植物に死はあるのか の商品レビュー
『天地創造の伝説によると、世界は一週間で創られたという。(中略) 天地を創造した神さまにとって、一週間はやはり長いものだったのだろうか。それとも、あっという間の出来事だったのだろうか。 プロローグからグッと引きつけられた。これは絶対面白い。 一見答えのようなものを1つずつ解きほ...
『天地創造の伝説によると、世界は一週間で創られたという。(中略) 天地を創造した神さまにとって、一週間はやはり長いものだったのだろうか。それとも、あっという間の出来事だったのだろうか。 プロローグからグッと引きつけられた。これは絶対面白い。 一見答えのようなものを1つずつ解きほぐしていく行為は、哲学と呼んで差し支えない。そして最後には、この世界の始まり、ビッグバンまで遡る。 不思議を知ると、もう知る前には戻れない。前より生物を少し好きになれた気がする。
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生きて死んでいくこと、命がある奇跡を、教授と学生との1週間のやり取りの中で解き明かす。 明快な表現で、知らなかった生命の不思議を植物学を通じて学べる傑作。 思春期に読んでほしい一冊。もちろん大人も!
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とても読みやすい。大学教授の一週間、学生からのメールの質問に対する回答を考えるプロセスで、読者を考察の世界に誘い込む。 植物と人間の対比が気付きをもたらせてくれる。 人間は上半身から摂取して下半身から排泄する。子孫を残す機能は下半身に宿す。これに対して植物は真逆の構造になっている...
とても読みやすい。大学教授の一週間、学生からのメールの質問に対する回答を考えるプロセスで、読者を考察の世界に誘い込む。 植物と人間の対比が気付きをもたらせてくれる。 人間は上半身から摂取して下半身から排泄する。子孫を残す機能は下半身に宿す。これに対して植物は真逆の構造になっている。下半身(根)から摂取して上半身に栄養が届けられる。植物の上半身(花や種)には子孫を残すための機能がある。 また細胞分裂も真逆である。人間は古い細胞が外側から抜け落ちていく。これに対して植物は、例えば木であれば、幹の中の細胞は死んでいて、外側に新しい細胞が広がっていく。細胞レベルで選択されたこの仕組みに意思が感じられるのが謎である。
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最近この方の本はストーリーテリングに走りすぎるきらいがあるんだよな ただ、おもしろい 植物学を通して、生命の深淵に触れる
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人間から見ると不思議に見える植物の特性も、進化の過程で選択されてきたものであり、植物にとっては何の不思議もないはずだ、ということが面白く読みやすく綴られている。中に大学教授の生活の一端が垣間見えるところも興味深い。 著者紹介の中で、既に読んだことのある本が幾つかあったことに気が付...
人間から見ると不思議に見える植物の特性も、進化の過程で選択されてきたものであり、植物にとっては何の不思議もないはずだ、ということが面白く読みやすく綴られている。中に大学教授の生活の一端が垣間見えるところも興味深い。 著者紹介の中で、既に読んだことのある本が幾つかあったことに気が付いた。著者の語り口や一般向けに分かりやすく説明するところが各書に共通しているのだろう。
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植物は死なない!?植物学者が思索する生命論 人気植物学者が贈るサイエンスミステリー。 生命の本質に迫る一週間には、驚きの結末が……。 極上の読書体験間違いなしの一冊。 大学で植物学を教える教授のもとに ある日届いた一通のメール。 内容は植物にまつわる素朴な質問のはずだった ...
植物は死なない!?植物学者が思索する生命論 人気植物学者が贈るサイエンスミステリー。 生命の本質に迫る一週間には、驚きの結末が……。 極上の読書体験間違いなしの一冊。 大学で植物学を教える教授のもとに ある日届いた一通のメール。 内容は植物にまつわる素朴な質問のはずだった 質問に誠実に答えようとすると、 どうしても考えなければならない問題がある。 生命とは何か? 死とは何か? 生きるとは何か? ある一週間における 植物学者の思索の物語。 プロローグ 命を考える一週間 月曜日 どうして植物は動かないのか? ・ 大学教授の朝 ・どうして植物は動かないのか? ・植物が動かない理由 ・独立栄養生物と従属栄養生物 ・光合成はすごい! ・古代の地球に酸素はなかった ・禁断の酸素 ・モンスターに支配された惑星、地球 ・「植物は動かない」は本当か? ・動かない動物たち ・植物は人間の想像力を超える ・アリストテレスにとっての「植物」 ・プラトンにとっての「植物」 ・月曜日の答え 火曜日 植物と動物はどこが違うのか? ・ 学問は「そもそも」から始まる ・植物の定義 ・分類の難しさ ・動物と植物はどこが違う? ・植物と動物の決定的な違い ・植物細胞の戦略 ・「葉緑素を持つのが植物」は本当か? ・ウミウシとミドリアメーバー ・全生物最終共通祖先「LUCA」 ・シアノバクテリアの存在 ・誰にもわからないミステリー ・進化の不思議 ・火曜日の答え 水曜日 草って何? ・ 草のスピード感 ・草と木の意外な関係 ・裸子植物と被子植物 ・被子植物はなぜイノベーションなのか? ・そして植物は小さな草に進化した ・どうして長寿より短命を選んだのか? ・植物が手に入れた「確実性」 ・すべての生物は死にたくないと思っている ・水曜日の答え 木曜日 木は何本あるのか? ・ 春の風物詩にまつわる疑問 ・ソメイヨシノの特殊性 ・タネで殖やすか、枝で殖やすか ・ソメイヨシノはクローン ・孫悟空は一人か二人か? ・大学教授の非常食 ・バナナと温州ミカンの共通点 ・減数分裂と三倍体 ・三倍体の動物がいない理由 ・それでも種子を作るのはなぜか? ・栄養生殖の危険性と種子繁殖の利点 ・栄養繁殖と人類史 ・ラメットとジェネット ・接ぎ木は何がすごいのか? ・ソメイヨシノの接ぎ木 ・接ぎ木の本体はどっち?人魚の本体はどっち? ・臓器移植を考える ・木曜日の答え 金曜日 木は生きているか? ・ 木の柱は生きている!? ・木は生きながらに死んでいる ・人間と木の共通点 ・脳と生死生命の本質とは? ・繰り返される生と死 ・テセウスの船 ・私とは何?私の心はどこ? ・私の本質 ・フランケンシュタインの思い ・金曜日の答え ・大学教授の悩み 土曜日 植物は死ぬのか? ・ 死なない生物 ・永遠に分裂を繰り返す ・「死」という発明 ・老いの不思議 ・死へのカウントダウン ・老いは進化の証 ・細胞の役割分担 ・「死」が生まれるまで ・分化全能性 ・分化全能性の消失と再現 ・植物は死なないのか? ・HeLa細胞 ・自然はSFよりも奇なり ・生物は遺伝子の乗り物に過ぎない ・より優れた乗り物へ ・コピーのために死ねるか? ・死ぬ繁殖、死なない繁殖 ・生きているとは? ・生物の条件 ・土曜日の答え 日曜日 植物は何からできているのか? ・ 最後の質問 ・植物のデザイン ・宇宙と生命をつなぐもの ・日曜日の答え エピローグ 最後のメール
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植物だけでなく動物はたまた、生物の最終祖先の話まで、ミステリー調に書かれていたので読みやすく、興味をそそる話でした!
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