菓子屋横丁月光荘 光の糸 の商品レビュー
シリーズ完結編。 家の声が聴こえる… 改めて一人ではないことを知れて良かったと思います。 ゆっくるとしたペースで進んでいく物語で心地よかったです。
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月光荘シリーズ完結巻。 川越の月光荘より川島町の田辺の祖父母のおうちがメインでした。 完結巻らしく、前向きな終わり方。 ほしおさなえさんの作品は、登場人物みんな優しい人たちなのが良いなぁと感じます。心穏やかに読める。 蕎麦懐石とんからりのお話は切ないけれど、 家はこの世界でな...
月光荘シリーズ完結巻。 川越の月光荘より川島町の田辺の祖父母のおうちがメインでした。 完結巻らしく、前向きな終わり方。 ほしおさなえさんの作品は、登場人物みんな優しい人たちなのが良いなぁと感じます。心穏やかに読める。 蕎麦懐石とんからりのお話は切ないけれど、 家はこの世界でなくなってしまった後も あちらの世界で存在し続けるということで マスミさんと再会できていたらいいなぁ。 蔵カフェや 守人と豊島さん 田辺と石野の今後など もう少し先が読みたい事柄もあるから 三日月堂シリーズみたいに それぞれの未来を描いた短編集出してくれると嬉しいな。
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遂に月光荘シリーズ完結です。 なんとなくこの先どうなるのか気になる事柄が多いまま完結となりましたが、その先は読者が自由に夢想してかまわないということなのでしょう。
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[1]家が笑っている(p.288)/モリヒト、トモダチ、ドコニイテモ、イツモイッショ(p.293) [2]蕎麦懐石「とんからり」の建物の出す音と声。その建物は川越織物研究会の深沢さんの曽祖母の実家なのかも?/豊島さんと共にかつて自分が暮らした場所に行く。土地と家と人の営み…このシ...
[1]家が笑っている(p.288)/モリヒト、トモダチ、ドコニイテモ、イツモイッショ(p.293) [2]蕎麦懐石「とんからり」の建物の出す音と声。その建物は川越織物研究会の深沢さんの曽祖母の実家なのかも?/豊島さんと共にかつて自分が暮らした場所に行く。土地と家と人の営み…このシリーズのキーワードかもね。 [3]守人の進む道は?/喜代さんの死後、敏治さんが弱ってきているかもしれない。施設に入るべきか? あの家はどうする?/最終章のようです。川越のCMっぽさは影を潜め守人の物語として終わりました。 ■この巻の簡単なメモ 【広瀬斜子/ひろせななこ】島田と木谷に招待された蕎麦懐石の店「とんからり」は古い建物でかつては広瀬斜子と呼ばれる機物を織っていたらしい。守人が行ってみると家は「とんとん からー」という音と「マスミ」という言葉を発したが話しかけたら沈黙してしまった。その家が川越織物研究会の深沢さんのとこに残っていた写真から彼女の曾祖母の実家の可能性が高そうと、深沢さん、会長の武藤由香里さん、豊島さんと守人の四人で訪れ同一の建物であると確認。散会の後豊島さんに乞われ守人が昔住んでいたエリアを訪ねさまざまな想いが去来する。豊島さんと急接近した回でもある。 【光る糸】コロナ禍、各人各様の現状。/田辺の祖父で喜代さんの夫、敏治さんが少しずつ弱ってきている。施設に入るべきか、蚕の音と声の聴こえるあの家はどうする?/さまざまな決断、ものごとはいろいろ動いていく。/家は言った「タノシク、イキロ」。
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「菓子屋横丁月光荘」の6冊目。こちらもシリーズ完結のようね。 2つのお話の最初は、守人が木谷先生らとともに訪れた蕎麦懐石の店にまつわる、昔その地に栄えていた織物・広瀬斜子と、その店が改装して入る前の古民家が中心の話。 これまでもそういうところがあったシリーズだが、今回はとりわけ...
