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観光客の哲学 増補版 の商品レビュー

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20件のお客様レビュー

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2026/02/13

毎朝の通勤時間の読書とするには、量がハードだったかな。この手の本は、つまり哲学的なテーマの本は、あるまとまった時間を確保して、カッコつければ思索的に読んでみないとなかなか理解は難しいのかれない。そもそもそんなことが自分にできるのか分からないけれど。 その中でも東さんの本は、何とか...

毎朝の通勤時間の読書とするには、量がハードだったかな。この手の本は、つまり哲学的なテーマの本は、あるまとまった時間を確保して、カッコつければ思索的に読んでみないとなかなか理解は難しいのかれない。そもそもそんなことが自分にできるのか分からないけれど。 その中でも東さんの本は、何とか最後まで読める書き方を、テーマを提供してくれている。

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2025/07/03

分断する世の中、ナショナリズムとリベラリズムの二極化する世の中で、観光客という「誤配」が世の中をゆるくつなげるという話。グラフ理論の話を出し、誤配がネットワークをつなぎ変えるという論理は非常にわかりやすかった。 本書では誤配の大事さを説いており、その役割を観光客が担うのではない...

分断する世の中、ナショナリズムとリベラリズムの二極化する世の中で、観光客という「誤配」が世の中をゆるくつなげるという話。グラフ理論の話を出し、誤配がネットワークをつなぎ変えるという論理は非常にわかりやすかった。 本書では誤配の大事さを説いており、その役割を観光客が担うのではないかという話だった。

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2025/05/05

普段哲学書を読まないせいか、1回一通り読んだだけでは理解できないことばかりだった ルソーやロシアのドフトエスキーなど、著名な思想家や作家を引き合いに出して解説してた

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2025/04/23

物事を抽象化するという意味合いでの、観光客というスタンスは、この分断が進む時代だからこそ注目しなければならないと思う。 物事を具体化し、白黒はっきりさせて対立軸を作り、罵り合うような遺恨以外の何も生み出さない議論が増えているが、抽象化によって敢えて曖昧化する事で議論に幅を持たせる...

物事を抽象化するという意味合いでの、観光客というスタンスは、この分断が進む時代だからこそ注目しなければならないと思う。 物事を具体化し、白黒はっきりさせて対立軸を作り、罵り合うような遺恨以外の何も生み出さない議論が増えているが、抽象化によって敢えて曖昧化する事で議論に幅を持たせることの方が、意味のある議論となるように感じる。

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2025/04/13

2025年4月12日読了。3.11やコロナといった事件による社会の分断を経済格差・テクノロジーが拡大していく世の中を「観光客」をキーワードとして、ドストエフスキーやサイバースペースに関する著者の問題意識を合わせ読み解こうとする本。東氏のデビュー作で語られた「誤配」のキーワードが近...

2025年4月12日読了。3.11やコロナといった事件による社会の分断を経済格差・テクノロジーが拡大していく世の中を「観光客」をキーワードとして、ドストエフスキーやサイバースペースに関する著者の問題意識を合わせ読み解こうとする本。東氏のデビュー作で語られた「誤配」のキーワードが近年の議論に結実・合流する川の流れのようなものを感じて感慨深い?確かに観光はスケジュール通りにガイドブックを消化するものではなく、予定外の意外な出会いにこそ楽しみがあるもの。目的と手段のはざまに価値がある?という議論は「一般意志」とも確かに通底する思想なのか。「観光客」と言われるとチャラいというか「被災地を金儲けのネタにするのか」と感情的な反発が先に来るが、それだけの議論ではない、ということはよくわかった。もっといい日本語表現があればもっと議論しやすいのではないか、と思うが…。

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2025/04/03

二項対立的な見方を崩す≒複雑なものを複雑なままに記述するっていうのが通底している。近年、学問的なテーマとして観光に注目が集まっている感はあるが(共通テストで観光をテーマにした評論が出題されたのとか)、その流れの中に位置付けられるか。 個人的には、観光客の無責任さとか、観光自体に付...

二項対立的な見方を崩す≒複雑なものを複雑なままに記述するっていうのが通底している。近年、学問的なテーマとして観光に注目が集まっている感はあるが(共通テストで観光をテーマにした評論が出題されたのとか)、その流れの中に位置付けられるか。 個人的には、観光客の無責任さとか、観光自体に付きまとう暴力性とか、そういったところは気になる(前者についてはそれでいいということなのかもだし、後者は本書で論じられていることとは位相が異なる気もするが)。 ドストエフスキーについて論じた章で、半ば未完結の、けれど書かれたかもしれないテクストについて論じるというのがおもしろかった。

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2025/03/28

理系脳と文系ごころを同時にくすぐる一冊。理系脳を刺激するのは、第5章「郵便的マルチチュードへ」。誤配という鍵概念が、数学の証明を思わせる鮮やかな論理性で解説されている。文系ごころを掻き立てるのは、第8章「ドストエフスキーの最後の主体」。ドストエフスキーの長編作品群を貫く縦のつなが...

理系脳と文系ごころを同時にくすぐる一冊。理系脳を刺激するのは、第5章「郵便的マルチチュードへ」。誤配という鍵概念が、数学の証明を思わせる鮮やかな論理性で解説されている。文系ごころを掻き立てるのは、第8章「ドストエフスキーの最後の主体」。ドストエフスキーの長編作品群を貫く縦のつながりに着目した著者の読みに、なるほどと思った。同章で提示されるドストエフスキー作品の主人公の変遷は、人間としての成長を考える上で、大変プラグマティックである。

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2025/03/13

たいへんおもしろく、そして難しい本だった。政治と経済の両方に行き詰まりがある中でこれからは興味本位でものごとを知るような、観光客の概念がヒントになる。 日常から切り離されたところに移動し、そこで偶然出会った何かを日常に持ち帰るような流れが生じることで、既存社会への抵抗ができるの...

たいへんおもしろく、そして難しい本だった。政治と経済の両方に行き詰まりがある中でこれからは興味本位でものごとを知るような、観光客の概念がヒントになる。 日常から切り離されたところに移動し、そこで偶然出会った何かを日常に持ち帰るような流れが生じることで、既存社会への抵抗ができるのではないか。それをやるには、今の世の中はあまりにも偶然性からかけ離れたところにいると思った。

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2024/05/25

早熟な中学生の読書ブログみたいな内容に驚いた。古今東西、古往今来の哲学者・人文学者の名を挙げ、薄っぺらい内容の思いつきが縷々述べられている。よくこのレベルで哲学と銘打って本出せるよ。 状況に対して瞬発的になにか言ってみせるのは得意だけど、哲学的な深い内容は書けないんだね、この人。

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2024/04/30

分断が進み、友―敵しかないような現代にあって、いかにして連帯は可能か。ポストモダンの動物化のなかで、どうしたら人間でいられるか、社会を少しでもましにできるか。実に現代的な課題に、まじめに向き合ってゲンロンを展開する。そのベタな姿勢には称賛しかない。あとは、この観光客的な連帯を、ど...

分断が進み、友―敵しかないような現代にあって、いかにして連帯は可能か。ポストモダンの動物化のなかで、どうしたら人間でいられるか、社会を少しでもましにできるか。実に現代的な課題に、まじめに向き合ってゲンロンを展開する。そのベタな姿勢には称賛しかない。あとは、この観光客的な連帯を、どう実装するかだ。

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