夫婦間における愛の適温 の商品レビュー
p.91「ものをなくしつづけて生きている」 私もそういうこと(お気に入りすぎてもったいなくて使わない的なこと)よくするから共感。でも、それぞれのものはその役割を果たした時が輝くんだよなあ〜 p.105「笑う姿を見てて、うれしい」 切なくてあたたかい。こういう読解系の解説、思考を...
p.91「ものをなくしつづけて生きている」 私もそういうこと(お気に入りすぎてもったいなくて使わない的なこと)よくするから共感。でも、それぞれのものはその役割を果たした時が輝くんだよなあ〜 p.105「笑う姿を見てて、うれしい」 切なくてあたたかい。こういう読解系の解説、思考を考えるの好きかも。 全体的に、自分のことを赤裸々に綴りつつ、第三者の目線で冷静に分析している感じが面白い。 私は未婚。結婚ってどんなものなんだろう、タイトルを見て面白そう、と、この本を手に取ったけれど、いろんな夫婦の形、愛の形があって、その質量とか感じ方とか人それぞれで、でもどんな形であれ、その人が愛と思うものは愛なんだと思う。結婚の有無に関わらず。
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向坂くじらさんの結婚生活についてのエッセイ。考えすぎる性格の著者とさっぱりした印象のご主人のやりとり、さまざまなちょっとしたことに逡巡する著者の思考の過程が面白い。 「愛を適切に温める」のは、夫そのものではなく「夫の睡眠や、夫の仕事や、夫の身体を大切にする。夫の持っているものを、私が一緒に大切にする」ことではないか、というところには思わずうんうんと頷いてしまった。私もついつい夫にだらだら絡みに行ってしまったりするけれど、本当に夫を大事にするというのは、夫と同じ目線で夫の生活や大事なものを抱きしめていることなのかも。もっと適温を、鍋肌を焼かない火の強さを意識していかなくちゃ。 最近子供との接し方も悩んでいたけれど、子供自身をどうにかしようとごちゃごちゃやるのは支配であって愛ではないよな、と思った。人を大事にするっていつの間にか簡単に欲望とすり替わるのだな。難しい。 あと、「『言葉の力』といわれているもののほとんどは、知識の力であったり、信仰の力であったり、性愛の力であったりする」という一言にはドキッとした。著者はいつも言葉の使われ方に非常に敏感で、その議論が面白いのだが、翻って自分はそれくらいデリケートに言葉を、事象を、生活を扱えているか?と考えさせられるところがある。また読んで、自分でもちゃんと考えていきたい、と思う。
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2025/10/08読了 【心に残ったフレーズ】 「オッケー、愛情だけ受け取るね」 【感想】 タイトルからもっと夫婦や男女間のエピソードを取り上げたエッセイなのかと思ってたら、いい意味で裏切られた。なかなか人に言わない(言えない)ことや、日常に溶け込む地味すぎるあるあるの話な...
2025/10/08読了 【心に残ったフレーズ】 「オッケー、愛情だけ受け取るね」 【感想】 タイトルからもっと夫婦や男女間のエピソードを取り上げたエッセイなのかと思ってたら、いい意味で裏切られた。なかなか人に言わない(言えない)ことや、日常に溶け込む地味すぎるあるあるの話など。読んでる感覚は、友達と時間を気にせずダラダラ話してる感じに近いかも。 つまるところ結局夫婦も家庭の契約を結んでも(悲観的な意味ではなく)他人同士なのであって、ただ近くにいるだけじゃ相手のことなんて本当のところはわからないってことだなと。変に結論づけたりせずにありのまま、どちらかというと隠キャ寄りで綴られてるところに共感が集まるのかもしれないと思った。 読むタイミングがもう少し早ければもっと共感できたかもしれない。夫婦二人で一つ屋根の下で相手の何気ない行動を観察してたあの頃を思い出した。別々の家庭で生まれ育った者同士、お互いが美味しいと思える『このカレー』にうちもチャレンジしようかな。そしてそれがひいては子どもたちのうちのカレーの味になったらいいな。
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よかった。わたしの書きたい文章で、ずるーいと思った。五感があるのに鬱陶しくない(書きすぎていない)、描写と主観のバランスが読みやすくて好き!カレーのと、その後の、急須の話がとても好きだった。不器用で可愛い人だった。人工的な無邪気さじゃなく、乾いた冷静さと純粋な感覚と読みやすくリズ...
