リラの花咲くけものみち の商品レビュー
孤独で傷ついた1人の女の子が、悩みもがきながらも前を向き、夢に向かって進んでいく物語。 と、まとめてしまうのは簡単だけど、人と人とのつながりが彼女を導いてくれる展開に心がふるえる。 私の高校時代の仲間が、北海道にある大学で獣医学を学んでいた。 それもあって、北海道(札幌)には季...
孤独で傷ついた1人の女の子が、悩みもがきながらも前を向き、夢に向かって進んでいく物語。 と、まとめてしまうのは簡単だけど、人と人とのつながりが彼女を導いてくれる展開に心がふるえる。 私の高校時代の仲間が、北海道にある大学で獣医学を学んでいた。 それもあって、北海道(札幌)には季節ごとと言ってもいいほど訪れていたので、北海道の季節感などはまざまざとよみがえってきた。 ただ、彼が学んでいた獣医学については、それほど突っ込んだ話をしなかったように思う。 きっとこの本にあるような、つらい選択に立ち会う場面もあったのだろう。 生命をあつかう学問、仕事の重さも、著者の取材力から十分に伝わってきた。 悲しいことがたくさんあったけど、それらを全部糧にして、きっと幸せになれるよ!と感じられるラストも爽快だ。
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自然描写が綺麗で北海道にいるみたい。 ところどころで解説される花言葉や動物の生態が主人公の成長や心情をよく表しています。 最後もスッキリしていて、爽やかな物語でした。
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北海道の自然、まわりの学生や先輩、指導者に囲まれて 揺さぶられながら、憧れの先輩やルームメートに惹かれていきながら、成長していく。 広大な大地や自然と、樹木や花々に出会い、新しく知ることに自分も学生に戻ったように読み進めていた。 出来ないことは出来なくていい 出来ることを他の人...
北海道の自然、まわりの学生や先輩、指導者に囲まれて 揺さぶられながら、憧れの先輩やルームメートに惹かれていきながら、成長していく。 広大な大地や自然と、樹木や花々に出会い、新しく知ることに自分も学生に戻ったように読み進めていた。 出来ないことは出来なくていい 出来ることを他の人の分まで頑張れ、改めて授けてもらった言葉。
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とても心温まる 正統派の成長物語 複雑な家庭で育った聡里 祖母チドリに付き添われ、北海道の大学へ 寮生活も始まり獣医を目指す ひとつひとつのエピソードが温かく、涙を誘う。 登場人物も魅力的。 何より知ることのなかった獣医学部での学生生活がこんなにもハードなのかと思い知らされた...
とても心温まる 正統派の成長物語 複雑な家庭で育った聡里 祖母チドリに付き添われ、北海道の大学へ 寮生活も始まり獣医を目指す ひとつひとつのエピソードが温かく、涙を誘う。 登場人物も魅力的。 何より知ることのなかった獣医学部での学生生活がこんなにもハードなのかと思い知らされた。 彼ら学生たち、獣医師、畜産に携わる人たちのおかげで動物は育ち、自分たちは肉を食べることが出来る。 そんな視点からも考えさせられる場面が多く、この本に出会えてよかったと心から思う。 子どもに読んで欲しい一冊 (中学生以上なら理解できる) ドラマ化も楽しみです! ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈作中メモ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 「逃げるのは悪いことじゃない。逃げなきゃ死んじまうことだってある。逃げた先で踏ん張ればいいんだ。いま辛いことから逃げたとしても、時間を経て変わることはできる。苦しんだ人のほうが、初めからなんでもできるやつより強いよ」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
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継母に意地悪をされ続け不登校になり、部屋から出ずに誰とも接触しない毎日。 そこから救ってくれた祖母と暮らし、やがて獣医を目指すべく北海道の大学へ入学した主人公聡里。 勉強も人間関係も色んなことを学びながら大きく成長していく聡里の物語。 聡里がどんどん変わっていって成長していく姿...
継母に意地悪をされ続け不登校になり、部屋から出ずに誰とも接触しない毎日。 そこから救ってくれた祖母と暮らし、やがて獣医を目指すべく北海道の大学へ入学した主人公聡里。 勉強も人間関係も色んなことを学びながら大きく成長していく聡里の物語。 聡里がどんどん変わっていって成長していく姿は、頼もしくも嬉しくもなった。 獣医という仕事について知らないことばかりで、勉強にもなった。 単純な言い方だけど、良い話だった。 北海道という広く自然豊かな舞台がまた、臨場感と解放感と何故か勇気をもくれた。 チャレンジする心、諦めない心、生きるものへの優しさ、そんなことが沁みて元気をもらえた。 最後にはすーっと涙が流れてきて、すっきりした気持ちの中で読了しました。
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2024.10.3 とっても良かった!!! 小さい時獣医さんになりたかった気持ちを握りしめながら読んだのでとても興味深かった。 動物は言葉で伝えることができないし痛みを限界まで我慢するって言うし、医学よりも獣医学のほうが研究が進んでいて、知識量も多く、なるのが難しいと聞いていたけ...
