カデギ の商品レビュー
グラフィックノベルということで、漫画、小説の良いところが詰まるスタイル。 でもまあ漫画でよいのでは。淡々と。いわゆる底辺労働者ではなく、漫画家アーティスト芸術家つまり作者本人の物語。繊細な感覚、研ぎ澄まされた感覚で日常生活を描く。 カデギとは。手作業で荷下ろしをすること。韓国語だ...
グラフィックノベルということで、漫画、小説の良いところが詰まるスタイル。 でもまあ漫画でよいのでは。淡々と。いわゆる底辺労働者ではなく、漫画家アーティスト芸術家つまり作者本人の物語。繊細な感覚、研ぎ澄まされた感覚で日常生活を描く。 カデギとは。手作業で荷下ろしをすること。韓国語だが、作者イ・パダさんはその言葉を初めて聞く。運転手さんとカデギ。休憩や仕事終わりは缶コーヒー。 力仕事と漫画を描く日々。 荷物のパッケージに印刷された 私のことずっと待ってた? の文字とベルトコンベアで目が合う、 などの韓国カルチャーぽい仕草。 カデギとか、運転代行とか、いろんな隙間を埋めるような仕事をする人がいて隙間を埋めるように仕事だけど自分の人生の大半をそれで持ち堪えねばならないのだ。
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不安や疲れ、そしてささやかな喜び、色々な感情がじんわりと染み渡ってくるような作品だった。うまく説明できないけれど、とても好きだと思った。 仕事内容は全然違うけれど、ところどころ、今の自分の状況と重なるところがあって、胸が締め付けられた。 クァメギがめちゃ美味しそうだったので...
不安や疲れ、そしてささやかな喜び、色々な感情がじんわりと染み渡ってくるような作品だった。うまく説明できないけれど、とても好きだと思った。 仕事内容は全然違うけれど、ところどころ、今の自分の状況と重なるところがあって、胸が締め付けられた。 クァメギがめちゃ美味しそうだったので食べてみたくなってしまった。 「みんな心も身体も“こわれもの注意”です」 (作者あとがき)
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この本のことを知ったのは、著者のイ・ジョンチルさんがピースボートの水先案内人として乗船され、ご自身の漫画について話されたからだ。カデギの仕事をしながらこれを漫画にしようと決めたという話を聞いて、読んでみたいと思った。 今や通販でほとんどの物が買えるし、翌日や翌々日に届くものも多...
この本のことを知ったのは、著者のイ・ジョンチルさんがピースボートの水先案内人として乗船され、ご自身の漫画について話されたからだ。カデギの仕事をしながらこれを漫画にしようと決めたという話を聞いて、読んでみたいと思った。 今や通販でほとんどの物が買えるし、翌日や翌々日に届くものも多い。でもそのスピード配達を支えている人達のことを考えることはほとんどない。 カデギとはトラックの積み荷を下ろす作業。トラックいっぱいに積まれた荷物を下ろしてベルトコンベヤーに載せていく。重い荷物をこわれないように一つ一つ下ろして、ようやく一台終わると次のトラックが待っている… あまりのきつさにすぐやめる人も多く、そんな時は宅配ドライバーがこの作業をやるはめになる。本来彼らの仕事ではないが、やらざるをえない。ドライバーの仕事の大変さについても描かれる。「わたしは、ダニエル・ブレイク」の世界だ。 それでも一緒に働く仲間との交流が心の支えになっていく。コーヒーを飲んだりマッコリを飲んだりしながら一緒に話す時間が息抜きになる。カデギだったりドライバーだったり、物流の仕事を支えている人それぞれに物語があり、ある日突然いなくなってしまうことも… 当事者目線で描かれる何気ない日常は、その経験のない人の机上の空論よりも心に届く。 作者あとがきに「みんな心も身体もこわれもの注意です」とあるのが心にしみる。
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