1,800円以上の注文で送料無料

特攻服少女と1825日 の商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/06/13

小学館ノンフィクション大賞受賞作と聞いて期待先行で読んでみたが、作者が後書きで書いている通りただの回想録の印象で、ストーリー性がなくあまり楽しめなかった。

Posted byブクログ

2024/02/25

不器用すぎるほど不器用だけど、ただただ懸命だったんだな・・・と。まあ、非力で小心者である私は、本書で登場するようなレディース/ヤンキー/暴走族・・・といった方々とできるだけ関わりを持ちたくないわけだが、彼女たちが抱えていたものは、必ずしも自分と無縁ではないと思わされたし、その懸命...

不器用すぎるほど不器用だけど、ただただ懸命だったんだな・・・と。まあ、非力で小心者である私は、本書で登場するようなレディース/ヤンキー/暴走族・・・といった方々とできるだけ関わりを持ちたくないわけだが、彼女たちが抱えていたものは、必ずしも自分と無縁ではないと思わされたし、その懸命さが眩しくもあった。本書に登場するじゅんこさんやすえこさんの現在はほんと尊敬する。

Posted byブクログ

2024/01/26

かつて存在した「ティーンズロード」というレディース雑誌を立ち上げた元編集長の回顧録。 レディースという少女暴走族の存在は知っていたが、世代や地域がズレていることもあり、その実態はよく知らなかった。レディースがどんな人達だったかは様々だが、その様子がリアルに描かれている。なめられ...

かつて存在した「ティーンズロード」というレディース雑誌を立ち上げた元編集長の回顧録。 レディースという少女暴走族の存在は知っていたが、世代や地域がズレていることもあり、その実態はよく知らなかった。レディースがどんな人達だったかは様々だが、その様子がリアルに描かれている。なめられないために若さを否定していたレディースは、可愛さを打ち出すようになる。そしてコギャルに取って代わられる、という不良少女の変遷は時代とのリンクを感じる。 雑誌の内容や変遷の話も興味深かった。雑誌が廃刊の危機にあった立ち上げ初期に、あるレディースの取材をきっかけに部数が持ち直した話はスリリング。表紙やカラーページは派手でも、中身は人生に悩む少女たちの投稿に多くが占められていたのは興味深い。 しかしレディースやらヤンキーやらは正直怖いし関わりたくない。遠くから見ておもしろがりたい。当時の著者には若さや勢いがあったのだろう。著者も読者も社会のはぐれ者だった。しかし、年月を経て、重なり合っていた著者の編集者人生と雑誌は離れていく。それでも、未だに当時レディースだった人達との付き合いがあるのがすごい。ティーンズロードがレディースというマイノリティのための、特異な強力な場として機能していたことの証だろう。少年少女のためのNPOで活動するなど、レディーズ後のの人生も興味深かった。「セカンドチャンス」は名前だけは聞いたことがあったので驚いた。 

Posted byブクログ

2024/02/04

<目次> プロローグ 第1章  破門された4代目総長 第2章  『ティーンズロード』は偶然から生まれた 第3章  日本一のレディース「女連」と初代会長のぶこ 第4章  悪書問題とSTOP!ザ・シンナー 第5章  トラブル、ハプニング、忘れられないあの夜 第6章  レディースの歴史...

<目次> プロローグ 第1章  破門された4代目総長 第2章  『ティーンズロード』は偶然から生まれた 第3章  日本一のレディース「女連」と初代会長のぶこ 第4章  悪書問題とSTOP!ザ・シンナー 第5章  トラブル、ハプニング、忘れられないあの夜 第6章  レディースの歴史フケ顔から”可愛い”へ 第7章  みんな居場所が欲しかった 第8章  3大総長終結新年号と終焉の時 第9章  すえことの再会 エピローグ <内容> 1980年代後半から90年代前半、暴走族がブームとなり、地方に“ヤンキー”が跋扈していた。そうした人たちを扱う雑誌も生まれた中、女子暴走族“レディース”に特化した雑誌『ティーンズロード』が生まれた。この本は、立ち上げから初代編集長だった著者の回想録。小学館のノンフィクション大賞を受賞したのだが、そのために回想録を「ノンフィクション化」したので、すえこ、じゅんこ、のぶこ、かおりなどの関係者の話を織り込んである。自分の知らない世界なのだが、彼女たちの話から見えてくる、この頃の中高校生年代の“ヤンキー”たちの生きにくさに対し、著者たちが寄り添って雑誌を作っていったことが、また読者はそれに憧れる”一般”の女子中高生であり、彼女たちも“ヤンキー”の予備軍で、そこに気づいて雑誌を編集していったことが、この雑誌の成功を導いたのだということがわかる。登場したレディースたちと今も付き合いがあるところに、著者の生き様を示しているし、彼女たちの現在のコメントが、雑誌の性格を表している。