「菓子屋横丁月光荘」の6冊目。こちらもシリーズ完結のようね。 2つのお話の最初は、守人が木谷先生らとともに訪れた蕎麦懐石の店にまつわる、昔その地に栄えていた織物・広瀬斜子と、その店が改装して入る前の古民家が中心の話。 これまでもそういうところがあったシリーズだが、今回はとりわけ、そうしたかつてあったものがなくなっていくことに対する感傷と、たとえなくなっても引き継がれる思いがあることについて、強く描かれていたように思えた。 続く後ろの話では、田辺の祖父・敏治さんが衰えを見せる中、色々な思い出が詰まった家から離れざるを得なくなる敏治さん本人の葛藤と周囲の気持ちが中心に描かれる。 それは前の話を受けて、今まで生きていた人が亡くなっていくということにつながっていき、この話でもコロナ禍が陰を落とすが、それも相俟って、亡くなった人を想いながら今を生きるということや、あるいは自分がなくなった後に遺ることということについて考えさせられる。 敏治さんが持つ亡き妻への思い、田辺ら周囲が考える老いた身内をどうしてあげるのが良いかと悩む気持ち、それぞれの気持ちがよく分かる。 そして、しんみりするだけでなく、守人と豊島さんとの交情や、田辺と石野が古い家を改装してカフェにしようとする話を挿むことで、それでも生きていくことについて前向きな話になっていく。 この歳になると、ふとしたことで寿命が尽きる時に向かっていることを思わされ、怖くなったり切なくなったりすることがあるが、『だからこそ、いまじゅうぶん生きなければならない』という最後に書かれた言葉には、とても心に沁みるものがあった。 シリーズ初めの頃はモラトリアムで引き籠りの守人だったが、隠れた才能も開花しだし、好きな人もできたりで、よい終わり方でした。
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2024/02/17 読了。 図書館から。 完結巻。 この先に続くような終わり方で、 皆の展望もあってよかった。
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ほしおさなえさんをきっかけに去年の9月に川越を訪れた。菓子屋横丁や蔵の町並み、氷川神社、、川越城本丸御殿などを巡った。たくさんの観光客で、とにかく暑かった。 今回は月光荘より田辺家がメイン。とんとんからーの蕎麦会席の古民家が切なかった。守人と豊島さんの今後が気になる。
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「ジュウブン、イキロ」 ひとも、家も、いつの日にかその身体を失う日が来る。 「失う(喪う)」ことへの葛藤。 失うまでには嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、辛いことがいくつも起きる。 それは身体あってのこと。 だから、生きる。 体があるうちはじゅうぶんに生きる。 守人はこれか...
「ジュウブン、イキロ」 ひとも、家も、いつの日にかその身体を失う日が来る。 「失う(喪う)」ことへの葛藤。 失うまでには嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、辛いことがいくつも起きる。 それは身体あってのこと。 だから、生きる。 体があるうちはじゅうぶんに生きる。 守人はこれから未来へと踏み出していくのに、なぜかいつか迎える終わりのことも頭をよぎる。 最後のページをくった時、はあっとひとつ大きな息をついて、そぅっと、静かに、本をとじる。 そんな完結巻でした。
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「広瀬斜子」 遡ることすら出来ない歴史には。 実際に目で見た時に何も証拠と呼べるものがない状態で、ここで昔は何かをしていたと語られても頭の片隅に残ればいい程度の話になるだろうな。 偶然が重なっただけだとしても、ここまでタイミングがいいと必然だったのではと思いそうだ。 「光る糸」...
「広瀬斜子」 遡ることすら出来ない歴史には。 実際に目で見た時に何も証拠と呼べるものがない状態で、ここで昔は何かをしていたと語られても頭の片隅に残ればいい程度の話になるだろうな。 偶然が重なっただけだとしても、ここまでタイミングがいいと必然だったのではと思いそうだ。 「光る糸」 身体があるものでもいける場所。 普段は同じ場所で暮らしている人たちの声を聞くことしか出来ないが、この時だけ普段関われない家と話を出来るとなると楽しみで仕方ないだろ。 未来のことなど誰にも分からないだろうが、ここまで深く繋がった縁は簡単には切れないだろ。
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シリーズ完結編。 …と知らずに読んだ。 そうか、終わってしまったのか。淋しい。 それでも、彼らの未来は続いていく。 「ジュウブン、イキロ」 「ドコニイテモ、イツモイッショ」 いつかどこかの作品で、彼らとまた会えることを楽しみに。
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