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ブルーハワイ の商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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2024/05/23

燃え殻さんのエッセイ好きです。小説も好きだけど、エッセイはもっと好き。 年齢は私より少し上で、若いころに聴いていた音楽などの話題が出てきたりするから、その当時の空気感とかも一気に蘇る。そういうところも好きな理由かもしれない。 1つのエピソードが数ページで終わるのだけど(挿絵もま...

燃え殻さんのエッセイ好きです。小説も好きだけど、エッセイはもっと好き。 年齢は私より少し上で、若いころに聴いていた音楽などの話題が出てきたりするから、その当時の空気感とかも一気に蘇る。そういうところも好きな理由かもしれない。 1つのエピソードが数ページで終わるのだけど(挿絵もまた味があって良い)大抵のエピソードは、日々起こるドラマチックでも何でもない話で、乾いた哀愁が漂う。 現在の状況から過去の回想に移り、そしてまた現在に戻ってくることもよくあり、そこにノスタルジーを感じる。 日常を生きていても、そういうことってある。通りかかったお店を見て「ここあの人と来たことあったなぁ」と思い出し、そこから派生して些細な出来事を瞬間的に思い出したりする。 このエッセイの良いところはそこに意味を持たせようとしていない(と感じる)ところで、何か起きた出来事や過去のことに意味付けするのは案外簡単なのだけど、実際はそんなに意味のないこともある。 経験をすべて糧にしたいとは思っているけれど、明らかに経験しないほうがよかったこともあるし。笑 だから意味付けではなく「あんなこともあったねぇ」と、肯定でも否定でもなく事実をただ振り返る、みたいな空気感が心地良く感じるのだと思った。 印象的なエピソードを1つ挙げると「気に入って毎日行くようになったお店(本書の場合は喫茶店)で常連さん扱いされると途端に行きたくなくなる」というものだった。 私も飲食店をやっていたので、大抵の人は常連さん扱いを喜ぶのだけど、そうじゃない人もやはりいるのだな、と。 「認識されたい」という自己顕示欲が強いタイプが多い世の中で、認識されることに戸惑いや少しの嫌悪を感じる人もいる。 そんな風に、有名作家になっても変わらないスタンスだから、こういう空気感のエッセイが生み出せるのかな、と思った。

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2024/04/14

相変わらずの燃え殻さん節が、安心する 一方で。確かに週1回ずつ小分けに読む方がありがたみを感じられやすい

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2024/04/12

軽ーい読み物~母に「ここいら辺の子はみんな大学行くのよ」と言われて二浪して専門学校。人に決定を委ねちゃいけないと思った。エクレア工場でバイトしたり、桜木町で無為に過ごしたり、付き合っていた女の子の部屋が目黒だったり、笹塚だったり。テレビの裏側で働いて・・・文体も知らない内に物書き...

軽ーい読み物~母に「ここいら辺の子はみんな大学行くのよ」と言われて二浪して専門学校。人に決定を委ねちゃいけないと思った。エクレア工場でバイトしたり、桜木町で無為に過ごしたり、付き合っていた女の子の部屋が目黒だったり、笹塚だったり。テレビの裏側で働いて・・・文体も知らない内に物書きになって、週刊新潮でエッセイの連載~燃え殻がペンネームだとは思わなかったぜ。1973年生まれ。週に一回読むなら良いけど、纏まると読むのが辛くなる。何かしている合間に読むなら良い。スマホでゲームやっていて特典を貰うために広告を見なくちゃいけない時とか

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2024/04/02

お初の作家さん。気になるペンネームで思わず手にした本。短いエッセイで、別段キラキラした話などではないがページを繰る手が止まらなくて一気読み。次もあれば読みたいな。

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2024/03/04

淡々と日常の何気ない部分から過去のエピソードを添えて時々オチも秀逸なエッセイ的な感じです。あの時、あの場所、あんなことを共感できない部分があろうとも、この方の完成の一端が見える端々にほうほう言いながらページを進めます。壮大ななにか、劇的ななにかがあるだけが人生ではなく、それをいか...

