを思い出してしまった(古い!)。とてもリアルで、まるでそこにいるみたいなイラスト。全部行ってみたい!
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全国の素敵な「本のある空間」を実測し絵をおこしたもの。 なぜそのようなことを…という野暮はおいといて、素敵! 本好きはどうしても本を格納、あるいは読むスペースを夢想しがち。その到達点がここにあるような、そんな感じ。 いくつか、じっさいに訪れたことのあるところもあって、その良さを振...
全国の素敵な「本のある空間」を実測し絵をおこしたもの。 なぜそのようなことを…という野暮はおいといて、素敵! 本好きはどうしても本を格納、あるいは読むスペースを夢想しがち。その到達点がここにあるような、そんな感じ。 いくつか、じっさいに訪れたことのあるところもあって、その良さを振り返るとともに、他の店にも行ってみたくなる。罪な本だぜ〜
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書店の内部を説明した 図解が素晴らしい とても 精巧に描かれており 図書館好きには たまらない内容だ 説明文 も ポイントを捉えており とても楽しく読める 連載記事として読むなら最高であるが 一冊の本 として通して読むには ボリュームがありすぎた
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本のたくさん詰まった空間に身を置くことが好きだ。ちょっとだけ目が合った本との出会い、思わず購入しゆっくり本と戯れる。偶然から生まれる予定不調和の出会いは、本好きなら誰でも経験があるだろう。この書籍は、全国津々浦々の書店(本のある空間)を実測し、一冊にまとめたもの。発売までとても楽...
本のたくさん詰まった空間に身を置くことが好きだ。ちょっとだけ目が合った本との出会い、思わず購入しゆっくり本と戯れる。偶然から生まれる予定不調和の出会いは、本好きなら誰でも経験があるだろう。この書籍は、全国津々浦々の書店(本のある空間)を実測し、一冊にまとめたもの。発売までとても楽しみにしていた。 登場する書店はほとんどがリノベーション。前身の建物を生かした作りになっている。ユニークな本棚、本に囲まれた空間、これらは全て本と人との出会いの場。数を売る魅せ方ではなくあくまで、選書や古本をオーナーの世界観で魅せたいのだ。個人書店ならではのメリットを活かした空間は、大きな儲けとかヒットとかとは無縁でも、是非末永く続けていって欲しい形態だと願っている。 それには我々が書店に行って、直接本を買うことが応援になる。 実測図は言わずもがな、筆者の実測作図の苦労、書店主のこだわりなど内容も申し分なく興味深く面白い。今年読んだ本の中でもベストに入るほどの良書と感じた。
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全国の本屋図解のような一冊で東京に偏っていないのが良い。 気になるところはブックマーク済み。ロバの本屋やひみつの本屋が特にきになる。
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日本各地の書店や私設図書館、ブックカフェなどの本を置いてある施設を斜め見下ろしで描かれた緻密な図版で紹介する本。その昔、妹尾河童の見下ろし図が好きだった人間には堪らない。ちまちま描かれた本棚に並べられたり机に平積みされた本が楽しい。 続編で、個人宅の書斎や書庫の本も出して欲しい。
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なんとなくの感覚ですが、若い世代の夢とて小さなコーヒー屋さんを開くことと同じくらい小さな本屋さんを作ることに対する憧れが増えているような気がします。どんどんコーヒーが大手チェーン店でしか飲めなくなってきているように、どんどん町の本屋さんが減ってきている…この時期に。実際、副業とし...
なんとなくの感覚ですが、若い世代の夢とて小さなコーヒー屋さんを開くことと同じくらい小さな本屋さんを作ることに対する憧れが増えているような気がします。どんどんコーヒーが大手チェーン店でしか飲めなくなってきているように、どんどん町の本屋さんが減ってきている…この時期に。実際、副業として地方に小さな本屋を開業した友人もいます。この本棚にも「本が語ること、語らせること」という奈良の山の中の私設図書館ルチャ・リブロの本が置いてあります。ほとんどの本がamazonで変えちゃう今、逆に本に「商品としての本」以上の可能性を感じている人がいっぱいいるのだと思います。その秘密を例えば、ルチャ・リブロの青木海青子さんという司書の存在に見出してきましたが、本書はさらに割り切って「本のある空間」を採集しまくっています。本そのものでも、本屋さんという人でもなく、書店の図面というのが新鮮です。ただ地方の図書館に行くだけの記録「図書館ウォーカー」を思い出しました。登場する空間のすべてが「小さな本屋さん」(ルチャ・リブロも出ています!)大型書店の「なんでもある」から「あるものしかない」という不自由な出会いの価値が尊ばれているのかもしれませんね。ほぼ本屋さんの内部構造図だけの本ですが、その空間は書店主の願いだったり、町の記憶だったり、物語の結晶でもありました。本の価値は「本の中身」にあるのだけではなく、本との出会いという「本の外側」にもあるのだと思いました。読了後、神保町に行ったら神田古本まつり青空掘り出し市にわんさか人が溢れていました。みんなの熱心さに気圧されて、近づけませんでしたが…もしかしたらこのブクログも「本の外側」として使えるのかもしれませんね。
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