1,800円以上の注文で送料無料

檸檬先生 の商品レビュー

3.3

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2026/02/05

様々な感覚に他の感覚(今作の場合、色)を伴う共感覚を持つ少年と檸檬先生を描いた、弱冠18歳のデビュー作品。共感覚が全てであった当時の少年による視点のためか「色」が多用され、綺麗な、それでいても非情な世界観が良かった。様々な出来事を経て変わる少年と檸檬先生の対比がおもしろい。序盤〜...

様々な感覚に他の感覚(今作の場合、色)を伴う共感覚を持つ少年と檸檬先生を描いた、弱冠18歳のデビュー作品。共感覚が全てであった当時の少年による視点のためか「色」が多用され、綺麗な、それでいても非情な世界観が良かった。様々な出来事を経て変わる少年と檸檬先生の対比がおもしろい。序盤〜中盤にかけては少し冗長ぎみ(?)で読むのが大変だったが、後半の怒涛の展開は一気に読みきってしまった。次作もいつか読んでみたい。 表紙はブルーピリオドでおなじみ山口つばさ先生!

Posted byブクログ

2025/11/11

「檸檬」と作品の題名にもあるとおり、色に関する表現や色彩感覚についての描写が綺麗で、読んでいて楽しかったです。 人と違うことは負けじゃない、と思わせてくれた作品です。

Posted byブクログ

2025/09/03

ラストの怒涛の展開は正直あまり好きではないが、全体を通して読みやすく、良い作品だと思った。 作者はこの文章を18歳で書いたのだから尚更驚きだ。

Posted byブクログ

2025/08/31

まあまあ… 面白いとも面白くないとも言い難い。共感覚については以前調べたことがあり、割と馴染みのある内容であった。檸檬先生と少年の関係は好みだったものの、設定から期待する文章の美しさは感じられなかった。当時18歳ということで、これから先どんな作品を書かれるのか、楽しみ

Posted byブクログ

2025/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初と最後が同じ内容にしていたから、最後まで読み終えたとき「これ最初にも書いてなかった!?」って自然と最初の部分を読み返しました。素晴らしすぎる。個人的に同じ本をあまり繰り返し読まないんだけど、これは最初だけでも読まなきゃ!って思えた。お互い悩んでいるはずなのにどっちかが救われるとすれ違ってしまい、なんて切ないんだろうと思いました。お互い救われないのが一番お互いにとって苦しくないということ。そしてあの姿も美しいと思える心を持ってるのにいい意味で恐怖を覚えました。それだけ好きでもあるってことだと思うけど。正直ハッピーエンドではない気がするけど凄い好きな作品です!

Posted byブクログ

2025/04/20

ー「少年、共感覚が全て正しい訳じゃないよ」ー 共感覚がテーマの一つとなる。それもあり作中様々な色と音が存在する。中には聞いた事のないような、しかし想像しやすいようになってる。共感覚としての感じ方を少しだけ共有できるような気がする。 主要人物の名前が最後まで明かされない。この世...

ー「少年、共感覚が全て正しい訳じゃないよ」ー 共感覚がテーマの一つとなる。それもあり作中様々な色と音が存在する。中には聞いた事のないような、しかし想像しやすいようになってる。共感覚としての感じ方を少しだけ共有できるような気がする。 主要人物の名前が最後まで明かされない。この世に何かを残したかった檸檬先生が名前さえ読者に残せないという残酷さ。世界と自分の感覚を無理やり二分させることが出来たからこそいつまでも世界に違和感があったのかもしれない。 取扱いを凄く気をつけなければいけないなと思った。檸檬先生の終わり方の描写に美しささえ感じてしまった。凄く鋭利で瞬間的だからこそ読んでいる人の何かを刺激させる

