熱砂の果て の商品レビュー
C.J.ボックスの猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ。 「越境者」「嵐の地平」に続く、16作目。(2作目の電子書籍と翻訳されていない短編集?が間に入ってますが) 原著は2016年。デビュー作発行は2001年なので、だいぶ経ってますね~。 日本での発行は1作目2004年、本作が...
C.J.ボックスの猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ。 「越境者」「嵐の地平」に続く、16作目。(2作目の電子書籍と翻訳されていない短編集?が間に入ってますが) 原著は2016年。デビュー作発行は2001年なので、だいぶ経ってますね~。 日本での発行は1作目2004年、本作が2023年。 登場人物は、ちゃんと年を取っていくスタイルですが~ 発行年よりはゆっくり進んでます。 ジョー・ピケットは、家族と仕事を愛する、善良で真面目な男。 中背で引き締まった体つきで、特にたくましくはないが、愚直に問題に取り組むうちに、何故か危険の真っただ中に入り込む運命にある(笑) ワイオミングの広大な自然の中で、密猟やさまざまな悪だくみに遭遇しては、解決していきます。 今回は珍しく、担当区域を離れて、州南部の砂漠地帯へ。 それというのも、盟友ネイトが姿をくらましたから。 ネイト・ロマノウスキは鷹匠だが、元は特殊部隊工作員の凄腕。長身で手足が長く金髪を後ろで結んでいる。 グレーゾーンで生きているため、日頃は山中で身を隠すように独りで暮らしています。 そんなネイトの元へ政府関係者がやってきて、大規模なテロを起こす疑いのある男達を調査するよう要求してきた。ネイトの記録を抹消するという条件だったが、人質を取られて、要求を呑むしかなかった。 ネイトを探すために行動するジョー。 ここへさらに、ジョーの長女で大学生のシェリダンが、友達のバイトに付き合って、同じ地域に滞在しているという。まさかそんな危険な場所とは知らずに‥! だがネイトとジョーが来ると知っていたら、悪者こそ逃げた方がよかったかも(笑) 大がかりだが、ある意味シンプルなアクションものとなってます。 家族愛が絡むのが、さすがこのシリーズというところも。 利発だった女の子シェリダン、すくすく育ってますねえ。 自然が好きで鷹匠になりたがっていたぐらい、ネイトとも親しかった。 大人になりかけて、ちょっと距離は開いたけれど。 まだまだシリーズが続いているのが、嬉しい限り☆
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これまでにないシンプルなストーリー。そして、ネイトが主役と言ってもいいくらい。アメリカ中西部のローカルでディープな政治や宗教や民族のことなど、いつも知らない世界を見せてくれるシリーズだけど、今回は少しそのあたりが浅かったかな。3.2
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ジョー・ピケットシリーズの現時点での最新刊。Kindle Unlimitedのせいですっかりハマってしまいましたわ。今回は砂漠編でネイト篇でシェリダン編。 冒頭、夢オチかーい、と思ったら、次々と夢で感じた嫌な予感にハマっていくネイト。やっと元気になったのにまた厄介なことに。 一方ジョーは自分の誕生日なのにグリズリー騒動に巻き込まれる。グリズリーって、映画「レヴェナント」でディカプリオが戦ったたやつですよね?めちゃくちゃ瞬足だしパワーあるし怖い。写真で見ると可愛い顔してるんだけど。いつものパターンだともっと物語に絡んでくるかと思ったらそうでもなかった。砂漠に行く口実なくらい? イビーの偵察のために砂漠に鷹といっしょに行ったネイトだけど、逆にイビーに親近感を持つ。そら、ウルヴァリンズとかいう奴らより全然良い奴ぽいしな。最後、知事と同じくらいには立派な奴だったとなってて悲しい。サイードは最初、イビーが大事だから警戒してるのかと思ってたのに全然違ったわ。彼らには彼らの大義があるのは理解するにしても、サイードは人間的に酷い奴であった。酷い奴には容赦ないネイトさん。 個人的なツボはデイジー可愛いさんでした。GPS画面を物珍しく眺めてみたり、ジョーにさあ友よ、て言われて私?みたいな顔してみたり(違う)、ジョーが次にどう行動するか悩んで話しかけてるのに、それより遊んででください!てなったり。今回初めて砂漠を歩かされて大変だったデイジーさん、今後の可愛いに期待。
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講談社文庫はルーロン知事のように任期が切れ、創元推理文庫はネイトロマノフスキのように寡黙で語らない。 日本での最新刊を読み終えた今、次作が出るまで途方に暮れているしかないのか? 日本語訳ピケットシリーズは一年に一回しか出版されていない。 ピケットファンの皆さん、これでいいと思いま...
