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藍色時刻の君たちは の商品レビュー

4.4

55件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

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2026/04/12

すごい作品に出逢った。 震災から15年のこの時期に読めて良かった。 ヤングケアラーについても、 東日本大震災についても、 パニック症などの精神病についても、 リアルに、でも分かりやすく描かれている。 あとがきまで含めると全346ページ、1ページに上下2段なのでなかなかの長編だけど...

すごい作品に出逢った。 震災から15年のこの時期に読めて良かった。 ヤングケアラーについても、 東日本大震災についても、 パニック症などの精神病についても、 リアルに、でも分かりやすく描かれている。 あとがきまで含めると全346ページ、1ページに上下2段なのでなかなかの長編だけど、ゆっくりじっくり関われた事、正解だったと思った。 これから付箋した箇所や気になった言葉などを「読書ノート」に拾っていこうと思う。 とにかく、あの東日本大震災を経験した者として、そして、子を持つ一人の親として、沢山心を震わせていただけた作品。 おまけ 看護師という職業と「ほまれ」というお名前で勝手に著者は女性と思っていたが、あとがきを読んで男性と知った。だから文章の中に“硬さ”を感じたのかー。でも“繊細さ”もあって、勝手に女性を想像してしまってて、今のジェンダーレス時代に自分はまだまだ偏見があるのかもしれないと勝手に猛省した。

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2026/04/09

ヤングケアラーの日常がリアルに辛く迫ってきた。 大変な中にも愛情があり、その葛藤や救いを求められない苦悩にとても胸が苦しくなる。青葉のように入り込んでいくことの大切さ、気持ちだけの寄り添いではなく、現実的な行動によるところが何より大切だとわかる。 震災については風化させないように...

ヤングケアラーの日常がリアルに辛く迫ってきた。 大変な中にも愛情があり、その葛藤や救いを求められない苦悩にとても胸が苦しくなる。青葉のように入り込んでいくことの大切さ、気持ちだけの寄り添いではなく、現実的な行動によるところが何より大切だとわかる。 震災については風化させないように、という思いと共に、忘れてしまいたい現実であることも思い知らされた。 3人が前に進もうと自分の道を歩み、自ら選択した人生を生きる様子に心からエールを贈りたいと思う。

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2026/02/03

2023年度山田風太郎賞受賞作品です。 宮城県出身で看護師でもある著者の強い思いが感じられた作品でした。ヤングケアラーの高校生達のことが書かれた二段組の小説に、ぐいぐい引き込まれました。 精神を病んだ家族がどういう感じなのか、世話をすることがどれほど大変なのか。同情や憐れみ、褒...

2023年度山田風太郎賞受賞作品です。 宮城県出身で看護師でもある著者の強い思いが感じられた作品でした。ヤングケアラーの高校生達のことが書かれた二段組の小説に、ぐいぐい引き込まれました。 精神を病んだ家族がどういう感じなのか、世話をすることがどれほど大変なのか。同情や憐れみ、褒めることはして欲しくないという気持ち。当事者にならないとわからないことを小説で知ることができました。 読み進めると、3人の高校生達の忙しい日々を東北大震災が襲いました。震災のときの記述はとてもリアルで、当事者以外が簡単にわかるとか、忘れないとか言ってはいけないと思いました。 その後、再会したあとの3人が揃って故郷を訪れたときの場面は、一つ一つがこれからのために大切な時間だったと思いました。 この3人の救いになっていた青葉さんの過去の真実と繋がっていた優しさには、前を向いて生きていく芯の強さを感じました。それは後悔がなせる技だったのかもしれません。 まだヤングケアラーという言葉もなかった時代に、家族の世話は家族がするのが当たり前と疑問を持たずにいた高校生達の物語は、多くの人に読んで考えてほしいと思わせてくれる良い作品でした。 〈目次〉 プロローグ 第一部 第一章 二〇一〇年十月 海沿いの #1 十月の手紙 第二章 二〇一〇年十一月 波打ち際のブルー #2 一月の手紙 第三章 二〇一〇年二月 星の感触 #3 二月の手紙 第四章 二〇一〇年三月 十四時四十六分 第二部 第一章 二〇二二年七月 川沿いの街 第二章 ニ○ニニ年八月 疎い法律 第三章 ニ○ニニ年九月 未完成の塔 第四章 ニ○ニニ年十月 藍色時刻の君たちは #4 君の羽を想う エピローグ あとがき 参考文献

