不便なコンビニ の商品レビュー
2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位 興味引かれるタイトル。 記憶を失ったホームレスのトッコ氏は腕っぷしがよく、知能が高く、正義感が強く、一体その正体はなんだろうとわくわくした。 トッコ氏が迷えるコンビニ客?に寄り添い、店主のヨムさんから受けた厚意をじわじわと広げていくような温...
2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位 興味引かれるタイトル。 記憶を失ったホームレスのトッコ氏は腕っぷしがよく、知能が高く、正義感が強く、一体その正体はなんだろうとわくわくした。 トッコ氏が迷えるコンビニ客?に寄り添い、店主のヨムさんから受けた厚意をじわじわと広げていくような温かさを感じる物語 作中に何度も出てくる氷入りのトウモロコシひげ茶が無性に飲みたくなった。
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ラストのトッコ氏の語りの部分がこれまでのエピソードと比較すると読みづらい印象でしたが(内容的にも語り口も「思い」雰囲気でしたので)、一話完結型のストーリーはまるでテレビドラマを見ているようでした。 と思ったらドラマ化の話もあるようです。 人は誰しも自分のことが一番大切ですし、自...
ラストのトッコ氏の語りの部分がこれまでのエピソードと比較すると読みづらい印象でしたが(内容的にも語り口も「思い」雰囲気でしたので)、一話完結型のストーリーはまるでテレビドラマを見ているようでした。 と思ったらドラマ化の話もあるようです。 人は誰しも自分のことが一番大切ですし、自分の思うように他人にも動いてもらいたいと思っています。他人の考えていることを100%理解することは不可能ですし、そういった社会の中で生きてゆくためには思いやりが不可欠です。 トッコ氏がコンビニで働くようになった経緯もそうですし、コンビニの利用客や同僚が抱える悩みを一つひとつ解決してゆく中で描かれていく人と人とのつながりの大切さが心にしみます。 続編も韓国では出版されており、邦訳も準備が進んでいるという記事を見ましたので、発売が楽しみでもあります。
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自然な翻訳で読みやすいし韓国の文化や用語は本文内に注釈があるので止まらずに読めてよかった! 真ん中の章「不便なコンビニ」で鳥肌、最後の章「ALWAYS」ですべて回収されて最高!こういう連作短編大好き!
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K-POPだけじゃなくて、Kヒーリング小説ってあるんですか? そもそもヒーリングって、瞑想とか音楽中心でしょうが、心や体のバランスを整えてくれる、癒し系の小説があるのも事実なんですけどね、ネーミングはともかくとして‥。 ここ数年、ハン・ガンさんのノーベル文学賞受賞前から、韓...
K-POPだけじゃなくて、Kヒーリング小説ってあるんですか? そもそもヒーリングって、瞑想とか音楽中心でしょうが、心や体のバランスを整えてくれる、癒し系の小説があるのも事実なんですけどね、ネーミングはともかくとして‥。 ここ数年、ハン・ガンさんのノーベル文学賞受賞前から、韓国文学作品を目にする機会が増えた気がします。国の枠を超えて、様々な文化に触れることは意義のあることですね。 本書は、ソウルの青坡洞にある、ひなびたコンビニ「ALWAYS」を舞台にした物語です。下町の庶民的なコンビニに出入りする人たちの横顔、交流を丁寧に描いています。 高校の歴史教師を定年退職し、細々とコンビニを経営するヨムさんと、記憶喪失のホームレスの男・独孤(トッコ)の出会いと絆を中心に、コロナ禍、韓国社会の問題を炙り出しながらも、人の本質を問い、希望を見出せるヒューマンドラマになっています。 困難や挫折を経験し孤立した人が、また人と距離を縮め結びつき、再起していく物語への共感は、日本も韓国も同じなのかなと思いました。とても心温まる読みやすい物語でした。
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一気に読み終わった。 人の成長とはと考えさせられる今日この頃。 自分の事だと間違いをおかすけど、他者のことだと気づくし、寛容になれるし。 だから誰かと繋がらないといけないんだなぁ。
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韓国の翻訳本2冊目。あまり韓国のこと知らなかったけど、コンビニがあって、おにぎりも売っているなんて日本みたいだと思った。ところどころ同じで、ところどころ違って、不思議な感覚。お話もおもしろかった。
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2024.9 Kヒーリングの傑作と謳い文句にありましたが、隣国ながら空気感が日本とは違うなぁ、としみじみ思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ホームレスの独孤。 コンビニのオーナーに救われ、助けられたことで彼の人生がもう一度動きだす。 彼の知的で且つあたたかい人との接し方は、記憶を失くし過去を忘れてしまったこととどう繋がっていくのかに、ワクワクしながら一気に読み進めました。 彼と接し言葉を交わすうちに、様々な悩みを抱える人々の心が救われていく。そして、彼自身も変化していく。 「幸せは遠くにあるのではなく、自分のそばにいる人たちと心を交わすところにある。」 本当にその通りです。
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韓国小説は初めてでした。 コンビニオーナーと独孤さんとの出会いから、他の登場人物にも個性があって読みやすかったです。最後の方はちょっと意外な展開でした!
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コンビニを経営する元歴史教師のヨムさんがホームレスで記憶喪失の独孤に財布を拾ってもらう所から始まる群像劇。就職の失敗、引きこもり、老後不安、整形外科の闇等々、日本でも馴染みのあるものから韓国ならではの社会問題も織り交ぜて語られる物語が大変興味深かった。ドラマ化も検討されているよう...
コンビニを経営する元歴史教師のヨムさんがホームレスで記憶喪失の独孤に財布を拾ってもらう所から始まる群像劇。就職の失敗、引きこもり、老後不安、整形外科の闇等々、日本でも馴染みのあるものから韓国ならではの社会問題も織り交ぜて語られる物語が大変興味深かった。ドラマ化も検討されているようで日本で視聴できるようになる日が今から楽しみ。
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