講談社文庫はルーロン知事のように任期が切れ、創元推理文庫はネイトロマノフスキのように寡黙で語らない。 日本での最新刊を読み終えた今、次作が出るまで途方に暮れているしかないのか? 日本語訳ピケットシリーズは一年に一回しか出版されていない。 ピケットファンの皆さん、これでいいと思いますか? アメリカでは既にこの作品以降5作も出版されているんですよ。(Wikipediaによる) 今回のシェリダンは大学生なのに、アメリカの最新刊では30歳に近くなっているはずなんです。 どうかどうか一刻も早くアメリカに追いついてください。 水源のない荒野で喉が渇いたエルク状態です。 いや、風雪に晒されるヤマヨモギの気分です。
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2024年の2作目は、ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズです。相変わらずの面白さです。 今回の舞台は、州南部の砂漠地帯レッド・デザートです。物語は、ジョーの盟友ネイト・ロマノウスキが、予知夢を見る事から始まります。それは、砂漠の真ん中で、3台のピックアップ・トラッ...
2024年の2作目は、ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズです。相変わらずの面白さです。 今回の舞台は、州南部の砂漠地帯レッド・デザートです。物語は、ジョーの盟友ネイト・ロマノウスキが、予知夢を見る事から始まります。それは、砂漠の真ん中で、3台のピックアップ・トラックに乗ったイスラム系戦士が自分に向かって来るという夢でした。そして、予知夢通りの結末に至る訳ですが、それにジョーが、どう関わって来るのか?最後は、正に西部劇の対決シーンの様です。そして、いつものようにジョーの家族が巻き込まれます(笑)。今回巻き込まれてしまうのは、長女のシェリダンです。 今回描かれているようなテロ計画は、9.11以降のアメリカでは、きっと現実に起きている事と思ってしまいました。荒唐無稽でなく、十分にリアリティを感じます。 ☆4.5
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猟区管理官ジョーピケットシリーズ現時点最新作。いよいよネイトとのバディものになってきたなぁ。物語も前作にもましてインフレ化、国際政治的な陰謀が背景にあって、狩猟規則はもはやきっかけとか味付けにすぎない感じ。 ネイトがメインの話だから、そうなるのは必然で、それはそれでオモロいんだが、いったん基本に立ち返って、牧場荒らすヤッカイなヤツとか地方政治の利権悪徳政治家とかそういうの相手に大自然の中で立ち回ってほしいなぁと思うファンのワガママ心理。 ところで、ネイトとメアリーベスの予知夢という話のきっかけは、剣客商売で美冬が男の夢を見たのが大治郎、という話を思い出し、何やら不穏な符合を感じたが気のせい?
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「猟区管理官ジョー・ピケット」シリーズの新刊、16作目になるそうだ。著作累計1000万部という人気シリーズ。 電磁パルス発生装置って、「24」でおなじみなので懐かしい。というか、新鮮味がない。 小さい報復にこの発生装置を使おうとするサウジアラビアの大使がいるのだが、その部下は彼を殺して国を混乱に導くテロに使おうとする。それを阻止する話。 ワイオミングの大西部を舞台にして、クマや鷹が出てくるのだが、想定外の面白さにつながっていかない。
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スケール上がりましたね!007かミッションインポッシブルか、ってくらいです。もう猟区管理官の枠を越えてますよ。聞き及ぶあの方々のやり方の凄さには震撼させられます。そして、ネイトがカッコよすぎ。ルーロン知事の「おれの州」というセリフはいつも響きます。「わたしの◯◯」って胸張って言え...
スケール上がりましたね!007かミッションインポッシブルか、ってくらいです。もう猟区管理官の枠を越えてますよ。聞き及ぶあの方々のやり方の凄さには震撼させられます。そして、ネイトがカッコよすぎ。ルーロン知事の「おれの州」というセリフはいつも響きます。「わたしの◯◯」って胸張って言える対象を持ちたいものです。彼がいなくなるの、寂しい、、。そして、またまた波乱ありそうなラスト。全く、ジョーは休まる暇ありませんね。 #夏の読書感想文
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ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十五弾。 今回はいつもの山の中を離れ、砂漠で闘うネイトとジョー。 というよりか、ネイトのお話。 相変わらず政府から追われていて、とある牧場主にかくまわれていたが、 政府の秘密組織から容疑の抹消を条件に、 ある人物への接近を依頼される。 向かったのはレッド・デザート。 一方、ジョーも「おれの州で連邦政府が何をやってるのか探れ」という知事の命令で、 グリズリーの追跡を口実にレッド・デザートへ向かう。 さらに、シェリダンもルームメイトに頼まれてレッド・デザートへ…。 ネイトとメアリーベスの予知夢のせいか、 展開が予想通りの感じは否めない。 それに、グリズリーの南下の謎はわからずじまいだったし。 とはいえ、前作で大けがをしたエイプリルが、 元気になってコミュニティ・カレッジの学費を稼ぐべく働くという、 まともな生活に戻っていて良かった。 一緒に砂漠を歩いて横断した女性が、 ジョーを助けるために人を射殺してしまった時にでも、 彼女を抱擁したことを メアリーベスに対して後ろめたく思ってしまうのは、 相変わらずジョーらしい。 そして、何かと難題を押し付けてきたルーロン知事が退任するとは、 私も寂しい。
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前作では、病院のベッドに身を横たえていたネイト・ロマノウスキーが、本作では熱砂の砂漠で銃を構えて登場する。迫りくる敵。空を旋回するネイトの鷹たち。砂塵を巻き上げて迫る脅威。そんな緊迫したシーンにスタートする本書は、全編この手のアクション満載の読み逃せない一作だ。本作ではネイトと...
