1973年に生まれて の商品レビュー
自分も同年代の団塊ジュニアの世代なので、昭和、平成時代を追体験できてとても懐かしかった。21世紀になるまでは、まだ、パソコンもケータイもスマホもない、あるいは、一般に広まっていない時代で、人と人との間に距離があり、今よりもすっと切り離されていた。『大きな玉ねぎの下で』にもあったよ...
自分も同年代の団塊ジュニアの世代なので、昭和、平成時代を追体験できてとても懐かしかった。21世紀になるまでは、まだ、パソコンもケータイもスマホもない、あるいは、一般に広まっていない時代で、人と人との間に距離があり、今よりもすっと切り離されていた。『大きな玉ねぎの下で』にもあったように、近くにいない人とは、手紙とか固定電話とかで弱くつながっていて、その道が絶たれると簡単には繋がれない。そんな時代はこの先体験できなそう。『大きな玉ねぎの下で』『オジいサン』本書と、たまたま昭和を感じる本が続いたので、この勢いで『イニシエーション・ラブ』を再読してみたいと思っている。
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同世代としてかなり面白く、懐かしく読んだ。今の時代と比べ、私の生きてきた半世紀は振り返ると不便だったり、滑稽だったり、理不尽であったりする事は否めない。しかしかながら、楽しく、愛おしく、時代の過渡期を肌で感じた面白い時代であった。 読みながら「そうそう!こんなことあった!」「いた...
同世代としてかなり面白く、懐かしく読んだ。今の時代と比べ、私の生きてきた半世紀は振り返ると不便だったり、滑稽だったり、理不尽であったりする事は否めない。しかしかながら、楽しく、愛おしく、時代の過渡期を肌で感じた面白い時代であった。 読みながら「そうそう!こんなことあった!」「いたねぇ、こんな人!」と1人盛り上がった。すっかり忘れてたこともいろいろ思い出す。 ・小学校の時、集金に入っていた500円玉を担任教師が珍しがって、自分の500円札と交換していた。 ・ テレビがリモコンでつけたり消したり、チャンネルを変えたりできるようになった。 ・昭和天皇崩御。雪が降っていた。外で大きな声で、騒いだり笑ったり(中学生だったから、それは日常だったのだけれども)することがはばかられるほど日本全国が自粛ムードに。 ・ファミコンのせいで遊び方が変わった。親戚で集まると外で真っ暗になるまで遊んでいたのだが、従兄弟達はずっとピコピコやっていて、つまらなくなった。 ・大学生の時、学部の3割しか就職せずに卒業。7割は、無職のまま。私もその1人。 ・レコード→カセットテープ→CD→MD。CDが出てきたときは、音のクリアさに驚いたものだった。その音のクリアさで曲の順番を好きに変えられるMDが出てきたときには画期的だと思ったが、廃れるのが超早かった。ウォークマンでいつも何か聞いていた。 ・電話代が高かった。特に長距離。海外とも無料で話せるようになるなんて、夢にも思わなかった。 【懐かしいワード】 グリコ森永事件 宮崎学 ロス疑惑 北の国から(「パソコンで買い物、テレワークができるようになる」というセリフにびっくり。予言レベル!) FAX 宮沢りえのふんどし姿、「サンタフェ」 高校教師 サントリー「モルツ」(プランナーは佐藤雅彦、CMソングは真心ブラザーズ) 金髪の13歳後藤真希がモーニング娘メンバーに 写メ 9.11 疑惑の総合商社(鈴木宗男) トルシエ監督、フローラン・ダバディ通訳
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1973年生まれの著者が、1973年から2020年代までの社会や生活の変化、印象的な事件や出来事を、1973年生まれの有名人たちを紹介しながら記しています。 ロスジェネ、超氷河期‥とあまりいい思いしてこなかったな〜と思う1973年生まれ。 そう、私は1973年生まれ。 だから、読...
1973年生まれの著者が、1973年から2020年代までの社会や生活の変化、印象的な事件や出来事を、1973年生まれの有名人たちを紹介しながら記しています。 ロスジェネ、超氷河期‥とあまりいい思いしてこなかったな〜と思う1973年生まれ。 そう、私は1973年生まれ。 だから、読みながら懐かしくて楽しかったけれど、この時代を知らない人たちは読んでどう思うのかな? 時代が進んでいろいろなことが発展しても、次々と新しい問題や事件はでてきて、苦しみも楽しみも同じようにあって、結局世界って変わらないんだなという思ってしまいました。
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「1973年に生まれ」た私には 面白懐かしく読めたが もっとずっと若い世代とかは どう読むのだろう? 一周回っておもしろかったりするのかな? 当時の事象を振り返ると なんかとてもおもしろいが 同じ意味合いでの 「おもしろみ」を感じるのだろうか?
