銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/奇妙という名の五人兄妹 の商品レビュー
蔵書の整理がつかないため海外作家は遠慮気味だが、これはタイトルに釣られて購入 レーベルは創元推理文庫だが稀に存在する「推理」「ミステリー」抜きなので、そちらを求めている方には肩透かし と書いたがよく見たらMじゃなくてF(ファンタジー)だった デフォルト版カバーを買ったが、舞台...
蔵書の整理がつかないため海外作家は遠慮気味だが、これはタイトルに釣られて購入 レーベルは創元推理文庫だが稀に存在する「推理」「ミステリー」抜きなので、そちらを求めている方には肩透かし と書いたがよく見たらMじゃなくてF(ファンタジー)だった デフォルト版カバーを買ったが、舞台版だったら手にしてないかな 展開はスピーディー ストーリーテラーと発想力は評価したいがある意味なんでもアリの物語なので特に「推せる」本ではないかな タイトルが気になった方、お暇ならどうぞ
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もともとは別々の2冊だったものを1冊にまとめて文庫化したものだそう。推理文庫から出ているがミステリではなく、世にも奇妙的な小説。「妻」「兄妹」という言葉が示す通り、どちらも家族に関するお話。 降りかかる超常現象が家族という共同体およびそれを構成する個人個人が抱える問題をより鮮明...
もともとは別々の2冊だったものを1冊にまとめて文庫化したものだそう。推理文庫から出ているがミステリではなく、世にも奇妙的な小説。「妻」「兄妹」という言葉が示す通り、どちらも家族に関するお話。 降りかかる超常現象が家族という共同体およびそれを構成する個人個人が抱える問題をより鮮明にしていくが、問題を乗り越える最後のひと押しはとても素朴な気付きや対話であったりするのが印象的だった。 「妻が〜」の方は4月に日本で舞台化していたようで、どう表現されていたのか気になる。 「奇妙と〜」は、私も三人姉妹の末っ子なのだが、読んでいるとなんだか姉たちに会いたくなった。
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タイトル買いした本 縮むってなんだ??? って気になったので買ってみた 2作ともよかったけど 奇妙という名の〜のほうが特に好き 単館上映されそうな映画っぽい… って思いながら読んでた ちょいちょいとんでも設定もあって それはうーん?と感じるのに 結局せっせと読んじゃったし 読み...
タイトル買いした本 縮むってなんだ??? って気になったので買ってみた 2作ともよかったけど 奇妙という名の〜のほうが特に好き 単館上映されそうな映画っぽい… って思いながら読んでた ちょいちょいとんでも設定もあって それはうーん?と感じるのに 結局せっせと読んじゃったし 読み終わってニヤリとしたし いや、ニヤリとするとこは ずっとあるんだけど ウム!って本を元気に閉じられた 個人的には他のもぜひ読みたい 星は4つ
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『銀行強盗~』は、有り得ないことがあり得るとなぜが納得してる夢の中みたいな感じで面白かった。 『奇妙~』は変な人達の変な話かと思ったら、ハートウォーミングな家族の話だった。どんどん展開していくストーリーで、一気読み。
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不思議な話。映像化したら良さそう。 ダイアナウィンジョーンズみたいな好きな感じ。まだ他の作品も読んでみたい。 本屋さんで謎のタイトルに惹かれて即買いしてしまった。良かった。
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読み心地はとても奇妙でユニーク、けれどだんだんとほんのりと温かい気持ちにもさせてくれる、ファンタジーでありながら人間味にも切り込んだ、不思議な感覚の二作品でした。 「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」、はほんとにこのままのあらすじです。そこに理由はなく、ただそういう目にあ...