Posted byブクログ

2023/11/20

読書の醍醐味は自分の知らなかった世界を垣間見ることができること。この本はそのことを改めて思わせてくれた。青少年期にグレるという体験をしなかった自身でも「ティーンズロード」という雑誌があったことぐらいは記憶にあったが、その生態に触れるにつれ、居場所のない少年少女の居場所であったこと...

読書の醍醐味は自分の知らなかった世界を垣間見ることができること。この本はそのことを改めて思わせてくれた。青少年期にグレるという体験をしなかった自身でも「ティーンズロード」という雑誌があったことぐらいは記憶にあったが、その生態に触れるにつれ、居場所のない少年少女の居場所であったことがわかる。レディースでもスケ連でも名前は何でもいいが、結局自分の居場所になり、存在意義を確かめることができ、承認欲求を満たす場を求めることは、少年少女万国共通の専売特許なのだと納得。面白く拝読させていただいた。

Posted byブクログ

2023/09/13

ヤンキー的な考え方や生き方は全く理解出来ないし、側から見れば迷惑な存在としか思えないけれど、それでも今の迷惑系Youtuberとかトー横キッズとかに比べればまだ健全で人間味が感じられた。何より可愛げがある。怖い先輩の目を盗んでピースするとか最高。

Posted byブクログ

2023/09/10

今と違い、スマホもメアドもなく、疎遠になる。 多感な10代。居場所が必要。 レディースって可愛い子が多かったな。年齢がバレる。 人間力の大きさ、涙が出てきた。

Posted byブクログ

2023/09/07

すらすらと楽しく読んだ(褒めてます) 人の運命とは、どこにどう転ぶかわからない もしかしたらティーンズロードが生まれなかったかもしれないし、結果今の少女達をサポートするNPO法人のいくつかも存在しなかったかもしれない 偶然が必然となり誰かを支えているという事実に驚く

Posted byブクログ

2023/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東京リベンジャーズの影響で、ヤンキーの最盛期を知りたくなり、図書館で偶然見つけた本です。ティーンズロードという雑誌の編集者による、当時の雑誌編集にまつわるエピソード、取材したレディースの方々の物語…など、読み応えがありました。

Posted byブクログ

2023/08/07

第29回小学館ノンフィクション大賞受賞作 ライターの鈴木智彦氏のひと声で書籍化が実現して受賞にまで至った(書籍化を断った出版社はいかに思うかw)という話を聞いて興味が湧いて読んでみました。 『ティーンズロード』は読んだことはないけれど、レディースの存在は知る世代。そんなに嫌悪して...

第29回小学館ノンフィクション大賞受賞作 ライターの鈴木智彦氏のひと声で書籍化が実現して受賞にまで至った(書籍化を断った出版社はいかに思うかw)という話を聞いて興味が湧いて読んでみました。 『ティーンズロード』は読んだことはないけれど、レディースの存在は知る世代。そんなに嫌悪していた記憶はなく一つの流行くらいに見て異文化として興味を持っていた記憶があります。 どんな時代にも、寄り添う人たちによって支えられる若者がいるわけです。 彼ら若者とは生い立ちや環境の違いはあれど、そのバイタリティには頭が下がる思いです。 共感できる点、教えられる事もあります。 社会悪と言われる存在かもしれないけれど、彼らは確かに生きている。それを取り上げて全国に知らしめた雑誌『ティーンズロード』の功績は大きいながら、果たしてその責任はどうだったのか。 今でもアンダーグラウンドの記事は、ある程度の需要が見込まれるし何なら人気がある雑誌もある(発行部数は比べようがないくらい少ないようですけど)のですが。 その作り手の向けての〝何か〟を先輩雑誌編集者として示して欲しかったなぁ。 最後まで読んでみて、ふと思いました。 雑誌編集の面白さも(もちろん大変さも)よく書かれていて興味深かったです。 比嘉さん自身の〝編集者への道〟もかなり面白かったのは声を大にして言っときます!!

Posted byブクログ