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能力はどのように遺伝するのか の商品レビュー

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20件のお客様レビュー

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2023/09/30

セントラルドグマはともかく、遺伝上では、地球上の生命は皆、統計情報化された確率の変移にすぎないのかな。 逆かな、確率の変移が、統計情報化されて個体総体として成立していると考えればいいのかな。 まあ、知能という次元では、言語処理として生成AIと然程の違いは無い。この単層限定なら、...

セントラルドグマはともかく、遺伝上では、地球上の生命は皆、統計情報化された確率の変移にすぎないのかな。 逆かな、確率の変移が、統計情報化されて個体総体として成立していると考えればいいのかな。 まあ、知能という次元では、言語処理として生成AIと然程の違いは無い。この単層限定なら、暗黙知が成立している感じがする。でも単層では、暗黙知ではないか。 生命としては、確率の変移で、言語処理、知能としては統計情報化と考えた方がいいのかな。こっちは意味か。 個々の微細な意味の集合、集積が、単線ではなく複層、複雑化した結果、奥深い様々な物語を誕生させるのか。 ゆえに、それがより趣のある一意では捉えられない意味解釈世界を構築してくれている、のかな。ここらは、AIでどのくらい再現されているのかは、今後のことかな。 セントラルドグマという神話が、統計情報化を想起させているのかな。 読み返すと、能力の方には然程の関心がないのな、私。 能力も、物語、神話の一種ぐらいに思っているな。

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2023/09/03

能力が先天的なものか後天的なものかを分析した一冊。 先天的なものが多いといわれているが、必ずしもそれだけではないというところはわかったが、肝心のその割合などはわからなかった(一律でないのは当然だけど)。

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2023/08/22

とても興味深い内容だったが、文系人間には結構難しかった。 遺伝の研究は双子による臨床研究が知られているが、一卵性と二卵性による遺伝の確率の違いがきちんと数値で表れていることに驚いた。 能力…というのはただ頭がいい、というだけでなく、集中力や継続力なども含めてのものであるという...

とても興味深い内容だったが、文系人間には結構難しかった。 遺伝の研究は双子による臨床研究が知られているが、一卵性と二卵性による遺伝の確率の違いがきちんと数値で表れていることに驚いた。 能力…というのはただ頭がいい、というだけでなく、集中力や継続力なども含めてのものであるというのは、ちゃんと考えたことがなかったが、ごもっともなことだと理解できた。 残念ながら、netgalleyでは多くのグラフや統計は伏せられていたので、理解が深まらない部分も多かった。 netgalley7.30

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2023/08/14

遺伝学×統計学。統計学って凄い。セントラルドグマの制約→遺伝子の相互作用による「発現(表現型)」(確率の問題)→パーソナリティも遺伝要素大。「能力」とは「ある特定の状況や課題において、個人に同じ機能を持った行動を反復して起こさせる神経的・身体的ネットワーク」。「環境」も遺伝の影響...

遺伝学×統計学。統計学って凄い。セントラルドグマの制約→遺伝子の相互作用による「発現(表現型)」(確率の問題)→パーソナリティも遺伝要素大。「能力」とは「ある特定の状況や課題において、個人に同じ機能を持った行動を反復して起こさせる神経的・身体的ネットワーク」。「環境」も遺伝の影響を受ける。著者も述べているが、本書を優生学的に勘違いされることを危惧します。著者の思いは真逆なので。

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2023/08/13

橘玲の「言ってはいけない」で同様に遺伝の影響についてある種危機的に煽っていたと思うが、本著ではより研究のデータに基づいて、専門的な分析がなされている(ように素人からは見える)が、ブルーバックスとはいえ門外漢には手に取るように、とは行かない内容。 研究方法やその領野について、なか...

