おくることば の商品レビュー

重松清(著者)

2024/09/15

数十年後にマスクをしていた時代をどう振り返るのだろうか。
大人にとって、子どもとって、それぞれ色々あるのだろうけど、本でも書いていたが、笑って思い出話にできるようなそんな未来になっていて欲しい。

2024/08/11

舞台は2020年前後の日本。まさに世界中に新型コロナウイルスやロシア・ウクライナ戦争による不安が押し寄せ、人々が「普通の生活」とは何かを見つめ直した時期。小説、日記、編集後記、などの形で当時の記憶が平易ながらも生々しい表現で刻まれている。将来、この作品を読み返すたびに、ソーシャルディスタンスを続けた当時の記憶を鮮明に思い返すことができるだろう。

2024/07/16

新型コロナ禍の話でした。
エッセイの話と小説の話が混じってます。
今あの頃が辛かったのは自分が思っているよりも世の中に振り回されていたのだと感じました。
あの頃にこの小説に出会いたかったです。
コロナもいつか良い思い出になる日が来ると良いですね

2024/05/10

「2020年のせいくらべ」
一度しかない日に。
生涯かけても同じ歳の同じ日は戻ってくることはないのだから、出来ることをして後悔なく生きるべきだろうな。

「夜明けまえに目がさめて」
一月に一度考える。
テーマを決めて語るにしても、家から出られなければ題材を探すにも苦労するだろうし難しい議題になるだろう。

「おくることば」
卒業していく者へ。
普通が変わりゆく中での出会った仲間との別れは、それでは最後に一言と言われても長々と語ってしまいそうだ。

「反抗期」
こっそりと取って。
感染予防のために仕方がなかったとはいえ、何故なのか大人ですら説明しきれない事をするのは大変だったろう。

「ステラ2021」
とある曲の歌詞を。
この時を知るからこそ共感できるかもしれない歌詞ではあるが、どんな唄も時代にあった詩が選ばれるのだろう。

「星野先生の宿題」
宇宙人に伝える事。
言語が似通っていれば交流は簡単だが、全く違うものだったら何を通じて知っていけばいいのか難しい問題だな。

2024/03/13

コロナ禍、学生や大人に衝撃をうけさせた本でした。私も、最初に読んだ時衝撃うけました!さすが重松清さんの本めっちゃ面白いです!

2024/03/03

コロナの時代の文学は、大学の授業は、こういうものにならざるを得ないのだろうかと、暗い気持ちで読んだ。
子どもに対して責任がある大人。その責任を負わず、果たさず、今があるように思う。
贈られた言葉を投げ捨てるくらいの元気があってほしい。それが希望。

2024/02/26

某所読書会課題図書： ゼミ学生への思いを綴った「夜明けまえに目がさめて」では、講師として暖かい目でゼミナールの学生を見て、アドバイスあるいはそれに付随する現代社会への思いが次々と湧き出して来るの書き留めている．作家と講師の境目があやふやなのが良い．表題作も同様な背景があるが、講師としての反省も織り込んでいる．「反抗期」はコロナ禍で小学生がマスク着用に関して様々な行動を取ってきた様子が描写されているが、学校側の頑なに規則万能主義の嫌な面が目立っていた．柔軟な対応を取ることが学校では難しいのだろうが、先生方の能力不足か、教育委員会の押しつけが激しいのか、良くない状況になると感じた．

2024/02/21

いつかこんな時代もあったなと笑い話になればいい。そして、また未知のウイルスが蔓延したときこの本を活かしてウイルスに対する対応や行動を考えて欲しい。

星野先生の宿題は色々と考えさせられる。小学校の子供にもぜひ読んでもらいたい

2023/12/26

「反抗期」と「星野先生の宿題」
コロナ禍だからこそ、できた作品だと思った。
教員をしているからか、子どもの気持ちに寄り添いながら読むことができた。

失われた3年間と言うけれど、かわいそうだと言うけれど、そんな中でも子どもたちは一生懸命に生きていた。

その事実だけは、決して忘れてはいけないと思う。

2023/12/09

確かなことを学生、こどを通じて読者に伝えていると思う
多岐にわたる知識
作家重松に敬意を表する
ただ、私のこの作家に対する期待はちょっと違う分野かもしれない
ともあれ、お身体は大事にされてほしい