数学者の夏 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
青い鳥文庫で読んでいた、探偵チームKZの事件ノートの続編。 当時、お互い好き同士なのかなあって思っていた上杉くんと立花彩ちゃんが登場して懐かしい気持ちに。 「当時の自分が理解される事だけを求めていたと気がつく。彩を好きだったが、その心を理解し、受け入れようとはしなかった。中学生というのは、そんなものなのだろうか。それとも自分が身勝手だったのか。」 という上杉くんの言葉に彼の成長と葛藤が表れているように思う。 探偵チームKZについて「いい時代だった。無心で、底抜けに快活で、よく笑い転げ、正義を奉し、その時間が無限に続くと信じていた。」と触れられていて、当時私が読んでいた時の気持ちそのままだなあとすんなり受け入れられた。一緒に成長を感じるという面白い読書体験。 数学がテーマかと思いきや、親子関係(特に母子関係)もテーマであるように感じた。
Posted by
みずみずしい作品だった。 高校生が大好きな数学に囚われて、それが深淵かつ広大な世界であるにかかわらず、ひとり閉塞していた。しかし長野の伊那谷に滞在することで、一気に未来への展望が広がり始める。周囲の人間に対する興味がムクムクと夏の入道雲のように沸き起こり、淡い恋が再燃し、地元の歴...
みずみずしい作品だった。 高校生が大好きな数学に囚われて、それが深淵かつ広大な世界であるにかかわらず、ひとり閉塞していた。しかし長野の伊那谷に滞在することで、一気に未来への展望が広がり始める。周囲の人間に対する興味がムクムクと夏の入道雲のように沸き起こり、淡い恋が再燃し、地元の歴史を我がことのように体験する。濃い夏だー、うらやましい!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
彩!!!! 青い鳥の方は彩目線だったからか、彩の様子を客観的に描写されてるの見るとなんだか不思議な気分になるな、上杉くんからこんな風に見えてるんだみたいな 上杉も数学オタクコミュニケーション不足を拗らせたらああいう風に全然なりそうだもんな、肥大した自尊心を飼い殺したまま、過去の栄光に縋って生きるって本当に辛そう
Posted by
ハードカバーでも持っていますが、持ち運びできる文庫本が欲しかったので購入。今回のお話も藤本ひとみ先生の好みがよく理解できるお話となっています。藤本ひとみ先生が書いているこのシリーズやKZ'Dシリーズは、高校や大学の入試に使われているらしいです。藤本ひとみ先生、とてもすご...
ハードカバーでも持っていますが、持ち運びできる文庫本が欲しかったので購入。今回のお話も藤本ひとみ先生の好みがよく理解できるお話となっています。藤本ひとみ先生が書いているこのシリーズやKZ'Dシリーズは、高校や大学の入試に使われているらしいです。藤本ひとみ先生、とてもすごい方ですもんね。入試に使われるのも納得です。気になった方は、ぜひ購入を!KZシリーズは青い鳥文庫で連載中です!今からでも充分すぎるくらい間に合いますので!この機会にぜひ!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こんな時代があったの? 青い鳥文庫でこの場面まで描かれることってあるのかね 描いて欲しい気もするけど 描かれると青い鳥文庫の雰囲気が変わる? 高校時代から 思い出す中学時代って なんていうのかね 支えになるようなでも 振り回されるような時間 あったんだよ 直接は描かれてないにしても あったんだよその時代は あの時代を経て 先を考える どういう手段で生きていきたいのか 周りを見ながら 自分の生き方を考えていく
Posted by
上杉くん、有能すぎる!!なんというデキる男!! 「博士の愛した数式」的な話かと半ば鼻白みながら読み始めたけど、おもしろい! 満州開拓団の悲劇や引きこもりの親子関係、50年前の殺人事件も絡めて、どうしようもない人間の運命を描いて、最後はちゃんと救いがあった。 名古屋工業の隠蔽話...
