深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集 の商品レビュー

川上未映子(著者)

2023/11/19

2011年〜2022年に”Hanako”に連載されたエッセイ。
こうやってまとまって本になって読めるのは嬉しい。
この間に著者は出産、子育てと目まぐるしく環境が激変し
体調もおもわしくない中で小説も書いて、育児もしていたんだ。
サイン会で若い女性が著者を前に泣いてしまうという、なんだかわかる気がする。
私も若くはないけどうるうるしてしまいそう。
小さい頃、家に一冊も本がなかったという著者は小学校で新学期にもらってくる教科書を貪るように読んだという。
作家になるべくしてなった人、そして私たちにいろんなことを（社会の不条理なことも含め）提示し考えるきっかけを作ってくれる。
ポリティカル・コレクトネスのこともこの言葉も初めて知った。
「主人」とは言わないけど旦那とは言っていた。
相手に夫を旦那さんはとか言ってる。
あまり杓子定規に考えてもあれだし難しいね。
銀色さんに”とにかく3ヶ月は耐えて、3ヶ月後は違った景色が見えるから”という言葉に支えられて苦境を乗り越えてきたんだとか。
それと「美人は骨格」という名言が。頭蓋骨の形の良さが決めてらしい。著者は絶壁でウィッグを愛用してたらしいけど
私から見ればじゅうぶんべっぴんさんだけどね。
スタイルを維持するためにヨガとランニングもしてるともこと。あー見習いたし。

2023/11/03

「きみは赤ちゃん」を読みすっかりファンになった川上未映子さん。日常のなんとも言えない違和感を言葉にしてくれてるエッセイで、なるほど〜と楽しみながら読めた。
また時間をおいて読みたい一冊。

2023/11/01

後半に行くにつれ、エッセイの書き方がさらに洗練されていく感じで、面白く読めました。
金縛りを楽しむ方法なんて、初めて知ったわ(笑)。
それに、交通事故にも遭いすぎてるし…。

時々紹介される他の作者の本のフレーズとかがとても良いので、川上未映子さんの書評集を読みたいと思った。

2023/10/27

2011年から2022年。小説を世に出し、出産、育児、プロモーションや海外渡航…。目まぐるしい変化の中で綴るのは、メイクやファッションの悩みから、季節の移り変わり、社会の中での女性の変化についてなど。
川上さんの言葉は勇敢であたたかい。闘っている人だからこその背中を支えてくれる優しさと強さがあるなと思う。そうそう、深呼吸大事だね。

2023/10/23

パワーがある方なのだと思う。息がしにくいな、何となくちからが入ってしまうなと思う世界を感じとって、考えて、言葉にしてくれる。それは時間も労力も半端なく、私がスルーしてしまったことを日記や手紙のようにして、どうぞと差し出してくれたようなエッセイだった。川上さん自身の出産や育児やしごとに関しての想いもしっかり綴られ、戦友を得たかんじ。救われたような軽くなったような女子たちは、いったい何人もいるのだろう。偶然、書店で積まれたサイン入りだったのが、更にこの本のパワーを強くした気がする。

2023/10/19

ひとつひとつのエッセイがとても優しく、心に沁みます。
雑誌hanakoで連載されていたエッセイの選りすぐり。
最初の頃から妊娠、出産を経て、長編を書き、世界中で読まれるようになり、インタビューを受け、と川上未映子の月日を重ねた上の変化。切なくて温かくてキュンとなる。涙が出る。
読む人の気持ちに寄り添いたい、ていうのが無意識にできる人なんだなと、川上未映子の本を読むといつも思う。だから好きなんだろうなって。

2023/10/09

誰かのエッセイを無性に読みたくて本屋さんで手に取る。夏物語のあの作家さんか〜位の知識。誰かの日常であり小説家の日常の一部を垣間見るようなエッセイが好きなんだけど、個人的には好きな感じのエッセイではなかったかな、読みやすかったけれど！でも、中に出てきた、きみは赤ちゃんは読んで見たくなって買っちゃった！

2023/10/09

エッセイが好きになったきっかけの一冊。
日頃思ってることや考えてることを、丁寧かつ独自の物差しで言語化してくれて、秘密の女子トークという感じがして、本当に心の拠り所だった。
全部を読み終えてなお、タイトルがしっくりくるというか。躓いたときにも、うまくいっているときにも、この言葉を思い出したい。

2023/10/05

とても読みやすい随筆集です。雑誌に掲載されたもののようですが、その人となりにとても興味を持ちました。まるで娘のように思えます…

2023/10/04

なんだか、もやる。と思いつつも、でも読み進むほどに、好きになっちゃう感じ。作家エッセイに、よくある現象。