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自分は1973年生まれの著者より数年下の世代だが、忘れていた体験や今とは違う生活習慣を思い出すことができて懐かしい気持ちになった。 懐かしく思った事柄を抜粋すると、 レンタルビデオ店が1985, 86年ごろに増加。家族で車で借りに行って、一緒に映画を見て、返しに行ってまた借りて...
自分は1973年生まれの著者より数年下の世代だが、忘れていた体験や今とは違う生活習慣を思い出すことができて懐かしい気持ちになった。 懐かしく思った事柄を抜粋すると、 レンタルビデオ店が1985, 86年ごろに増加。家族で車で借りに行って、一緒に映画を見て、返しに行ってまた借りて、という習慣があった。 アナログレコードとCDの売上が逆転したのが1987年。我が家でCDラジカセを買ったのもそのころだった。 ペットボトル普及が1996年ごろ。それ以前はコンビニも少なく、外で買う飲み物は自販機の缶飲料で、フタができないので持ち運びはできなかった。売っていたのは大抵ジュースかコーヒーで、お茶は急須でいれるものだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
難しいのは、現在に近い現代史を論じる時には、どうしても既視感を覚えることがあるということ。その人ならではの切り口というのが、なかなか見つからない。 だから、どうしても1973年生まれの人たちの独自性というものが、それほどクッキリとは浮かび上がってこない。 楽しい世俗的な読物になって、そこで終わったしまう。
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著者の生まれた1973年からの50年間を社会、政治、経済、サブカルチャー、事件、風俗などを語りながら振り返る。 私は著者と世代が違うので共有できてない情報もあったが、概ね面白く振り返ることができた。携帯電話やインターネットがなかった時代にどうやって生活していたか、思い出させてくれ...
著者の生まれた1973年からの50年間を社会、政治、経済、サブカルチャー、事件、風俗などを語りながら振り返る。 私は著者と世代が違うので共有できてない情報もあったが、概ね面白く振り返ることができた。携帯電話やインターネットがなかった時代にどうやって生活していたか、思い出させてくれた。
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1973年生まれです 私の人生をそのまま 著者がレビューしてくれていて めっちゃ有難い本です 懐かしいことや、そーいやそーやったんよなー、といったことだらけで、読んでいる間は至福の時間でした。
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TBS文化系トークラジオLIFEなどでよく聴く速水健朗氏が不思議な本を出した。 1973年生まれ。丑年。私より一回り若い。そうだったんだ、、 彼が記憶の範囲で語る時代の世相は、12歳年上の私は当然知っている。 むろん彼と手すべて覚えているはずもなく、様々な文献をあたったのだろう...
TBS文化系トークラジオLIFEなどでよく聴く速水健朗氏が不思議な本を出した。 1973年生まれ。丑年。私より一回り若い。そうだったんだ、、 彼が記憶の範囲で語る時代の世相は、12歳年上の私は当然知っている。 むろん彼と手すべて覚えているはずもなく、様々な文献をあたったのだろう。 詳しい。 そうなると、こちらも知っている話だけに、つい引き込まれる。 読み飛ばせない。 そういうわけでいつもより時間がかかった。 通して読んで思うのは、現在ってのは突然いまになったわけではないということ。 過去から線で結ばれている、連続している、ということ。 昨今起こっている現象の萌芽はちゃんと過去にある。 貧困、少子化、スマホ、、、 もちろん進化した、といえるものもある。 マイノリティに対する接し方などは、今のほうが明らかいい。 度が過ぎると「ふてほど」の阿部サダオのセリフの世界になるが。 そういえば同性婚に対する札幌高裁の判断が画期的、とニュースにある。 同性愛は太古の昔からずーっとあるものなのだから、認めればいいだけなのに、、、 左利き1割もようやく市民権を得たのだから、できないわけがない。 選択的夫婦別姓はなおのこと。 離婚のときの共同親権は逆にダメな理由は勉強しないと、、、 話がそれたが、それてもおかしくない内容の本ではあった。 過去から今を追いかけた本。 読ませていただいた。
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自分より数年上の世代の彼らが、自分が生きてきた時代からどんな空気を感じとっていたのかよくわかる。 もう少し社会論的な話に及ぶと良かったのに。ロスジェネとも言われる団塊ジュニア世代の悲哀にもっとフォーカスしてほしかった
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