橘玲の「言ってはいけない」で同様に遺伝の影響についてある種危機的に煽っていたと思うが、本著ではより研究のデータに基づいて、専門的な分析がなされている(ように素人からは見える)が、ブルーバックスとはいえ門外漢には手に取るように、とは行かない内容。 研究方法やその領野について、なかなか専門として進めようとする初学者でも骨太に思われるが、雑読の徒からすると、遺伝という視座がそもそも生物学の深遠な学術領域の一つなのだと再確認。

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2023/08/02

「環境か遺伝か」という単純な話ではなく、遺伝と環境の交互作用によって説明される。 遺伝の効果が環境によって変わってくる。逆に環境の影響が遺伝の条件によって変わってくる。 知能の遺伝率は発達とともに増加するのは驚きだった。

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2023/07/31
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ちょっと難しくて脱落。似たような言葉や独自の定義をする言葉が多く、ついていくのが大変。遺伝は大いに影響してる。結局環境でしょ、とは言えない。環境要因にも遺伝が作用している。

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2023/07/17

人間ならばDNA配列の99.9%は同一 つまり、世に才能を知らしめる人と凡人の差はDNA配列0.1%の範疇ということ しかしながら、0.1%に相当する塩基対は300万ヶ所 遺伝的多様性はこの組み合わせで生じるのだが、実にゼロが2万個以上並ぶパターンらしい あまりにも組み合わせが多...

人間ならばDNA配列の99.9%は同一 つまり、世に才能を知らしめる人と凡人の差はDNA配列0.1%の範疇ということ しかしながら、0.1%に相当する塩基対は300万ヶ所 遺伝的多様性はこの組み合わせで生じるのだが、実にゼロが2万個以上並ぶパターンらしい あまりにも組み合わせが多いので、例えば身長を構成する要素だけでも、社会集団全体の分布と一組の家族内での分布がほぼ重なる つまりはどんな両親の元でも突然変異は起こるのではないか?と受け取れたが、理解が追いついてない…

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2023/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もう少し一般人でもわかるように書いてあるのかと思いましたが、専門用語が多く、この手の本を読み慣れていないので難解に感じました。 こんな私でもわかったことは、大谷翔平や藤井聡太と私達の遺伝子は99.9%まで同じなのに残りの0.1%のDNAの塩基配列の違いが大きな差になるということ。ヒトの遺伝子は30億個の塩基対からなっておりその0.1%である300万ヵ所に個人差があるということ。そう思うと遺伝だけを考えても大きな差ですね。 唯一、一卵性双生児に限っては遺伝的には同じ条件で生まれ、心も類似するという。しかし、非共有環境の影響によりパーソナリティの違いが出るらしい。非共有環境とは、同じ家庭で生活する人同士で異なるだけでなく、同じ人の中でも時と場合では異なる特殊な要因であり、予測することも統制することもできない偶然要因とのこと…。難しいですね。 私には一卵性双生児の孫がおり、1歳前から性格の違いを感じていた為、本書に興味を持ち献本に申込みをさせていただきました。まさか、当選するとは思っていなかったので、驚きました。本書を読む事により、知りたかった事が少しわかった気がします。ありがとうございました。

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2023/07/11

2023.07.11 遺伝を正面から受け止める必要性を改めて感じる。 私の理解では、遺伝と環境(生育環境)は、ある意味ではニワトリと卵の関係にも思えてならない。 遺伝を否定しても、環境を否定しても、正鵠には達しない。相互作用が働くからである。 本書を人文学的にさらに身も蓋もなく述...

2023.07.11 遺伝を正面から受け止める必要性を改めて感じる。 私の理解では、遺伝と環境(生育環境)は、ある意味ではニワトリと卵の関係にも思えてならない。 遺伝を否定しても、環境を否定しても、正鵠には達しない。相互作用が働くからである。 本書を人文学的にさらに身も蓋もなく述べているのが橘玲氏の著作である。 両者の作品を読み比べるとさらに理解が増す。 なお、本書はブクログさまからご恵与いただきました。改めて御礼申し上げます。抽選に当たって嬉しいです。

Posted byブクログ