こびとが打ち上げた小さなボール の商品レビュー
韓国が1960年代にどうであったか、についてよく知ることができる本である。黒澤明の映画の天国と地獄、あるいは泥の河と同じ状況である。一方には会社の役員がいて、一方には労働者がいるという対比であるが、労働の実態が生々しい。
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韓国文学にも時々触れたくて、本国では大ベストセラーとのことで、版元も河出でこれは間違いないだろうと思って手に取ってみました。まだ70年代の韓国が舞台?社会の隅に追いやられている「こびと」のお話。わかるようなわからないような、なかなかつかめない中なんとか雰囲気のみ味わって読了、とい...
韓国文学にも時々触れたくて、本国では大ベストセラーとのことで、版元も河出でこれは間違いないだろうと思って手に取ってみました。まだ70年代の韓国が舞台?社会の隅に追いやられている「こびと」のお話。わかるようなわからないような、なかなかつかめない中なんとか雰囲気のみ味わって読了、といった感じ。でもやはり韓国文学は魅力的。これからも探して読んでいきたい
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暗く、暗く、そして暗い。 せむしやらこびとやらと目を背けたくなる言葉ばかり。また、脚注無しでは知らないような韓国の昔の社会状況も綴られていたり、移り変わる視点だったりと、ちゃんと情景を理解して読むのが難しかった。 終始溢れ出る退廃感は私たちの気持ちも厭生的にさせる。その気持ち...
暗く、暗く、そして暗い。 せむしやらこびとやらと目を背けたくなる言葉ばかり。また、脚注無しでは知らないような韓国の昔の社会状況も綴られていたり、移り変わる視点だったりと、ちゃんと情景を理解して読むのが難しかった。 終始溢れ出る退廃感は私たちの気持ちも厭生的にさせる。その気持ちに感化された結果、なかなかこの世界には入っていきたくない。 だが、それでも一部に富が集中し、富を慈善に使う人達とその富の為に犠牲になっている人達がいる資本主義をだいぶ強く皮肉った本というのは分かったし、重要度もやけに多い解説ページのおかげで分かった。 理解の難しさと救いのない展開のため、ページが全く進まない本だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
住む場所も仕事も選べない。 町は公害に汚染され、 組合は工場主のためにある。 現実を知らない者は、努力や祈りが足りないのではないか、と指摘する。 正しくあろうとする者は、友を失う。 どこから読んでも、絶望的な連作小説。スラム街からの追い出しと、工場労働者の様子が2本柱になっている。あまりに苦しみが続くので、少し辛かった。
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1970年代の軍事政権下での韓国が舞台。受験戦争、格差社会、汚職などがはびこる中、社会的な底辺にいる労働者や身障者は虐げられ搾取され人間的な扱いをされない。どこかの国の今の状況が頭をよぎった。(タイトルからファンタジーだと思って読んだら全然違った)
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