ピンヒールで車椅子を押す の商品レビュー
家庭内に自分の居場所を見つけられなかった少女が、家を出るために交際相手に「妊娠させて」と頼む。首尾よくおめでた婚にこぎつけ家を出たが、生まれた子供は重度の脳性麻痺だった……。 なんとも悲劇的な展開で延々と苦労話が綴られるのかと覚悟したが、全然そんなことはなかった。 もちろん障がい...
家庭内に自分の居場所を見つけられなかった少女が、家を出るために交際相手に「妊娠させて」と頼む。首尾よくおめでた婚にこぎつけ家を出たが、生まれた子供は重度の脳性麻痺だった……。 なんとも悲劇的な展開で延々と苦労話が綴られるのかと覚悟したが、全然そんなことはなかった。 もちろん障がいのある子を育てる苦労は並大抵のものではない。押し潰されそうにもなる。そこから這い上がり、ポジティブに前を向いて生きる。それは自分自身だけではなく、息子のためでもある。 障がい者の親だからこその気付きや知見に何度もハッとさせられた。
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人の目を気にして、「いいこ」でいようとしてしまう。 自己肯定感が低い。 何者にもなれない自分に諦めている。 そんな自分を全力で肯定して、背中を押してくれる本。 「あなたはあなたのままでいい」というメッセージが、全体を通して力強く伝わってくる。 脳性麻痺の息子さんにかける言葉が、...
人の目を気にして、「いいこ」でいようとしてしまう。 自己肯定感が低い。 何者にもなれない自分に諦めている。 そんな自分を全力で肯定して、背中を押してくれる本。 「あなたはあなたのままでいい」というメッセージが、全体を通して力強く伝わってくる。 脳性麻痺の息子さんにかける言葉が、読者を勇気づける。 子育てに奮闘する親としても、夢を叶えたいという志を持つ女性としても、尊敬する。 「いつかまた」そう思うなら「今、すぐに」。 自分の胸の中に秘めた夢、やりたいことは、動かなければ叶わない。 今を懸命に生きている人、毎日を必死にこなしている人に。また、無力感で動けなくなっている人にも。ぜひ、この本を読んでもらいたい。
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