ホテル・アルカディア の商品レビュー
超・奇想天外 例えるなら、ジェットコースターで上下左右に揺さぶられていると思ったら、急にコーヒーカップに乗せられてぐるぐる回っているような笑 あまりの遠心力で手すりに捕まっていられず、あえなく吹き飛ばされた(=読了できなかった) ただ「タイピストI」がどうしても印象的で、頭から離...
超・奇想天外 例えるなら、ジェットコースターで上下左右に揺さぶられていると思ったら、急にコーヒーカップに乗せられてぐるぐる回っているような笑 あまりの遠心力で手すりに捕まっていられず、あえなく吹き飛ばされた(=読了できなかった) ただ「タイピストI」がどうしても印象的で、頭から離れない。トンデモ現実離れしてるのに、なぜか指先や息づかいまでわかってしまう官能的表現。なんか新しいものをみた。
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難しい・・・ 二、三周すると気がつく事があるかもしれない・・・ ジャンルが不明・・・ 個々では面白い話もあるが全体となると理解に苦しむ・・・ 久しぶりに読むのに時間がかかる作品と出会いました。 ホテルアルカディアに逗留する芸術家達は引きこもってしまったオーナーの娘を外に出...
難しい・・・ 二、三周すると気がつく事があるかもしれない・・・ ジャンルが不明・・・ 個々では面白い話もあるが全体となると理解に苦しむ・・・ 久しぶりに読むのに時間がかかる作品と出会いました。 ホテルアルカディアに逗留する芸術家達は引きこもってしまったオーナーの娘を外に出す為に、物語を語り出す!? 奇妙で不思議で荒唐無稽な話が多いけどきっと、読み手のあなたの心を掴む短編に出会えるはずです! 個人的な白眉は【チママンダの街】
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ホテル・アルカディア支配人の娘、プルデンシアが突然コテージに引きこもってしまった。ホテルに逗留していた7人の芸術家たちは好奇心を惹かれ、扉の向こうに閉じこもるプルデンシアに向かって創作した物語を読み聞かせる。古今東西の文学にオマージュを捧げた連作短篇集。 多国籍な登場人物と翻...
ホテル・アルカディア支配人の娘、プルデンシアが突然コテージに引きこもってしまった。ホテルに逗留していた7人の芸術家たちは好奇心を惹かれ、扉の向こうに閉じこもるプルデンシアに向かって創作した物語を読み聞かせる。古今東西の文学にオマージュを捧げた連作短篇集。 多国籍な登場人物と翻訳風の文体をあやつり、新旧あらゆる作品のオマージュがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。それぞれの短篇にはっきりとした繋がりはないので、だんだん文体演習を読んでいるような気分にもなってくる。 行間から衒いのない「こういうのが好き!」という気持ちがとめどなく溢れだしていて、世界のアトラスというより著者の読書遍歴を辿る旅のようだった。それはそれで面白く、名前がでてくるものも匂わされてるものも好きな作品・作家が多かったのでニヤつく反面、ずっと表層だけでなかに入っていけないような感覚があった。それぞれの章のあたまに置かれた幕間のようなお話で語りの次元を毎回ひっくり返してくるのが面白かったのと、ナンセンスに比重を置いているところは好きだった。短篇で気に入ったのは耽美に見せかけてイジワルな「アンジェリカの園」と、家飲みの空気を再現した会話が気持ちいい「測りたがり」と、純文寄りで読みごたえのある「一〇〇万の騎士」。 最後は作中作「アトラス・プルデンシア」の結末を芸術家7人分読ませるオープンエンド。ヨウコ版を読んで、あっこの人ってオノだけじゃなくてオガワも混ざってるんだ、と気づく。軽い読み口でリーダビリティの高いメタフィクションだった。
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