徳川家康と武田勝頼 の商品レビュー
武田信玄死後、その子勝頼と家康との十年に及ぶ抗争を追う内容。長篠以降における角逐の詳細や、徳川家が武田家から継承した人的・物的遺産の影響などが興味深かった。近年の研究が整理された信康事件の解説も分かりやすい。
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武田氏関係の歴史書を多く出している著者が家康側にたって、勝頼との抗争を詳細に述べている。 やっぱり歴史書は、このように事実に基づく考察、またさまざまな研究家の諸説を述べた上で自分の考えを述べ、その根拠を書く。こうあるべきだよね。 「謙信×信長 手取川合戦の真実」があまりのひどくくと途中で放り投げてしまった後なので。
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最終的に天下人となった家康の最大のライバル武田家。天敵という言葉が相応しいのかもしれない。そして、信玄はもちろん、武田を継いだ勝頼に対して敬意を忘れなかった(と思う)。両者の視点があって面白かった。
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徳川家康と武田勝頼との長い戦いについて。長篠合戦を除けば、一進一退が続いていたなかで、勝者となった徳川家康もまた危機を迎えていたことが興味深い。一歩間違えれば勝者と敗者が変わっていた可能性もあったのだ。
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長篠合戦に至る経過や信康事件の前後など、古文書の小さな話を交えると、メジャーな大筋よりもさらに立体的に際立って来る
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最近の著者の本を読んでいるなら復習といったもころだが、桶狭間後の家康の自立からから天正壬午の乱ぐらいまでをメインに扱った歴史の本。 信玄を相手に小国ながら対等以上に渡り合った家康も大したものだし、その家康を何度か追い詰めた勝頼も大したもの。天正壬午の乱を思うに、武田家中に戦う気が...
最近の著者の本を読んでいるなら復習といったもころだが、桶狭間後の家康の自立からから天正壬午の乱ぐらいまでをメインに扱った歴史の本。 信玄を相手に小国ながら対等以上に渡り合った家康も大したものだし、その家康を何度か追い詰めた勝頼も大したもの。天正壬午の乱を思うに、武田家中に戦う気があれば、甲斐まで信忠を引き込んで討ち取るぐらいできたような気がする。
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武田勝頼というと無鉄砲な武将というイメージが強いがこの本を読んで見えてくるのは外交や戦に強い優れた大名というイメージ。少しの不運とあとは意思決定の際に偉大な父を超えなければという歪みが敗北に繋がった気もしてくる。
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とても面白く読みました。丁寧でわかりやすく、興味をそそられる。ますますこの時代のことを知りたくなってきました。
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徳川家康にとって武田家が一番の脅威であった。信長と同盟したのもその脅威から免れるためともいえる。信玄亡き後も武田家の脅威は続き、築山殿事件や信康事件にも発展する。しかし、長篠設楽原合戦後からは武田家家臣団の弱体化もあり徐々に家康の優位となる。そして高天神城陥落をきっかけとして滅亡...
徳川家康にとって武田家が一番の脅威であった。信長と同盟したのもその脅威から免れるためともいえる。信玄亡き後も武田家の脅威は続き、築山殿事件や信康事件にも発展する。しかし、長篠設楽原合戦後からは武田家家臣団の弱体化もあり徐々に家康の優位となる。そして高天神城陥落をきっかけとして滅亡へのカウントダウンが。家康は、武田家への抑えという重要なミッションが信長から課せられていた。武田家滅亡からわずか三か月後に本能寺の変が起きるとは・・・
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