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2026/01/26

ヤングケアラー、東日本大震災、様々な重いテーマを内包した小説。作者は宮城県出身の看護師であるということで伝わってくる切迫感やリアリティが強い。 ヤングケアラーについては最近ちょっと話題になったし、物語を読んでいても感じたけど、これほど辛いことがあろうかという気持ち。 自分の現在...

ヤングケアラー、東日本大震災、様々な重いテーマを内包した小説。作者は宮城県出身の看護師であるということで伝わってくる切迫感やリアリティが強い。 ヤングケアラーについては最近ちょっと話題になったし、物語を読んでいても感じたけど、これほど辛いことがあろうかという気持ち。 自分の現在、未来を犠牲にして家族の面倒を見ないといけない。逃げたくとも家族への情と責任があるから逃げることを自分自身が許せない。そうして疲れて追い詰められて‥。家族といえど、子供に背負わせるには大き過ぎる犠牲です。「いつかちゃんと、手を離しなさいね」という言葉の重みを感じました。 この本を読むことで考え方が変わった部分が確かにあります。読んで良かった小説です。

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2025/10/11

すさまじい作品だった。まず読みやすい。そしてヤングケアラー、精神疾患、東日本大震災などさまざまな要素があり、読めない人も少なくないだろう。しかし愛ある作品だった

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2025/09/23

ヤングケアラーの話はすごく考えさせられて、もし自分がその立場だったら?もしくはヤングケアラーと今出会ったら何ができるのだろう?と考えた。青葉さんのように手を離しなさいねと言ってあげられるのだろうか。 何事もそうだけれど経験した人にしかわからない痛みがあって、その痛みに簡単に寄り添...

ヤングケアラーの話はすごく考えさせられて、もし自分がその立場だったら?もしくはヤングケアラーと今出会ったら何ができるのだろう?と考えた。青葉さんのように手を離しなさいねと言ってあげられるのだろうか。 何事もそうだけれど経験した人にしかわからない痛みがあって、その痛みに簡単に寄り添えるわけがないけど寄り添いたい、でも本当にその痛みを理解するのは難しいのだろうな、だから経験者同士の輪というのも大切なんだろう。 また震災についての話も同様でこれも経験した人とそうでない人では理解の仕方が全く違うだろうし、その痛みを乗り越える、抱える、忘れる、向き合う、人それぞれなんだと思った。自分がその立場にいたら向き合えただろうか?逃げ道があることは心を保つ上でも大切だと思うし..とまあ、まとまりのない感想ですが、色々考えさせられた本でした。

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2025/08/13

2024年 3冊目『藍色時刻の君たちは』前川ほまれ 読了。 ヤングケアラーと3.11という題材を取り扱った作品。読み進めていくうちに、物語に惹き込まれていく。 どうかこの3人の君たちが、これからも幸せでありますように。 「 冗談、冗談。多分みんなどっかで、必死に生きて るんだ...

