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さよならごはんを今夜も君と の商品レビュー

4.1

24件のお客様レビュー

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2024/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今誰が話しているのか、誰の思考で物語が進んでいるのかよく分からなかった。けど、一人一人の悩みとそれを癒す朝日さん、朝日さんが作る料理が読んでいて好感を持てた。料理を作りたくなった。最後はこはると母が和解できて、良かった。母意外といい人だった

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2024/10/03

飯テロ小説かと思いきやストレスからの味覚障害、過剰なダイエット、自然食盲信、拒食症と割と重いテーマだったけどそれぞれを解きほぐすのが良い感じ(*´ω`*) 最後小春が親と分かりあえて大団円なのは感動したなぁ… 最後の続刊予告が嬉しいです(*´ω`*)

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2024/09/15

この世で一番あったかい料理は「夜食」。なるほど、朝昼夕食の習慣的なご飯と違って、夜食は相手を慮ってつくるもの。 作中に何度か出てくる「食べることは生きること」ということばは、食べるという行為が、単に胃を満たすだけでなく、心や人生を豊かにするもの、という意味合いで用いられているのだ...

この世で一番あったかい料理は「夜食」。なるほど、朝昼夕食の習慣的なご飯と違って、夜食は相手を慮ってつくるもの。 作中に何度か出てくる「食べることは生きること」ということばは、食べるという行為が、単に胃を満たすだけでなく、心や人生を豊かにするもの、という意味合いで用いられているのだけれど、それはつくり手の思い、愛情がちゃんと食べる者に伝わってこそのこと。完全無添加自然派の手作りおやつ、罪悪感からの冷蔵庫いっぱいのお菓子や子供が好きな高カロリーメニュー。誰かのために良かれと思ってやっていることは、自分よがりになりがちで、とかく裏目に出やすい。対話の重要性。

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2024/07/16

とても心温まる優しいお話でした。 所々に出てくるお料理のレシピのようなくだりも実際に匂いが漂ってきそうな描写に空腹感を掻き立てられました。 人は様々な思いを抱えて生きていることを良い意味で改めて思い知るキッカケになった作品でした。 朝日さんのような人が身近にいたなら幸せだろうな…...

とても心温まる優しいお話でした。 所々に出てくるお料理のレシピのようなくだりも実際に匂いが漂ってきそうな描写に空腹感を掻き立てられました。 人は様々な思いを抱えて生きていることを良い意味で改めて思い知るキッカケになった作品でした。 朝日さんのような人が身近にいたなら幸せだろうな…とそんなことを染み染み考えました。 どんなことも笑って吹き飛ばしてしまうような大きな愛ある人に私もなりたいな、と純粋に思いました。

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2024/07/15

小学生の男の子にふかし芋とおからクッキーはちょっとねぇ〜、ダイエット中の女性ならいいかもしれないけど。小学生男児が身体に良いからとそんなものばっかり出されても。子供が可愛いからこその親の愛だとは思うけどそれで歪んだ欲望ができて万引き未遂になっては本末転倒。 小春のお父さんでモラハ...

小学生の男の子にふかし芋とおからクッキーはちょっとねぇ〜、ダイエット中の女性ならいいかもしれないけど。小学生男児が身体に良いからとそんなものばっかり出されても。子供が可愛いからこその親の愛だとは思うけどそれで歪んだ欲望ができて万引き未遂になっては本末転倒。 小春のお父さんでモラハラ夫だね。典型的な仕事第一の人だったみたいだけど「家族の枠からお父さんが外れる」なんて表現されちゃう家族観を作り出してどうなのよ。 Audibleで聞きました。最近観た映画に出てた河合優実さんがナレーターで楽しめた。

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2024/06/26

料理には人をあたためる素敵な力があることを実感した。「生きることは食べること、食べることは生きること。」食事は人を救う。これから食事は大事にしていこうと思った。

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2024/06/18

食に関する(親問題も含めて)トラウマ?なお話をやさしく解きほぐしていく作品。本書は私にとって親関係でとてもとても共感してしまいました。泣きたくなるくらいに。最後のひと文でもうないてしまっていましたが…。これは最後の一文ではないですが、″この世でいちばんあったかくて優しい食事は『夜...

