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深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集 の商品レビュー

3.9

49件のお客様レビュー

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2024/02/14

良くも悪くも、その時々の感情にしっかり連れ戻して寄り添ってくれるような本でした。 これからの私の味方本。

Posted byブクログ

2023/10/03

マガジンハウスhanakoの連載からエッセイなので、女性に向けての問いかけが多く、容姿の話しや多様な恋愛の話し、生活費の話し、妊娠出産など、フェミニズム的な視点がかなり多く男性から読むと勉強になります。 全体的に10年以上のスパンがあるので、前半は強気な想いが続くけど、段々と落...

マガジンハウスhanakoの連載からエッセイなので、女性に向けての問いかけが多く、容姿の話しや多様な恋愛の話し、生活費の話し、妊娠出産など、フェミニズム的な視点がかなり多く男性から読むと勉強になります。 全体的に10年以上のスパンがあるので、前半は強気な想いが続くけど、段々と落ち着いて哲学的な想いになり、子育てや仕事、そして自分に向き合って、深く、しっかり息をしていくんだなと思いました。 印象的だったのが、自分で稼いだお金は自分で買う。誰かに買ってもらうことに抵抗があったり、もしも誰にも頼れない時がくることも考えて覚悟を決めておいたりと、自己責任の強い方なんですね。 あとサイン会での涙する若い女の子たちのお話しはもらい涙ですね。 わたしも深く、しっかり息をしていきたいと思います。

Posted byブクログ

2023/10/01

 すごく素敵なタイトルだなと思った。気がついたら、しっかり深い深呼吸をしたことってあっただろうか。。それくらい、忙しくて、生きることに必死な毎日を送っている、そんな人にとってはっとする内容になっている。 妊娠をされたんだな、というコラムでは、自分はフリーランスだから働きながら子育...

 すごく素敵なタイトルだなと思った。気がついたら、しっかり深い深呼吸をしたことってあっただろうか。。それくらい、忙しくて、生きることに必死な毎日を送っている、そんな人にとってはっとする内容になっている。 妊娠をされたんだな、というコラムでは、自分はフリーランスだから働きながら子育てするつもりだけど、周りの友達は結局働いて、同時にナニーさんを雇ったり保育所に入れても、終始はトントン、だったらやめるという人が多いという内容。アメリカでは全くもってありない展開に、ちょっとゾッとする思いだった。  結婚指輪を割り勘で買おうと言ったら引かれた、という話からも、女子力という言葉への違和感も、ややフェニスト的なニュアンスをもってすごく柔らかく伝えている点が非常に特徴的だと思った。Hanakoの読者に、誰かに依存せずに自分で生きること、自分で選択することが、きっと正しい。でも多くの日本人はそうではない。海外では全く逆で、日本人の感性が全く理解されない。このような複雑な理解のもとで非常に慎重な言葉選び、感服する思いで読み進めた。この筆者は、本当に素敵に、物事を捉えている人だと思う。  出産によって、大きく変わった人生観というか、価値観というか、子供のころのイノセンスなものを子供を横に置いて、寝かせて、そして感じている様子がとてもよくわかる。脇役になったような感覚、これは実は違っていて、きっと主役で居続けるんだけど、プレイする人たちが、しかも大切な人が増えたということを意味するだけなんだ。大事なものを他に置いたら、きっと自分を見失う。世界で一番、、の歌にあったけど、それを本当に考えさせられるタイミングである。子供を出産すると、話題が恋愛から生活に変わる。これが、同世代間の確執のようなものを生み出して、妬み、差別、焦燥が生まれる。 Hanakoの読者がインディペンデント思考で、こうした文章に同意と賛同を示すのかは正直全くわからないけれど、夫婦別姓反対派、おかしいよね、女性だけ(男性もあるけど)が苦痛を強いられるのはと。別に、いいよ変えなくて。男性は全員そう思っている。でも、制度とプロセスがそうさせているだけだ。昔は、いきなり斬られたり、レイプされたり、本当に酷いことが人類の野蛮なところが残っていたからこそ、国ごとに制度を整えてきただけだ。変えたければ、つまりインディペンデントで戦うのであれば、別にそれでいいと男性も皆思っている。すごくジェンダー論にいくと、女性蔑視見たいなふうに言われるけど、男性は女性を蔑視しているわけではないから難しい。公平に行こう。フェアネスで行こう、そう舵を切ればいいと思う。日本は、大変なことになっちゃうだろうな、とそういうアンコンシャスな女性蔑視の考え方はぜひ全員捨てていきたいものだ。著者の川上さんが柔らかく、そして時にズバッと、日々の喜びや苦悩とともにずっと訴えているのは、そういうことなのかもしれない。本来、結婚という制度がなければ、どうなっていたか、なんて想像に難くないわけで、その制度自体は、別に良かったんだよ。今から見たら色々あるんだけど。そういうことを理解して、女性だから、男性だから、という言葉を一度も使わないで済む世界へ進もう。2011年からずっと訴えてきて、全く変わっていない社会。どうぞどうぞ。じゃあ、みなさん、何をしますか?だと思う。MPOWERのキャシー松井さんは、自ら動きファンドを作った。ほぼ女性だけで構成されたファンド。女性の社会での地位向上、実力を示そうとしている。男性が今まで守ってきたのは既存のフレームワークではない。社会そのもののための価値、家族の幸せ、そして自身の生きる意味の向上でしかない。文句をいうだけなら誰でもできるし、そうだよね、そう思うわ、とストレス発散になるだろう。女性エンパワーの団体を作った人も、きちんと会社、社会に訴えている。努力で示すものもきっとある。そういうユレの中で社会がもっと良くなればいいと思った。

