不便なコンビニ の商品レビュー
翻訳が上手くてとても読みやすい。 ひきこもり、競争社会、就職のための整形など今時の問題を題材にしていて面白かった。色々な問題を抱える客や店員と交流しながら記憶喪失の元ホームレスのコンビニ店員が過去をおもいだし、再び自分の人生を生きはじめるまで一気に読んだ。ただラストの決断に行きつ...
翻訳が上手くてとても読みやすい。 ひきこもり、競争社会、就職のための整形など今時の問題を題材にしていて面白かった。色々な問題を抱える客や店員と交流しながら記憶喪失の元ホームレスのコンビニ店員が過去をおもいだし、再び自分の人生を生きはじめるまで一気に読んだ。ただラストの決断に行きつくまでの独孤氏の気持ちの移り変わりをもっと読みたかった。
Posted by
あるBSの番組で紹介されていたので読んでみた。 翻訳の小説は苦手意識があったけど、とても読みやすいし、それぞれの話の終わり方が良い話ばかりでよかった。 ただホームレスの正体にあまり驚きがなかったと感じた。
Posted by
初めて韓国の小説を読んだ。読み心地的にはかなり好きな部類で1日で読了。文章の読みやすさに加えて各ストーリーごとに語り手が変わり新鮮な気持ちで読み進められた。 自分の心持ち次第で世界や人の見え方は変わる。 根っからの悪人は無く、人に話を聞いてもらったり優しく接してもらうだけで、...
初めて韓国の小説を読んだ。読み心地的にはかなり好きな部類で1日で読了。文章の読みやすさに加えて各ストーリーごとに語り手が変わり新鮮な気持ちで読み進められた。 自分の心持ち次第で世界や人の見え方は変わる。 根っからの悪人は無く、人に話を聞いてもらったり優しく接してもらうだけで、その人の次の行動も変わるかもしれない。 見返りを求めずに人のためになることをしよう、と思える本だった。
Posted by
韓国の小説、かなり好み。面白かった。終盤でコンビニから話が離れていったのが少し残念。チャムチャムチャムセット(ゴマラーメン・ツナのり巻き・チャミスル)をコンビニ前のテラスで楽しむのやってみたい!
Posted by
上半期で早くも、今年のベスト5に挙げたい心温まる本に出逢ってしまった。書き出しが秀逸ですっかり心動かされてしまった。 コンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、乗車した途端にバッグ内のポーチが無くなっていることに気付く。すると携帯に見知らぬ電話番号から電話が入った。...
上半期で早くも、今年のベスト5に挙げたい心温まる本に出逢ってしまった。書き出しが秀逸ですっかり心動かされてしまった。 コンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、乗車した途端にバッグ内のポーチが無くなっていることに気付く。すると携帯に見知らぬ電話番号から電話が入った。彼女は深呼吸して電話を受けた。相手は見知らぬ男の声。「ヨンスクさんですか?」「実は駅であなたの財布を拾った者です」。乗った駅に引き返し、財布やカードが入ったポーチを取りに行くことになった。再び電話が鳴る。「あのう、私、お腹が空いていてコンビニ弁当を買っても良いでしょうか?」と、恐る恐る切り出された。ヨンスクは「どうぞ、飲み物も一緒に買って食べて下さい」と返事をした。駅に待っていたのは、予想通りのホームレスまがいの熊を思わせる男だった。 男の名前は独孤(トッコ)。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇うことにする。大柄なこの男は、アルコール性認知症で過去を覚えておらず、言葉と行動は不器用だったが意外と仕事を上手くこなしていき、お客さんと周りの人たちを魅了する独特な能力を発揮し、次第にコンビニの夜を守る心強い働き手になっていく。 後半、曰くありげな彼の過去がついに明かされた。 コンビニを題材にした小説は多い。いつもの店主が居る小店が無くなって久しい。今じゃ、コンビニは昔の名残を残した、馴染みの店員さんと話を交わせる場所にすり替わったのかもしれない。 小説中に「結局、生きることは人間関係であり、人間関係とはすなわちコミュ二ケーションだった。幸せは遠くにあるのではなく、自分のそばにいる人たちと心を交わすところにある」「世の中ってもともとそういうものよ。生きること自体が不自由で不便なことなのよ。人生とはもともと問題を解決することの連続ですから。だから、どうせ解くべき問題なら、その中から良い問題を選ぶために努力するだけですよ」「考えてみれば、家族も人生という旅で出会った、お互いの客ではないだろうか。貴賓であれ、招かれざる客であれ、客として接していれば、お互いに傷つけ合うことはないだろう」に、大きく頷いた。 続編2作目の日本語訳が今年中には出版されるらしく、楽しみだ。韓国では続編もすでに出版され人気を呼び映像化もされている。充分納得できる!
