縁尋機妙 の商品レビュー
2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山梨県韮崎市生まれの大村智が自身の経験を語った本。 世界の人々を救うワクチン開発の元は、幼少期の自然との触れ合いや寝食を忘れるほどのめり込んだスキーや卓球の経験で培った力である。 研究者、それもノーベル賞受賞者ともなれば研究にひたすら打...
2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山梨県韮崎市生まれの大村智が自身の経験を語った本。 世界の人々を救うワクチン開発の元は、幼少期の自然との触れ合いや寝食を忘れるほどのめり込んだスキーや卓球の経験で培った力である。 研究者、それもノーベル賞受賞者ともなれば研究にひたすら打ち込むというイメージだったが、むしろ一番大事なのは自然と触れること、なにかに打ち込むこと、良き趣味を持つこと(大村氏の場合は特に絵画)であった。 また、人と同じことをしていてはその人止まりになってしまうからまねだけでだめだ、ということと、当時のアメリカと日本の研究開発力の差を諦めずに、いかに日本で高クオリティの研究ができるかを考えた結果、後に大村方式と呼ばれるメルクとの特許交渉をまとめて持ち帰ってきたというこの、与えられた場所でいかにやり遂げるかという考え方もこの人の特徴だと感じた。 ちなみにこのメルクとの共同特許により莫大な(220億?)収入を得て、北里研究所を作り指導する立場となったときには、研究を経営する、金ではなく人を育てる、との思いで活動していた。 常に、未来や業界のことを考えて物事に取り組み、工夫を凝らしながら生きてきた人だと知りました。
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