2024.10.3 とっても良かった!!! 小さい時獣医さんになりたかった気持ちを握りしめながら読んだのでとても興味深かった。 動物は言葉で伝えることができないし痛みを限界まで我慢するって言うし、医学よりも獣医学のほうが研究が進んでいて、知識量も多く、なるのが難しいと聞いていたけど、やっぱり本当なんだなぁ。 人間の解剖学の違いは男女差とか成人か小児がだけなのに、動物は動物の種類によって違うから覚える量が多すぎる。 ペットを飼っていると、獣医といえば動物病院の先生しか思い当たらないけど、農場や牧場で働く獣医もいる。 聡里が1年生の夏、馬の難産を見た時の衝撃は動物好きの人から見たら失神してしまうな。胎子が生きているのをわかっていて処置するのは辛いし、でもきっとこういう方法しかないんだろうな…。私でも獣医の道を諦めそうになる出来事だったと思う。 それでも友達や祖母、亡き母の思いを胸に夢を諦めなかった聡里は立派。 初めて知る知識も多くて読むのが楽しかったし、獣医学生の人生を見ることができた。
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獣医を目指す少女の成長物語。 かなり正統派な成長物。こういうのに結構弱くて、感動させられました。 出てくる登場人物、動物達が皆暖かい。また芯の強さを持った人が多くて、各々の生き方や言葉に対しても考えさせられるところが多かった。 獣医師って動物病院くらいしかイメージ持ってなかっ...
獣医を目指す少女の成長物語。 かなり正統派な成長物。こういうのに結構弱くて、感動させられました。 出てくる登場人物、動物達が皆暖かい。また芯の強さを持った人が多くて、各々の生き方や言葉に対しても考えさせられるところが多かった。 獣医師って動物病院くらいしかイメージ持ってなかったけど、色々知ることができたのも面白かった。こういう業界に興味がある若い人とかも読んでみてほしい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館の順番予約を待った甲斐があった一冊 何度も涙しながら聡里の成長を見守れて、良い時間だった 丁度来年2月ドラマ化の発表もあり、キャストにあてながら読んだけれど…ちょっと私のイメージとは違うかなぁ〜 とは言え北海道の自然をバックに聡里の20年が見られるのは楽しみ 5月の札幌、大通公園のライラックまつりは是非一度行ってみたい
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久しぶりに涙堪えて読む本だった。 良かった〜 ステキな1冊。 前向きになれた エネルギーもらった。 獣医師や動物看護師を目指している学生さんの感想も聞いてみたい! 読んだ後、家族に会いたい!実家で飼っている犬に会いたい!ってなった。 生きてるって素晴らしい! 生命って素晴ら...
久しぶりに涙堪えて読む本だった。 良かった〜 ステキな1冊。 前向きになれた エネルギーもらった。 獣医師や動物看護師を目指している学生さんの感想も聞いてみたい! 読んだ後、家族に会いたい!実家で飼っている犬に会いたい!ってなった。 生きてるって素晴らしい! 生命って素晴らしい! 愛ってステキだ!
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リラという花はどんな花なんだろう… けものみちということは森の中の話? 前情報なしで手にしたけれど、辛い家庭環境を経て獣医を目指す女子の物語だった。 電車内で読んでいるにも関わらず何度も涙が溢れて慌ててハンカチを取り出しながらの読書。 獣医という仕事は想像以上に人間相手よりも...
リラという花はどんな花なんだろう… けものみちということは森の中の話? 前情報なしで手にしたけれど、辛い家庭環境を経て獣医を目指す女子の物語だった。 電車内で読んでいるにも関わらず何度も涙が溢れて慌ててハンカチを取り出しながらの読書。 獣医という仕事は想像以上に人間相手よりも身体的にも精神的にも苛酷であることを初めて知った。 私自身、医療従事者として現場で様々な場面に遭遇し、患者や家族とどれだけ心を通わせながらケアできるかを悩む日々。 けれども、獣医がケアする獣の多様性は驚くほどだし、獣を育てている人達と信頼関係を築きながら地域とともに働くという仕事ぶりは想像を絶する程困難なことだったのだ… 著者の藤岡さんは、看護師として働きながらの執筆だったと後で知る。彼女自身が生きるものの命の尊さを日々感じながら看護されていることが伝わってくる。 獣医を目指す聡里が、挫折を経ながら祖母のチドリや友人達に支えられ成長していく姿にも胸を打たれる。 ネグレクトされ引きこもっていた聡里は、様々な出会いに絶望したり励まされたりしながら少しずつ勇気と自信を手に前に進んでいく。 我が子の成長を側で見ていると、つい先回りして手を差し伸べようとしたり、辛い思いをしなくてすむようにと障害物を取り除きたくなるけれど、思った以上に子ども達は自分自身でやり遂げる力を備えているのかもしれない… 親として、子育てにおける見守ることの大切さを教えてもらった気がする。 リラはなんとライラックの別名だった。 都心部では春過ぎにどこからか庭先から爽やかな香りを漂わせるライラックに出会えることがある。 北海道のリラの花咲くけものみちはどれほど素敵だろうか。想像が膨らむ。 花言葉や鳥などの小さな生き物の素晴らしい能力など、心が暖まるエピソードも物語に彩りを加えてくれている。 これから人生を切り開いていく若者達にも、 子育てに少し余裕がでてきた親たちにも、 オススメの一冊。
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