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ハンチバック の商品レビュー

3.5

554件のお客様レビュー

  1. 5つ

    84

  2. 4つ

    167

  3. 3つ

    187

  4. 2つ

    41

  5. 1つ

    21

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2024/06/06

なんとも、他にはない作品を読んだな、という気持ち。 新たな視点に立たせてもらえた。 「私は紙の本を憎んでいた。目が見えること、本が読めること、ページがめくれること、読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること、ー5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズムを憎んでい...

なんとも、他にはない作品を読んだな、という気持ち。 新たな視点に立たせてもらえた。 「私は紙の本を憎んでいた。目が見えること、本が読めること、ページがめくれること、読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること、ー5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズムを憎んでいた。その特権性に気づかない『本好き』たちの無知な傲慢さを憎んでいた。」 読書姿勢を保ちながら、ページをめくり、この本を読んでいる自分、を意識させられ、確かにそうか、と思った。 次作も読みたい。

Posted byブクログ

2024/06/04

何と表現したらよいのか。病気と向き合ってる生きざまは凄まじいものがあったが、性的な描写は苦手だったなぁ。

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2024/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作者の怒りがひしひしと伝わると言うか、迫ってくる。 「紙の匂いが好きとか、ページをめくる感触が好きなどと宣い電子書籍を貶める健常者は呑気で良い。」 時に自嘲的な言葉は納得する気持ちと同時に悲しくもなる。 そして障害者の生と性。生きるには避けられない生と性。 にしても性の話が多めで驚いた。 最後は声が出た。 夢が叶った⁈けど…。

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2024/06/03

当たり前のことが出来ないもどかしさと、理不尽な悔しさ、目を背けてはいけない物がある。読む人は選ぶかも。障害者について知りたい人に。

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2024/05/29

ハンチバック→せむし 自分のことをせむしの怪物と呼ぶところが悲しかった。側湾症の方を見かけたことはあるけど、肺が潰れて息が苦しいとか、寝てる時だけ呼吸器とか、話す時は切開したところを塞ぐとか知らないことだらけだった。それじゃ生きてるだけで大変だと思った。 怒り〜とコメントする人が...

ハンチバック→せむし 自分のことをせむしの怪物と呼ぶところが悲しかった。側湾症の方を見かけたことはあるけど、肺が潰れて息が苦しいとか、寝てる時だけ呼吸器とか、話す時は切開したところを塞ぐとか知らないことだらけだった。それじゃ生きてるだけで大変だと思った。 怒り〜とコメントする人が多い気がするが、そうは感じなかった。自分もだけど偏見、ルッキズムって根深い。。 筆者のインタビューも、長く喋るとむせるから怖い感じになってしまったのか?

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2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フラットに感想を書くのが難しい作品。 初読時は、普段見ないようにしていることを突きつけられるような気持ちになって、読むのが辛いように感じた。しかし、続けて2回目に読んだときには、自分の体の状態や扱い方をまるで機械のように表現していて、それが決して感傷的ではなく理性的に淡々としているところが、印象に残った。 釈華は田中とのやり取り(取引?)の結果、入院することになってしまっても、その結果に対しての苦悩や、後悔などの心情は驚くほどに語られず、抑制がきいている文章で、ハードボイルドだな、と感じた。田中によって入浴介助を受けるシーンも、理性的に受け入れているようでありながら、少し感情のゆらぎを見せるところが印象的だった。 その後、田中に自分の発信した文章が読まれていることがわかるが、私だったらあんな風に裏アカを見られてバカにされたら殺意を抱くと思う。 最後のワセ女のSちゃんのくだりの意味は? ①釈華が書いたワセ女のSちゃんの手記。その中で自分が金を奪われて殺されたことにしている。釈華がなし得ないだろう娼婦になるという夢と、妊娠(からの墮胎)を手記の中でSちゃんに託している。 ②本編の後日談。数年前に釈華が殺されていることを示唆している。 ③これまで読んでいた釈華の語る文章は、ワセ女のSちゃんが書いていた。 はじめは②か③かと思ってびっくりして、一体どちらが現実だったのかと驚いたのだが、再読するとストレートに①のような気もする。 ①だとしても③だとしても、想像することや、書くことで、自分の気持ちを昇華したり、救ったりするということを表現しているのかなと思った。 紙の本に対する、健常者の優位性の無自覚さに対するの辛辣な指摘には、ドキッとした。考えたこともなかった。

Posted byブクログ

2024/05/29

難しいですね… 障害者・性・障害者の性と、どことなく公に議論されるのをタブー視されている話の3点 たぶん、そこに作者は怒りを覚えているんだろうとは感じました。 問題提起なのか、もっとメッセージがあったのかまで読み解くことが出来ませんでした。 ただ、当たり前であることが幸せなんだ...

難しいですね… 障害者・性・障害者の性と、どことなく公に議論されるのをタブー視されている話の3点 たぶん、そこに作者は怒りを覚えているんだろうとは感じました。 問題提起なのか、もっとメッセージがあったのかまで読み解くことが出来ませんでした。 ただ、当たり前であることが幸せなんだね〜とか、そんな表層的なところではないんだろうなとは思ったのですが…

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2024/05/28

紙の匂いが好き、とかページをめくる感触が好き、などと宣い電子書籍を貶める健常者は吞気でいい。 --- 綿谷りさの初期作品から若さをとった感じ? 社会に対する怒りの質量がスゴイ。短編だからギリ耐えれた。 1番の幸せは"選べる"ということなのだな、きっと。 選...

紙の匂いが好き、とかページをめくる感触が好き、などと宣い電子書籍を貶める健常者は吞気でいい。 --- 綿谷りさの初期作品から若さをとった感じ? 社会に対する怒りの質量がスゴイ。短編だからギリ耐えれた。 1番の幸せは"選べる"ということなのだな、きっと。 選択の自由の1つとして、読書バリアフリーは進んでほしいなー。 電子書籍は健常者にとってもフツーに便利だもん。 旅先に大量の本を持って行かなくてよくなったの、まじ電子書籍に感謝してるよ私!! 出版社さん、作家さん。電子書籍、どんどん出してくだないな。

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2024/05/27

やはり芥川賞って難しい。。。 ただ、著者本人にしか書けない内容なんだろうなという事は想像できた。こんな話が大々的に評価される事がまた意味がある事なのかもしれない。 ただ、なんともいえない後味の悪い話だった。

Posted byブクログ

2024/05/26

全くあらすじや内容は知らずに、話題になっているみたいだしP100弱で読みやすいそうと思って図書館で借りました。 が、 とても深く重たい内容でした。 私には読み進めることが出来ず、最初と最後だけ読んであまり理解が出来ないまま終わりました。

Posted byブクログ