上杉くん、有能すぎる!!なんというデキる男!! 「博士の愛した数式」的な話かと半ば鼻白みながら読み始めたけど、おもしろい! 満州開拓団の悲劇や引きこもりの親子関係、50年前の殺人事件も絡めて、どうしようもない人間の運命を描いて、最後はちゃんと救いがあった。 名古屋工業の隠蔽話は、ちょっといらんかったかな、と思ったけど、物語に膨らみを持たせるのに必要だったのかな。上杉くんがそこまで必死になる動機がちょっと薄かった気がする。翠さん親子への介入の動機は必然だったけど。
Posted by
数学に行き詰まった上杉和典が夏休みに訪れた山奥の村。ガソリン泥棒、資料館荒らし、訳ありげな医者、態度急変した工場長、寝ていた時間に点いていた灯、もごもご返事の老婆。謎だらけな村になぜかワクワクしてしまう上杉。何の事件も起こらない。それはすべて社会情勢と数学のおかげ。あ、破廉恥犯が...
数学に行き詰まった上杉和典が夏休みに訪れた山奥の村。ガソリン泥棒、資料館荒らし、訳ありげな医者、態度急変した工場長、寝ていた時間に点いていた灯、もごもご返事の老婆。謎だらけな村になぜかワクワクしてしまう上杉。何の事件も起こらない。それはすべて社会情勢と数学のおかげ。あ、破廉恥犯がひとり捕まった事件があった。祭りは始まり、旧友(彩)との関係が修復される。伏線の回収と落ち着き先が見事なミステリー。初めての藤本ひとみに大満足。他の関連作も読んでみたい。
Posted by
「探偵チームKZって、つくってた」「犯人探ししようか」「昔みたいに、また一緒に」・・・上杉和典くんシリーズがジュブナイルで30冊も出てるなんて知らなかった。ずっと読んできた人は、ここの部分、切ないだろうな・・・ 高校生の上杉和典くんの行動原理は「人の役に立ちたい」。で、スト...
「探偵チームKZって、つくってた」「犯人探ししようか」「昔みたいに、また一緒に」・・・上杉和典くんシリーズがジュブナイルで30冊も出てるなんて知らなかった。ずっと読んできた人は、ここの部分、切ないだろうな・・・ 高校生の上杉和典くんの行動原理は「人の役に立ちたい」。で、ストーリーとしては、能力があるのに不遇な人の救済が共通項かな。 ただ、やりすぎの面がある。和典くんは、男女問わず、この人と生きていこうと簡単に決断しすぎる。その背後には、数学好きの高校生としての将来の不透明感があるのかも。数学では将来の職業に限定があるから、他人の人生に依存しているのではないか?
Posted by
素数がわからん。わたし自身は全然わくわくしないけど、わくわく感じてる主人公の素直な感じは好きでした。 ただ、人の事情にがつがつ踏み込んでいく厚顔無恥さがゆるせん。いくら人付き合いが苦手、若くてコミュニケーション不足からくる人の機微の疎さを鑑みても、いくらなんでも図々しすぎるだろ...
素数がわからん。わたし自身は全然わくわくしないけど、わくわく感じてる主人公の素直な感じは好きでした。 ただ、人の事情にがつがつ踏み込んでいく厚顔無恥さがゆるせん。いくら人付き合いが苦手、若くてコミュニケーション不足からくる人の機微の疎さを鑑みても、いくらなんでも図々しすぎるだろうと思いました。
Posted by
数学は中学まで好きでしたが高校でつまづき、文中に出てくる数学用語の意味が分からないのが悔しいです。でもなんとなく想像して読みました。 藤本さんの文章が好きで、読んでいると今の時期がちょうど作品と同じ夏であることもあり、作品の中に佇んでいるかのように感じられます。 主人公と共に謎に...
数学は中学まで好きでしたが高校でつまづき、文中に出てくる数学用語の意味が分からないのが悔しいです。でもなんとなく想像して読みました。 藤本さんの文章が好きで、読んでいると今の時期がちょうど作品と同じ夏であることもあり、作品の中に佇んでいるかのように感じられます。 主人公と共に謎に立ち向かい、解決していくような気分で読みました。 一気に読んでしまったので少し期間を置いて読み返そうと思います。
Posted by
- 1
