怪を訊く日々 怪談随筆集 の商品レビュー
この、怪異が逃げ出しそうなおじさま(著者近影)のところにこれだけの怪談が集まるんか…という軽い衝撃。山口県の宿の話が一番不気味だった。
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「ほんとうの娘」が怖かった。 後から戻ってきた娘が本当の娘のような気がするが、実際はどうだったのだろうか。 それまでどこにいたのか、今までいた娘は誰だったのか。 知っていた誰かが、今までとはどこか違う。でも、それを証明する術はない。目の前にいる人は本当は誰なのだろう。 この手の怪談は時々あるし、神隠しにあって帰ってきたら、どこか違和感があるというバージョンもあるが、見た目は同じなのに何かが違うというのは、本当に気味が悪くゾッとしてしまう。
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新耳袋を読んでからしばらくこの手の本は殆ど読んでおらず、暫くぶりに手を出した本。 話の内容は、自分が体験したとしたら、もうホントに嫌だなという話ばかりだが、不思議と、なんというかな、怖いけど恐くないという感じかな。 小学生の頃は割と頻繁に、最近でも時たま金縛りのようなことはよくあ...
新耳袋を読んでからしばらくこの手の本は殆ど読んでおらず、暫くぶりに手を出した本。 話の内容は、自分が体験したとしたら、もうホントに嫌だなという話ばかりだが、不思議と、なんというかな、怖いけど恐くないという感じかな。 小学生の頃は割と頻繁に、最近でも時たま金縛りのようなことはよくあるし、今はほとんどないけど昔は出張で地方も行くことがあって、泊まった部屋に入ったらどうにも違和感があって、一晩中電気つけて寝たこととか、それなりにはあるのだが、この本に出てくるような話はひとつもない。 でもまぁ、これから死ぬまで体験しなくていいと思う。 特に、地方に一人で泊まるような状況には絶対に身を置きたくないと思う。
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実話怪談は何冊か読んでいるけれど、福澤先生のものは何か「禍々しさ」をじんわり感じることが多い。 出てくる怪異(幽霊?妖怪?)がかなり異様なものだからだろうか。実話怪談では定番の真相がわからない、というのもあるのだけど、怪異の異様さから真相不明がひどく不安な気持ちになってくる。 禍...
実話怪談は何冊か読んでいるけれど、福澤先生のものは何か「禍々しさ」をじんわり感じることが多い。 出てくる怪異(幽霊?妖怪?)がかなり異様なものだからだろうか。実話怪談では定番の真相がわからない、というのもあるのだけど、怪異の異様さから真相不明がひどく不安な気持ちになってくる。 禍々しい、触れてはならない、深入りしてはならない…がにじみ出てくる話。 何がどうというのがなかなか説明が難しいけれど、禍々しいを楽しむ?怖れる?には最適かも。 ちな、こちらで紹介されている謎の「祀られている事故車」とその周辺S霊園については、角川ホラー文庫『S霊園』で別な怪異が紹介されている。
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ライトな体験談もあれば一行で背筋がゾクッとする話もあった。いやKOEEEEEEEEE!!! F県の競輪の宿舎は私もググってしまったよ。。。 不思議な体験は目をそらさないで置こうと思った。
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福澤徹三先生の文体が好きだな~としみじみしながらページをめくる至福!! 朝宮運河先生の解説もメモをとらねばな濃い内容であれもこれも読みたいし読み返したくなるし最高です。 どれもこれもいいけど、好きなのは『借家』『コンビニの女』『炭鉱』『やまにある』『ほんとうの娘』『戸棚のなか』『...
福澤徹三先生の文体が好きだな~としみじみしながらページをめくる至福!! 朝宮運河先生の解説もメモをとらねばな濃い内容であれもこれも読みたいし読み返したくなるし最高です。 どれもこれもいいけど、好きなのは『借家』『コンビニの女』『炭鉱』『やまにある』『ほんとうの娘』『戸棚のなか』『緑色の男』『相乗り』『赤い眼』でした。 『炭鉱』なんかは小野不由美先生の『残穢』とか吉田悠軌先生の地下の水路で遠くからおーいおーいっこっちきてくれって呼ぶ怪異とかに似てるなーとめっちゃ好きな感じです。 怖いけど好きって矛盾してるのかな。 でも向こう側から呼んでるのか異界に繋がってるのかそういうはなしはめちゃくちゃ惹かれる。 あと緑色の男も気になる。 どんな緑?? 深緑?蛍光緑??蛍光のはなしってけっこう聞くしこれって神沼三平太先生の『肉丸』とか神薫先生の虫みたいなものを背負ってるはなしにも共通項あるような気がしてて好き。 もっともっと読みたくなるのが怪談なんだよなーって思います。 仲間増やしたい!!
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