よかった。わたしの書きたい文章で、ずるーいと思った。五感があるのに鬱陶しくない(書きすぎていない)、描写と主観のバランスが読みやすくて好き!カレーのと、その後の、急須の話がとても好きだった。不器用で可愛い人だった。人工的な無邪気さじゃなく、乾いた冷静さと純粋な感覚と読みやすくリズム感のある文章だった。エッセイのなかだとかなり好き。
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くじらさんの文筆面白いな〜 「そっちでいくのかよ」の寛容については、わかるかわかるって感じでした。心奥底で言葉にすることが難しい現象を言語化できるってすごい。寛容さを盾にするって笑っちゃった。
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こういうエッセイって特に起承転結がある訳じゃないけど面白い。 他の人の頭の中を覗いてる気分になる。 個人的には著者よりも旦那さんに親近感が湧いた。 エッセイ読む度に、自分の考えとか周りに怒っていることの言語化といくつかの視点から捉えられてるのがすごいと思う。
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私はシスジェンダーかつヘテロセクシュアルの男性ですが、不思議と惹かれる作家は女性ばかりです。自分は女性的な感性が強めなのだろうと感じながらも、その感性の正体をうまく言葉にできずにいました。 「俺は論理的に話したいだけなんだけど、彼女はすぐ感情的になって」の中で語られる、「かわいい...
私はシスジェンダーかつヘテロセクシュアルの男性ですが、不思議と惹かれる作家は女性ばかりです。自分は女性的な感性が強めなのだろうと感じながらも、その感性の正体をうまく言葉にできずにいました。 「俺は論理的に話したいだけなんだけど、彼女はすぐ感情的になって」の中で語られる、「かわいい」という感覚に宿るロジックや、詩の中に秘められた論理性。そこに触れたとき、私は長いあいだ探していた「女性的な感性」というものの輪郭を、ようやくかすかに掴んだ気がしたのです。 この繊細な感性は、理屈でありながら感情を多分に含み、単なる理屈以上の説得力で心を揺さぶるパワーがあります。 もしかしたら、私は女性的な感性が強めな訳ではなく、ただその神秘に魅せられ、憧れているだけなのかもしれません。ただのくされチキンなのかも。 何はともあれ、これからもこの正体不明の感動と末長くお付き合いしていきたいと思います。
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2025.7.13 同世代の作者。失礼な言い方すると陰キャなのが文体から伝わる。でもそれがめちゃくちゃ好き。 この本読むまで、スイーツ(笑)って単語があんなに流行ったことをすっかり忘れていた。 こんなに面白い文章書けるの羨ましい。
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寛容と何とかどっちも取るなみたいな章が好きだった、暮らすことは自分にとってどういうことか一度考えてみたくなった
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北尾さんの日記本、ひらいさんの転職エッセイなどから百万年書房の扱う作品は素敵だな、、と思っていたけれど、この本もとんでもなく面白くて知らない景色温度がたくさんあり、びっくりするほどガシガシ読み進められた 向坂くじらさんの独特の言い回しも楽しいし、自分にはあまり馴染みの無い鋭い目...
北尾さんの日記本、ひらいさんの転職エッセイなどから百万年書房の扱う作品は素敵だな、、と思っていたけれど、この本もとんでもなく面白くて知らない景色温度がたくさんあり、びっくりするほどガシガシ読み進められた 向坂くじらさんの独特の言い回しも楽しいし、自分にはあまり馴染みの無い鋭い目線も、どこか分かるかもなと思ってしまう瞬間が多々あってフフ、という感じ 愛について深く言及しすぎて無いところも、こういうものですねと言い切らないところもかなり好きです ただ、これは自分に恋人がいるか結婚してるかしたいと思うかとかそういう付属品的なものを一旦全部下ろして、かなり素敵な尊い瞬間の集まりだと思う (いつかのトークショーで北尾さんが向坂さんは抜群に良いです、と言っていたの納得すぎます)
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