読み心地はとても奇妙でユニーク、けれどだんだんとほんのりと温かい気持ちにもさせてくれる、ファンタジーでありながら人間味にも切り込んだ、不思議な感覚の二作品でした。 「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」、はほんとにこのままのあらすじです。そこに理由はなく、ただそういう目にあった妻と夫、そして同じく事件で奇妙な目にあってしまった人々の顛末が淡々と描かれます。ありえない現実を受け入れていく過程には運命を受け入れるような重々しさがあるわけではなく、ただあくまで日常のひとつとして受入れていきます。そのなかで、夫婦のあいだの感情のゆらぎ、想いのやりとりがほの見えて、優しい気分になれました。洒落た挿絵もとても文章に合ってます。大人のための寓話、といった風情です。 もう一篇の「奇妙という名の五人兄妹」もまた、そういう苗字を背負った兄妹が、祖母の謎の言いつけに従って行動し、いがみあいつつも絆を取り戻していくという、やはりファンタジックな要素を持ちつつも人間の豊かな心情が描かれてもいる作品で味わい深いものでした。 ありえない嘘を前提にしつつも生き生きと動く人々がとても魅力的な二作品でした。面白かったです。
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どちらの話も一癖ある個性的な味わいだった。 銀行強盗…の方は、挿絵も多くて童話っぽい感じなのだけど、夫婦のギクシャクした関係は妙に現実的。他の人たちの顛末も奇想天外なファンタジーのようでいてなにかの暗喩のように思える(それが何なのかは深く考えなかったけど)。 奇妙という名の…の方...
どちらの話も一癖ある個性的な味わいだった。 銀行強盗…の方は、挿絵も多くて童話っぽい感じなのだけど、夫婦のギクシャクした関係は妙に現実的。他の人たちの顛末も奇想天外なファンタジーのようでいてなにかの暗喩のように思える(それが何なのかは深く考えなかったけど)。 奇妙という名の…の方は、たまに意味や意図がわからないところがあったが、ワクワクするようなエピソードもあり、楽しく読んだ。
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『奇妙という名の五人兄妹』 最初から最後まで『アンブレラアカデミー』だった……!! こっちは血が繋がった兄妹の話だが概ね良かった。 終盤の映画みたいな展開とても好き。 離れていた兄妹たちが辿る結末とかは『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』っぽくて良い。 というか、構造自体が結...
『奇妙という名の五人兄妹』 最初から最後まで『アンブレラアカデミー』だった……!! こっちは血が繋がった兄妹の話だが概ね良かった。 終盤の映画みたいな展開とても好き。 離れていた兄妹たちが辿る結末とかは『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』っぽくて良い。 というか、構造自体が結構『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』なのでは。 でも親を許せないなら許せない(許さない)ままで良いのに結局許すことを選んでしまう点はぶっちゃけどうなの?と心がモヤモヤしまくりだったのでそれさえ無ければなあ〜と喜び半分落ち込み半分という感じだった。 ここは個人の好みの問題かな。
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タイトルに惹かれて購入。 2タイトル分の合本だが、「銀行強盗〜」の方は中編くらいの短さ(100ページ強)で、残りの300ページ弱が「奇妙という名の5人兄弟」に充てられている。 「銀行強盗〜」の方は、そのタイトル通り。銀行強盗に遭遇したあとから日々身長が縮んでいってしまうステイ...
タイトルに惹かれて購入。 2タイトル分の合本だが、「銀行強盗〜」の方は中編くらいの短さ(100ページ強)で、残りの300ページ弱が「奇妙という名の5人兄弟」に充てられている。 「銀行強盗〜」の方は、そのタイトル通り。銀行強盗に遭遇したあとから日々身長が縮んでいってしまうステイシーとその家族、あるいは同様の不思議な目に遭う人々を描いた寓話的作品。 それぞれの身に起こっている不思議なこと(身長が縮む、ライオンに追われる、母が複数に分裂するなど)が、何の寓話的な暗示になっているのか解釈が難しい。難しいのだけれども、最終的に「あ、なんかよかったかも」という読後感を残す作品だった。影絵の挿絵もあり、とても雰囲気があってよかった。 「奇妙〜」の方は、移住時の事務員のミスでWyird(ワイアード)をWeired(ウィアード: 奇妙な)という名前に書き間違えられてしまった奇妙な一族、そして祖母からそれぞれ異なる奇妙な力を授かった5人兄弟の話。5人について語られるものの、中心となるのは4番目の次女、アンジーと、彼女が授かったなんでも許してしまうという「許す力」。 祖母の死に目に際したドタバタ劇から、思いも寄らぬ結末へ。 全員がとても個性的で相容れない性格の兄姉がひとつの思い出をもとにひとつになり、そしてとある事故で自我を失ってしまった母も含め、大きく一つの家族の物語となって語られていくその展開が素晴らしい。 全員を愛おしく思って、読了。 タイトル買いだったけど、思わぬ掘り出し物だった。 よかった。とてもよかった。
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