Posted byブクログ

2024/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ふらっと立ち寄った書店に‘中高生ビブリオバトルで紹介された本’というコーナーがあり、中学生部門のうちの一冊にあった本作。特に内容紹介のPOPは無かったけど表紙に惹かれて購入。あとから気づきましたが『ブルーピリオド』の山口つばさ先生による装画。 かなりはっきりと賛否分かれそうな結末。 まず本作に登場するキーワードに「共感覚」という知覚現象がある。文字や音に色彩を感じたり、はたまた数字に味を感じたりする感覚の事で、色々なパターンが実際に確認されているらしい。一説によると23人に1人はこの感覚を持つともされている(出典不明)、本作主人公の〈私〉と〈檸檬先生〉も共感覚の保有者で、音に色彩を感じたり色に音が聞こえたり他者のもつ雰囲気に色が見えるという特性を持った人たち。 やはりというか、この共感覚を持っていることで周囲とズレが生じ、それぞれ対人関係に悩む描写が見られる。 もう一つのキーに「私たちの世界」(p239、304)について長い時間をかけて探索するという物語の縦軸がある。〈私〉も〈檸檬先生〉も、秘めた強さや衝動はちゃんと持っているけれど、ともすればパンッと消え入ってしまいそうな危うさ・儚さを抱えたキャラクターであり、足元がぐらついているという共通点はある。だからこそ自然に2人支え合って歩き始めるのだ、と言えるが、フラフラした2人が手を繋いだら余計に揺れが大きくなるというか、片っぽが寄りかかりすぎるともう片っぽに揺らぎを押し付けてしまいかねない危なっかしさはあると思う。 〈檸檬先生〉は気風の良い口調も相まって辛いこともハッハァ!と笑い飛ばせる磊落な人物に見える一方で、‘本当の自分’を全く他者に認識してもらえず自分が進む道すら自分で選べなかった事、自身の性的自認や性嗜好(そもそも檸檬先生に性別を当て嵌めるのが違うような気がする。p146〜の私との入浴場面や、私のクラスメイトの松尾さん=典型的な女子像との対照などより)の不安定さに失望・困憊し、「私は結局やっぱり透明だった」(p292)、すなわち「私たちの世界」に身の置き所を25年かけても見出す事が出来なかった為に最期、強硬な手段で‘そこへいた人達に’あまりに鮮烈で凄絶なシーンを焼き付けてその生涯に幕を下ろす。 本作は春夏秋冬四つの章から成るが、秋まではすごくのめり込んで読む事が出来た。やっぱり冬の章、あれだけカリスマの気風を漂わせていた檸檬先生が死を選択してしまうという終わり方はどうしても個人的には苦手だし、死なれてしまったらそれは反則というか、今まで何だったんだ感が拭えない。が、一方で‘他人に対して男とか女とか先生とか強いとか可愛いとか勝手にカテゴライズした気になるなよ’という、重い一撃のような主張を読者へ投げかけているのかもしれないと思いました。 元々の中学生のプレゼンを聞きたいなあ。 1刷 2024.7.2

Posted byブクログ

2025/10/18

共感覚、実は私もあり文字を見ると頭に色が浮かんでくる。この物語のように生活に支障があるほどではないけど。随所にある、檸檬先生の艶やかな描写がこの本の魅力とラストの凄惨さをグッと跳ね上げる。

Posted byブクログ

2023/08/14

本作『檸檬先生』のあらすじと感想になります。 共感覚という音や文字、物や人の一つ一つが色に見える感覚を持った小学生の少年は、とある日の音楽室で檸檬色の中学生の女の子と出逢う。自分と似た共感覚を持った女の子のことを少年は檸檬先生と慕うのだが…。 珠川こおりさん初読み作品になりま...

本作『檸檬先生』のあらすじと感想になります。 共感覚という音や文字、物や人の一つ一つが色に見える感覚を持った小学生の少年は、とある日の音楽室で檸檬色の中学生の女の子と出逢う。自分と似た共感覚を持った女の子のことを少年は檸檬先生と慕うのだが…。 珠川こおりさん初読み作品になりますが、ちょっと幾つか思う所があるので、ファンの方に不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。 まず本作の構成ですが、プロローグに相当する1ページ半の部分は不要だと私は感じました。この1ページ半の存在が頭に残ったまま少年と先生の日常を回想されると、冒頭の展開はいつ来るのか?と春夏秋冬のエピソードが頭に入って来ず、惰性で読み進めてしまい、メッセージ性を読者は受け取りにくい結果に見えます。 むしろ277ページをプロローグにした方が純粋な少年と先生の気持ちを読み解こうと読者のモチベは上がり、春夏秋冬の良さが引き立つ気がします。その上での最後の展開は、きっと少年と読者に深い意味を持たせてくれるのでは?と感じますね。 と、久し振りの上から目線なコメントで失礼いたしました。

Posted byブクログ

2023/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

音や数字、人に色がついて見える「共感覚」。そういう世界があるというのを初めて知った。 少年は檸檬先生に救われたが、「先生」は苦しい人生の中で少年だけが救いだったのだろうと思う。檸檬先生は「共感覚」だけではなく、様々な環境ががんじ絡めになり、最後の選択をしたのだろう。もっと少年に救いを求めてもらいたかった…。

Posted byブクログ