淡々と日常の何気ない部分から過去のエピソードを添えて時々オチも秀逸なエッセイ的な感じです。あの時、あの場所、あんなことを共感できない部分があろうとも、この方の完成の一端が見える端々にほうほう言いながらページを進めます。壮大ななにか、劇的ななにかがあるだけが人生ではなく、それをいかにして自分の言葉で紡ぐのが大事なのであることを感じさせてくれます。タイトルはなかなもってイラストともよくあっていてインパクトが残る一冊です。

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2024/02/22

さらーっと読める中にも、なるほどなるほど、と思える。 『生きていられさえすれば、迂闊に人は幸せになれることもあるんだ。』 SNSの普及で、いいことも悪いことも、会ったことも顔も知らない人から評される時代。 酷評に対して、『届かないでいい人にまで届いたということ』 『誰かが用...

さらーっと読める中にも、なるほどなるほど、と思える。 『生きていられさえすれば、迂闊に人は幸せになれることもあるんだ。』 SNSの普及で、いいことも悪いことも、会ったことも顔も知らない人から評される時代。 酷評に対して、『届かないでいい人にまで届いたということ』 『誰かが用意してくれた楽な進路、誰かが用意してくれて、それを受け入れた方が丸く収まる、どちらにしてもかなりの確率で、後悔することになる。限りある人生の分岐点のジャッジを、誰かに託したことを深く後悔する』 きっと読む人によって、心にとまるところは違うと思うけど、そうだなぁ、そうだったなぁ、と思いながら読了。

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2024/02/18

燃え殻さんのエッセイ本はいつもおもしろい。 周りの人からみたら何でもない日々の出来事。鍵をかけていない日記のような文章と燃え殻さん自身も例えていたが、非常に的を得た表現だと思う。 共感できる話や、思わず声に出して笑ってしまうような話、なんだか寂しい気持ちになる話、昔のことを思い...

燃え殻さんのエッセイ本はいつもおもしろい。 周りの人からみたら何でもない日々の出来事。鍵をかけていない日記のような文章と燃え殻さん自身も例えていたが、非常に的を得た表現だと思う。 共感できる話や、思わず声に出して笑ってしまうような話、なんだか寂しい気持ちになる話、昔のことを思い出して懐かしくなるような話。一つ一つの話が濾過された水の一滴のように染み渡り、色々な感情が詰め込まれた一冊だった。自分の過ごす何気ない日々も、周りの人から見たら面白い日々なのかもしれないと思って、日記が書きたくなった。

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2024/01/12

花火の話で心を奪われ、スルスルと読み進めてしまった。くだらない思い出、どうでもいい思い出、そんな思い出こそ良い思い出なんだ。 サンダルを咥えたジョンの話がかわいい。 何より、僕が好きなかき氷の味もブルーハワイだ。

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2024/01/03

読んだ。燃え殻さん3冊目のエッセイ集のようだが、最初に読んでしまった。まあエッセイ集にあまり順番もないけど。小説も読んだことない。ラジオも聞いたことない。ツイッターもフォローしてない。たまたま出会ってたまたま読んだ。 感想は帯のとおり。さわやかで、滞りなく、そうめんのように読みや...

読んだ。燃え殻さん3冊目のエッセイ集のようだが、最初に読んでしまった。まあエッセイ集にあまり順番もないけど。小説も読んだことない。ラジオも聞いたことない。ツイッターもフォローしてない。たまたま出会ってたまたま読んだ。 感想は帯のとおり。さわやかで、滞りなく、そうめんのように読みやすい。燃え殻さんが気になるので、おそらく他の2冊のエッセイ集も読むだろう。 途中の大橋氏の漫画は燃え殻氏と大橋氏どちらのエピソードなのか、わからない。燃え殻さんのお母様はご健在な気がするので大橋氏???と思っている。

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2023/10/31

図書館の新刊コーナーに置いてあり、『大人気エッセイ集』の帯に興味を引かれ手に取ったもの。とても読みやすく、郷愁を感じる内容の文章もあり、初読の作品としては「当たり」。他の作品、特に小説を読んでみたいと思った。

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