2024年 3冊目『藍色時刻の君たちは』前川ほまれ 読了。 ヤングケアラーと3.11という題材を取り扱った作品。読み進めていくうちに、物語に惹き込まれていく。 どうかこの3人の君たちが、これからも幸せでありますように。 「 冗談、冗談。多分みんなどっかで、必死に生きて るんだろうなって思ってたから。結局さ、人生は 「津波てんでんこ』でしょ。海が近くになくても」 地元の防災訓練で何度も耳にした合言葉が、胸に 響いた。津波てんでんこの果てに、私たちはどこに 辿り着いたのだろう。今は同じ部屋にいても、明日 にはそれぞれの場所で日々の営みを続けることになる。今の生活は自ら望んだのか、それともたまたま 流れ着いたのか。きっと私は、後者なんだろう。 #読書記録2024

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2025/10/24

ヤングケアラーの毎日が、ここまで辛く大変なものだとは、全く想像も及ばなかった。父親が、自分の子供に親の介護を押しつけるなんてあり得ない!本人がSOSを発するのは難しいように思ったので、気が付いた周りに居る大人が、少しずつでも支援の手を差し伸べることができると良いが。

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2025/05/07

ヤングケアラー×震災がテーマ。それでいて重くなりすぎない空気を纏ってるのはすごい。過去の自分と同じ立場の若い子に手を差し伸べてあげられる人になりたいね。宮城に来る前に読めて良かった! 明日は石巻に行く。

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2025/03/31

読書備忘録907号。 ★★★★★。 ラスト。涙が溢れました。 テーマは東日本大震災とヤングケアラー。 軽々しく感動すべきテーマでも無いし、分かった風な評論をすべきでもない。 だけど、物語として心をえぐった。 物語の構造を備忘録として(ネタバレになっちゃうかなぁ・・・★ご注意...

読書備忘録907号。 ★★★★★。 ラスト。涙が溢れました。 テーマは東日本大震災とヤングケアラー。 軽々しく感動すべきテーマでも無いし、分かった風な評論をすべきでもない。 だけど、物語として心をえぐった。 物語の構造を備忘録として(ネタバレになっちゃうかなぁ・・・★ご注意★) 2010年。 宮城県の海岸沿いの架空の街、磯網地区。 主人公、女子高校生の織月小羽。 母は統合失調症で離婚。 プーちゃんが電波で攻撃してくると言う。 祖父もいるが脳梗塞で倒れる。 母の面倒はすべて自分がみている。 主人公の友人、松永航平。 母親は既に亡く、父は漁港で働き、祖母は精神疾患を患っている。 祖母の面倒はすべて自分がみている。 主人公の友人、住田凛子。 母親はアルコール依存症で使い物にならず。 幼い弟の面倒はすべて自分がみている。 そして、朝倉青葉。 小羽のじいちゃんが脳梗塞で倒れた中華料理店の店員。 ヤングケアラーの3人を何かとケアしてくれる。 家族のケアを自分がするのが当然のことと考える3人に、一人で抱え込むな!もっと人を頼って良いんだと。 ただ、そんな青葉に人殺しの過去がある、と噂が流れる。青葉はどこ吹く風。 章と章の間に青葉が先生?に宛てた手紙が差し挟まれる構成。ここがポイント! 青葉の過去に何があったのか? 2011年3月11日。 東京に戻っているはずの青葉は、小羽の母が気になり磯網地区に残っていた。 そして14時46分。地震が襲った。津波が襲った。 堤防で途方に暮れる小羽の母親。青葉は小羽に逃げろ!と言う。母は自分に任せろと言った! とにかく内陸の高台へ・・・。 時は2022年。 3人は東京に居た。 28歳の小羽は精神科の看護師になっていた。そしてパニック症を抱えていた。 28歳の航平は介護士をしながら、AYA世代の癌サバイバーとして戦っていた。 28歳の凛子はカレー屋を営んでいた。同性婚が許されていない日本においてパートナーの女性と一緒に。 震災が彼らから奪ったもの。忘れることが出来ないそれぞれの記憶。未だ地元に戻れない3人。 青葉の壮絶な過去・・・。 そして3人は共に故郷に向かう・・・。 エンディング。 見つかったプーちゃんの石細工。 「#4君の羽を想う」5ページの真実。 もうダメです。ここ!(٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭) 作者さん。ほまれ、というからには女性かと思ったら男性だった件。 看護師をしながら執筆業もしていると。 夏川さんかっ! ちょっとこれからはフォローしてみるし。

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