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この限りある世界で の商品レビュー

3.6

26件のお客様レビュー

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2023/11/25

同級生を刺殺した女子中学生と篤志面接委員の女性とのやりとりが、すごい緊張感で引き込まれた。 女性の正体がわかった時にそれまであった違和感の原因が一気に明らかになって唸ってしまった。 心理描写はかなりよかったけどストーリーは予想内のラストだった。なんか物足りなさを感じた。

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2023/11/13

この限りある世界で 小林由香さん 胸の内は、わからない。 難しい。 ドミノ倒しのように、 他人事だと思っていたことが、 バタバタバタ。 関係者になってしまう。 未来を信じたい。 小林由香さん。 うまいです。

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2023/11/11

殺人を犯した中学生と、篤志面接委員の面会でのやりとりの緊迫感に惹き込まれる。 文学賞を受賞した新人作家が、殺人事件絡みで自殺し、担当編集者がぐだぐだ悩んで仕事を辞め自殺一歩手前までいくクダリに辟易したけれど、その担当者が双子の姉に代わり篤志面接委員になっていたとは…ラストで全部が...

殺人を犯した中学生と、篤志面接委員の面会でのやりとりの緊迫感に惹き込まれる。 文学賞を受賞した新人作家が、殺人事件絡みで自殺し、担当編集者がぐだぐだ悩んで仕事を辞め自殺一歩手前までいくクダリに辟易したけれど、その担当者が双子の姉に代わり篤志面接委員になっていたとは…ラストで全部が繋がり、それが双子故出来たことでまとめてしまうのは、なんだか残念な気持ちになる。 でも、面白かった。

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2023/10/31

現代的な話で鮮やかながら儚い雰囲気を感じる。 後半の展開は急に感じるが、綺麗にまとまっていて読みやすい。

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2023/10/05

15歳の少女がクラスメイトを白昼昼間から教室で4回刺し、殺す事件が発生。何度も犯行理由を変える彼女を更生させるべく、主人公は篤志面接委員として本当の理由を探すこととなる。。。 思ったよりも内容というかメッセージ性は薄い気がする。責任とか??? 複雑に絡み合う人間模様、軽快に進...

15歳の少女がクラスメイトを白昼昼間から教室で4回刺し、殺す事件が発生。何度も犯行理由を変える彼女を更生させるべく、主人公は篤志面接委員として本当の理由を探すこととなる。。。 思ったよりも内容というかメッセージ性は薄い気がする。責任とか??? 複雑に絡み合う人間模様、軽快に進むストーリー、コロコロ変わる場面にサクッと読めた。 最後のどんでん返し的な構成、ちょっと無理に狙いすぎて、少し読みにくくしてる感がある。

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2023/09/02

序盤・中盤は有り触れた展開。終盤、美月の父親、弁護士、親友、家政婦らが登場。彼らの証言が犯行動機の解明に繋がり、莉子と結実子の関係性も明らかに…油断しすぎた。

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2023/08/29

※ 加害者は犯した罪を悔やみ反省するのか。 間接的に起こった事実を知ったとき、 身勝手な動機や嘘をどう捉え、そこから 反省は生じ更生できるのか。 人は大切な人や身近な人を失ったとき、 何かできたのではないかという後悔の念を 抱え苦しみながらも、絶望から立ち直り、 再び生きよう...

※ 加害者は犯した罪を悔やみ反省するのか。 間接的に起こった事実を知ったとき、 身勝手な動機や嘘をどう捉え、そこから 反省は生じ更生できるのか。 人は大切な人や身近な人を失ったとき、 何かできたのではないかという後悔の念を 抱え苦しみながらも、絶望から立ち直り、 再び生きようとする瞬間までの葛藤の物語。 ーーーーー 胸に大きな後悔を抱えながら、 篤志面接委員として少女の更生に携わる 元教師の白石結実子。 担当作家の自死をきっかけに心を塞ぎ、 生きる意味を見失った元編集者の小谷莉子。 結実子は大人びた加害者との面談を重ね 翻弄されながらも、遂に不可解だった 動機の真相に辿り着く。

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2023/08/29

15歳の少女が教室で同級生を刺殺する事件が起きる。 前日の小説の投稿サイトに〈第48回シルバーフィッシュ文学賞、最終選考で落選。哀しいので明日、人を殺します〉とあった。 さらにその新人賞を受賞した青村信吾が、受賞して申し訳ないと遺書を残し自殺する。 加害少女の本当の犯行動機を見...

15歳の少女が教室で同級生を刺殺する事件が起きる。 前日の小説の投稿サイトに〈第48回シルバーフィッシュ文学賞、最終選考で落選。哀しいので明日、人を殺します〉とあった。 さらにその新人賞を受賞した青村信吾が、受賞して申し訳ないと遺書を残し自殺する。 加害少女の本当の犯行動機を見つけるために篤志面接委員である白石結実子は何度も彼女と面接をする。 少女の本音が引き出されていくうちに白石のいつもと違う雰囲気に圧倒される。 すべてが明らかになったとき茫然となった。 そういえば、いつのまにか青村の担当編集者である小谷莉子の存在を感じることなく後半に突入していたことに気づく。 退職した小谷莉子へ送られてきた本と手紙には感動するものがあった。 仕事も学校も命をかける場所ではない。 最近は作家に対しても、もっと気楽に創作してほしいと思っている。けれど、うまく生きられなかった小説家、青木信吾の作品を、わたしは心から大切に思っています。 という一文が綺麗なかたちで心に残った。 少女の犯行動機云々よりもひとりの若き小説家を失ったことが私のなかでは大きかったのかもしれない。

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2023/08/21

次へ次へとぐいぐい読ませる筆力のある作者。 登場人物たちの心情を描き出すのがとても上手くて気持ちが揺さぶられたからこそ仕掛けとかそういう小細工無しで勝負してほしかったなとも思う。

Posted byブクログ

2023/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小林由香作品、7冊目。ジャッジメントの衝撃から嵌っています。15歳の少女は新人文学賞の最終選考で落選し同級生を刺殺した。理由は被害者に虐められていたから。皮肉なことにその新人文学賞を受賞した作家が自殺。その理由は、殺人の加害者ではなく、自分が新人賞を受賞してしまったから、あの悲劇が起きたと考えてしまう。新人文学賞を企画する出版社の女性社員、少年院で加害者とかかわる篤志面接委員が見事にリンクした!何が起きたかわからなかったが、さすが小林作品、ただじゃ終わらない。関係者の再生の物語としては最高級だと思った。⑤

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