Posted by
トッコ氏の、ときに真摯で、だけど困った人に寄り添うような感じが良かった。韓国の日常生活も少し見えた。国は違えど同じようなことで悩むんだな。
Posted by
スルスル読めた。後半に行くにつれてより面白くなるタイプ。 だんだんと独孤が人々に癒しを与えていくようになっていって、その過程に共に癒されていく。 そして、最終章で、独孤の癒しの物語が明かされる。 彼の視点を知った上で、もう一度この本を読み返すとどう感じるだろうか。 これ読んでか...
スルスル読めた。後半に行くにつれてより面白くなるタイプ。 だんだんと独孤が人々に癒しを与えていくようになっていって、その過程に共に癒されていく。 そして、最終章で、独孤の癒しの物語が明かされる。 彼の視点を知った上で、もう一度この本を読み返すとどう感じるだろうか。 これ読んでから꼬꼬무見たおかげで理解がしやすかった
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連作短編8編 元教師のオーナーが経営するはやらないコンビニを舞台に,アルバイト,元ホームレス,客,探偵などが元ホームレスの記憶をなくした独狐と関係することでお互いが変わっていく.最終章で一気に独狐の過去がわかるが,ちょっと驚いた.
Posted by
とても読みやすい。 なにかしらで人生がうまくいっていない人たち人間味あふれた心情に共感し、独孤(トッコ)さんとのやりとりに元気をもらい、癒された。 表紙が夜のコンビニなのも納得。 不便なコンビニだけど街にあったら立ち寄りたくなってしまうような店だな。 最後の章が特に印象的だった...
とても読みやすい。 なにかしらで人生がうまくいっていない人たち人間味あふれた心情に共感し、独孤(トッコ)さんとのやりとりに元気をもらい、癒された。 表紙が夜のコンビニなのも納得。 不便なコンビニだけど街にあったら立ち寄りたくなってしまうような店だな。 最後の章が特に印象的だった。 コロナ禍になって完全に記憶を取り戻すトッコさん。 トッコさんのその後の話も知りたい。 韓国では続編も出ているというので是非翻訳してほしい。 〈心に残った言葉〉 生きることは人間関係であり、人間関係とはすなわちコミュニケーションだった。幸せは遠くにあるのではなく、自分のそばにいる人たちと心をかわすところにあること(トッコさん) 生きること自体が不自由で不便なことなのよ(オーナーのヨムさん)
Posted by
コンビニオーナーヨムさんの大事なポーチを拾ったことから、コンビニバイトをすることになったホームレスの独孤(トッコ)。 その不便なコンビニ「ALWAYS」を訪れる人は、独孤の、不器用ながらも心に寄り添ってくれる接客を通じて、次第に心を解きほぐしていく。 また、記憶喪失の独孤は、色...
コンビニオーナーヨムさんの大事なポーチを拾ったことから、コンビニバイトをすることになったホームレスの独孤(トッコ)。 その不便なコンビニ「ALWAYS」を訪れる人は、独孤の、不器用ながらも心に寄り添ってくれる接客を通じて、次第に心を解きほぐしていく。 また、記憶喪失の独孤は、色々な人と出会うことで少しずつ記憶を取り戻していく―― 韓国の小説は初読みだったけど、読みやすかった。 優しい気持ちになれる作品。
Posted by