前作では、病院のベッドに身を横たえていたネイト・ロマノウスキーが、本作では熱砂の砂漠で銃を構えて登場する。迫りくる敵。空を旋回するネイトの鷹たち。砂塵を巻き上げて迫る脅威。そんな緊迫したシーンにスタートする本書は、全編この手のアクション満載の読み逃せない一作だ。本作ではネイトと本編主人公であるジョー・ピケットとのそれぞれのドラマが、ラスト近くで交錯する。言わば、二つの冒険小説を楽しめるばかりか、それらの合体するラストシーンの豪華さを味わうことができるのだ。 ぼくは、インターネットが普及する前に、パソコン通信Nifty-Serveで冒険小説&ハードボイルドフォーラムのSysop(SystemOperatorの略です)をやっていた。当時は内藤珍著『読まずに死ねるか』の時代で、まさしく書店の軒先には世界の冒険小説が並んでいた。マクリーン、フォーサイス、カッスラー、ラドラム、ヒギンズ、マレル、バグリィ、クィネルetc.etc...スパイ・戦争などのスケール感のある冒険小説ばかりではなく、ハードボイルド系の小世界的ではあるが心にぐっと響いてくる冒険小説作家も台頭する。D・フランシス、ライアル、ウィンズロウ、ロス・トーマス等々。しかしいつしか、冒険小説もハードボイルドも鳴りを潜め、地下に潜る。冒険小説のそうした長い暗闇の時代を越えて、このジャンルの正統派後継者として男の生き様や孤独や戦いを描くのがあまりに上手いのが本シリーズのC・J・ボックスである。 そしてそのことを証明して見せるのがこの驚くべき新作であると思う。タイトルとなる熱砂の果てに起こるものは何であるのか? 熱砂の果てからやってくる敵はどういう者たちなのか? もはやダブル主人公とも言えるジョーとネイトの物語は、それぞれに並走して語られる。二人の運命はどこでクロスするのか? 熱砂の果てに本当に起ころうとしていることは、何であるのか? 読み始めから、読者は本シリーズの魔力に酔わされることだろう。ネイトの現在が描かれる。死の床から蘇ったネイトは不意の謎の男たちの訪問を受ける。世界規模のディジタル・テロを狙う勢力があり、それに対抗する国家的秘密組織があり、後者の側がネイトを訪れたのだそうだが、彼らは胡散臭い政治の世界からの使者であり、ネイトは彼らの要請を受けるでもなくこの国(USA)に起ころうとしている危機の真偽を確認する必要性に駆られ、砂漠へと旅立つ。ネイトの家族である猛禽たちとともに。 一方で、本シリーズの主人公である森林監視官ジョー・ピケットは、退任が迫るルーロン知事の依頼で行方不明のネイトの捜索に取り掛かる。砂漠の異なる方向から、ネイトとジョーは熱砂の果てに待ち受ける謎めいた場所にそれぞれのトレイルを描いてゆくのだ。それらはどう見ても一筋縄ではゆかないトレイルであり、その果てには凶悪なグループが待ち受けているというのだ。 これだけでも十分冒険小説的要素は満載なのだが、ジョーのシリーズは家族の物語でもある。もちろんこのきな臭い荒野に向かう二人の先に家族の一員が巻き込まれているなんて全く知らない。敵は何ものなのか? 味方に見えるネイトへの依頼人たちもどうも胡散臭い。情報戦と肉弾戦の二重の戦いが待ち受ける荒野に、二人のストレンジャーのトレイルと硝煙が遺される。 西部劇というより、もはや戦争に近い砂漠の闘いでありながら、家族再生の物語を組み入れるという、いつもながらのポロック魔術にのめり込むこと必至のアクション大作である。
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