Posted byブクログ

2023/10/01

先日個展で作品を購入した時家計から出したが「買い巧者?買われ巧者?」という章の「自分が欲しいものは自分で買うから気持ちいい」の一節を読み、自分の財布から出し直したのだった。晴々とした気分になった。

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2023/09/24

タイトルの通り、深くしっかり息をしたいときに読むと良いと思います。一つ一つの日常の話が何となく癒されて、考え方も共感できるところがありました。

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2023/09/21

子育ての事、恋愛の事、仕事の事など、さまざまな内容で川上さんの人柄をほんの少しだけ知れた感じになりました。タイトルはご自身に問いかけていると思いますが、個人的にも心がけたいと思いました。

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2023/09/17

深く呼吸をして、目の前の大事なこどもとの時間を噛み締めて、母への感謝を胸に毎日を奮闘していきたいな、と思った。深く考える人、それを言葉で伝えられる人の考えに触れるのは、自分自身の振り返りになったり、発見につながったり、とてもいい時間だった。

Posted byブクログ

2023/09/16

かるく読めます。おもく読まれるために書かれていたとは考えにくいので、かるく読むのが正解なんじゃないかと思います。 かるい、といってもつまらないとかためにならないとか、そういうわけでなく、空気のようにかるくて気にもならないけど、大事なもののような、そういうエッセイでした。 電子...

かるく読めます。おもく読まれるために書かれていたとは考えにくいので、かるく読むのが正解なんじゃないかと思います。 かるい、といってもつまらないとかためにならないとか、そういうわけでなく、空気のようにかるくて気にもならないけど、大事なもののような、そういうエッセイでした。 電子書籍で、気が向いた時にちょこちょこと読んでいました。一冊のうちに、けっこうな年数が経過します。時勢にあわせた内容がそこまで多いわけでもないけど、だからといってまったく世のなかから隔絶されているわけでもないし、気楽に世間を振り返りつつ、読めました。

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2023/09/15

【きっかけ】 『きみは赤ちゃん』を読んで(勝手に)川上さんとの距離がぐっと近く感じたから。ポッドキャスト「真夜中の読書会」のバタやんさんも紹介していたから。 【あらすじ】 川上未映子12年間の軌跡。 Hanakoの連載エッセイ『りぼんにお願い』が書籍化。 【心に残ったところ】...

【きっかけ】 『きみは赤ちゃん』を読んで(勝手に)川上さんとの距離がぐっと近く感じたから。ポッドキャスト「真夜中の読書会」のバタやんさんも紹介していたから。 【あらすじ】 川上未映子12年間の軌跡。 Hanakoの連載エッセイ『りぼんにお願い』が書籍化。 【心に残ったところ】 ◉女子力ではなく、人間力! 「飲み会の席での、飲み物や食べ物のサーブ能力」「家事とか育児の能力」など… 【感想】 わたしもつい数年前の学生〜独身の頃は、「女子力」に囚われていた。 恥ずかしながら料理が好きだったところから、「女子力」のある自分()にドヤァみたいなのも正直あった。 でも、今その思考自体が女性をがんじがらめにし、社会全体の認知を歪めている原因になっているのだとこの本で改めて気付かされた。 本当、恥ずかしいというか、自分は何も知らなかったのだな、と。 SNSで女性の権利について叫ばれている今の時代の学生さんは、「女子力」という呪縛から解放されているのかな、それとも囚われているままなのかな、とふと気になったりもした。

Posted byブクログ

2023/09/15

サイン本を手に入れ初めて川上未映子さんの文学に触れました。この本は長い間書き溜められてきたショートエッセイが時系列にまとめられているので長い時間をサーっと振り返ったような気分になれました。

Posted byブクログ