食に関する(親問題も含めて)トラウマ?なお話をやさしく解きほぐしていく作品。本書は私にとって親関係でとてもとても共感してしまいました。泣きたくなるくらいに。最後のひと文でもうないてしまっていましたが…。これは最後の一文ではないですが、″この世でいちばんあったかくて優しい食事は『夜食』だと思うから″この言葉にすごく救われた私がいます。 やっぱり、何か抱えてる時には少しでもいいから何か口にしてみるのがいいのかもしれませんね…。悲しみは、悲しみの塊のままじゃ、いつまで経っても消えない。そのままじゃ消化できないんだ、のくだりの文章はとても納得してとても心に響きました。 食べると生きるはイコールなのですね…。 とても共感して読めました。

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2024/06/02

温かい話だった。 私は、もともと食が細い。子どもの頃は本当に食事が苦痛だった。 年頃になると過度なダイエットと勘違いされて面倒なので必死に食べた。中高生の頃はそれなりに食べれるようになったが、それは努力の上にあった。 痩せてるけどちゃんと食べる…は好感度高い。が、痩せてて食が細い...

温かい話だった。 私は、もともと食が細い。子どもの頃は本当に食事が苦痛だった。 年頃になると過度なダイエットと勘違いされて面倒なので必死に食べた。中高生の頃はそれなりに食べれるようになったが、それは努力の上にあった。 痩せてるけどちゃんと食べる…は好感度高い。が、痩せてて食が細い…はみんな必死に食べさせようとする。食が細い悩みは、ほとんどの人に羨ましい悩み、贅沢な悩みに変換されてしまう。 食べることは生きること。 でも、食べれないことも受け入れてくれる、そんな温かい本だった。 いつも給食を半分以上残していた私にとって、今この瞬間も餓死しているアフリカの子どもたち…と学校での授業やテレビ番組は私を苦しめた。食べられない罪悪感。恵まれているのに罰当たり。完食することの美学に反するマナー違反。わがまま。 第5回公認心理師の国家試験で出た、「痩せたい」から食べないわけではない摂食障害に関する出題。専門家の中でも摂食障害は痩せたい人のもの…と思われがちだが、そこに一石を投じる良問だった。 食に対する意識が少しずつ変わってきているように感じる。それとも生きやすくなったのは大人になったからだろうか?

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2024/05/11

食に対してそれぞれの悩みを持つひとたちが、食べることで一歩踏み出す物語。 料理に対する悩みへの答えが、人生の悩みに背中を押してくれる言葉にも感じて何度かはっとされられた。 疲れたときはこの本をひらいて、何度でもお夜食処あさひへ行こうと思います!

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2024/04/30

 つらくて、悲しくて、優しいご飯を求めている人がふと誘われる、あたたかい『お夜食』を出してくれる料理屋さんと、そのお店に誘われた女の子の物語です。  主人公は、志望校に合格できず、受験を失敗したことを引け目に感じている高校一年生の女の子。自分のせいで家の中はぎくしゃくし、せめて...

 つらくて、悲しくて、優しいご飯を求めている人がふと誘われる、あたたかい『お夜食』を出してくれる料理屋さんと、そのお店に誘われた女の子の物語です。  主人公は、志望校に合格できず、受験を失敗したことを引け目に感じている高校一年生の女の子。自分のせいで家の中はぎくしゃくし、せめて大学受験はがんばらなければと必死に勉強をするも、学校の部活や友人関係はうまくいかず、家族との関係も悪くなっていくばかりで、毎日の塾通いも嫌になっていってしまう。段々食べるごはんまで味を感じなくなってしまっていったある夜、『お夜食処あさひ』に誘われて、自分のためのお夜食を作ってもらうことに。  そのお店にやってくるのは、常連さんの他に、特別に『誘われた』人。ダイエットのために「食べたくない」女の子、健康志向の親に普通のお菓子を「食べさせてもらえない」男の子、愛犬を亡くした悲しみで「食べられなくなった」男の人。さまざまな人の気持ちにそっと寄り添う、優しくてあたたかいその人のためのお夜食を通して、ほっとお腹の中が温まるような話が続く。  作中で、『本当の夜はこれから始まる』というようなフレーズが何度かあるのだけれど、この言葉だけを見ると『本当の夜』⇒『辛くて苦しい暗いもの』というイメージを思い描いてしまいそうなところ、この作品では『ぽっと灯りがともるような優しく包み込んでくれるもの』という位置づけで描かれているのが印象的です。  寒い夜、眠れない時に誰かが作ってくれた優しい味を思い出します。  お話自体は淡々と進むため、起伏は少なく感じるかもしれませんが、とても優しく染み入る作品でした。  作中で出てくるお夜食レシピ、私も真似したいと思ってしまいます。  誰かに優しくしてほしい時、誰かに優しくできなかった時、そっと読み返してみたい一冊です。

Posted byブクログ