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ネバーブルーの伝説 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/01/11

紙とインク、書物。本好きにたまらないモチーフに惹かれて読み始めた。「ペンは剣より強し」と言うべきか、若い写本士達が「真実を書くこと」への誇りを強く持ってそれぞれの道へ進んでいく姿が頼もしかった。展開が重苦しくてうーん(._.)となる時もあったけど、世界観や設定は魅力的。シリーズが...

紙とインク、書物。本好きにたまらないモチーフに惹かれて読み始めた。「ペンは剣より強し」と言うべきか、若い写本士達が「真実を書くこと」への誇りを強く持ってそれぞれの道へ進んでいく姿が頼もしかった。展開が重苦しくてうーん(._.)となる時もあったけど、世界観や設定は魅力的。シリーズが続いて、掘り下げていってほしいと思う。

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2023/12/24

「書物に仕えることが僕たちの仕事だ。書き残そう。二度とまちがえないように。」 日向先生の物語は、いい意味で容赦がない。 戦争を描くのだからこれでいいんだと思いながらも、ヒリヒリして、片目を薄めながら読んだ箇所もあった。 リアルで、甘いところばかりじゃなく、読んでいてこちらも少し...

「書物に仕えることが僕たちの仕事だ。書き残そう。二度とまちがえないように。」 日向先生の物語は、いい意味で容赦がない。 戦争を描くのだからこれでいいんだと思いながらも、ヒリヒリして、片目を薄めながら読んだ箇所もあった。 リアルで、甘いところばかりじゃなく、読んでいてこちらも少し擦り傷ができた。 これぞファンタジーという、さまざまな国々が舞台設定であり、ほんの最初の地図を見たときにはわくわくが止まらなかった。 それぞれの国に伝わる昔話も、私の知らないどこかの国の物語として本当にあるのでは?と思わされたほどだ。 それぞれの色のインクが生まれた逸話ももまたいい。 世界ってこういうふうに在るんだな、となんだか神がかり的な、神聖な感じがした。 だから、写本士が作り上げられた虚像だって知ったときに、悲しかったけど、どこか説得力があった。 作り込まれすぎた世界観は、やっぱり少し嘘くさい面もはらんでるって。 それぞれの子どもががんばるのは、無条件に応援したくなる。戦争の後には、必ずなにか夢や希望を持ちたがるし、それを託す存在は絶対に子どもだ。 戦争で犠牲になるのはいつだって子どもだから。 本好きのための、新たな決定版の一冊。

Posted byブクログ

2023/11/27

戦禍と塵禍によって失われていく書物を、写本して残そうとする写本士たちが、隣国の本を持ち出しにいき、仲間の1人が命を失ってしまう。そこから物語は急展開していく。言葉を発することができず、記憶も失っている写本士見習いコボルが、塵禍に襲われた人気のない王宮で、1人の子どもに出会う。その...

戦禍と塵禍によって失われていく書物を、写本して残そうとする写本士たちが、隣国の本を持ち出しにいき、仲間の1人が命を失ってしまう。そこから物語は急展開していく。言葉を発することができず、記憶も失っている写本士見習いコボルが、塵禍に襲われた人気のない王宮で、1人の子どもに出会う。その子どもとコボルはなぜか話ができてしまうが、他の少年たちには聞こえない。そしてイオと名乗るその子には、赤い龍の尾が、、、。 黒い犬に襲われたり、塵禍の秘密が明かされたり、次々と危険が迫るし、謎が深まる展開に読むのを止められない。一気読みでした。 ただ、物語の中に、今の世界の状況が映されていると感じる設定がいくつもあり、このページ数で、10代向けだと、盛りだくさんすぎかな、と、ちょっと思いました。(個人的な意見ですが)

Posted byブクログ

2023/10/05

若い写本士たちが、自分達を取り巻く大きな存在の真実を求めて奔走する物語。力のないコボルが、イオと仲間と一生懸命真実を知ろうとする展開にわくわくした。 物語のあとも、星国や龍国や周辺の国、図書館や人々の生活、コボルたちの行く道が続いていく様子で、良いエンドだった。

Posted byブクログ

2023/09/16

ファンタジーの世界も丁寧に描かれてていたのですっと楽しく読めた。写本士という仕事のコンセプトがおもしろいし、ネバーエンディングストーリーばりの展開も楽しい。ペンは剣より強く、世界を変えるという基軸が本好きの心をくすぐる。

Posted byブクログ

2024/01/05

頭の中で流れる映像がすごくて、追いつかないくらい。。。一度読んでもう一度戻って風景を想像し直して進んだ。すごかった。 寂しさとあたたかさを感じた。 圧倒的な世界観。 世界から本が消えていく。 塵禍(じんか)という全てを粉々にしてしまう恐ろしい災害のせいだ。 その災害にあった国...

頭の中で流れる映像がすごくて、追いつかないくらい。。。一度読んでもう一度戻って風景を想像し直して進んだ。すごかった。 寂しさとあたたかさを感じた。 圧倒的な世界観。 世界から本が消えていく。 塵禍(じんか)という全てを粉々にしてしまう恐ろしい災害のせいだ。 その災害にあった国々から本を救い出して 書き写して残していく写本士の少年たちの物語。 書き記すと、消えることのないネバーブルーインクを探し求める冒険がはじまっていく。

Posted byブクログ