怪物 の商品レビュー
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シナリオブックを読んで、あの2時間が一瞬で過ぎていく感覚がして、映画で描かれる余白や間や、言葉以外の行間ってものすごく大きな要素だと気づいた。 全員が自分の守りたいもののために 全員が自分の見えている景色を頼りに 全員が自分の正しいと思った軸を信じて 全員が自分の人生を一生懸命生きている だけどそれが誰かを傷つけて それが誰かを苦しめて 無感情になる技を手に入れたり 嘘をついて自分を守ったり ビルに火をつけたり 好きな人と掴み合いになったり 自分を傷つけたり 生きるための精一杯の防衛をする 好きなひとが 好きな人を 好きといえないことが 好きであることを間違いかのように責められることが、そんなこと必要ないのに、なぜかそれが起きる ・校長先生「しょうもない、しょうもない、誰かしか手に入らないものは幸せじゃない。誰にでも手に入るものが幸せなんだよ」 ・「生まれ変わるなんてないんだよ」「そうだね、よかった」
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映画を観たうえで、脚本どうなっているのかなと思って読んだんけど、概ね映画と同じ。 同級生の美青ちゃんがBLのマンガ読んでて、それを湊に見せてくる件があったけど、彼女は同性愛をマンガや物語として認識しているだけで現実世界のこととして見えていない感じがして、それがまた湊を苦しめている...
映画を観たうえで、脚本どうなっているのかなと思って読んだんけど、概ね映画と同じ。 同級生の美青ちゃんがBLのマンガ読んでて、それを湊に見せてくる件があったけど、彼女は同性愛をマンガや物語として認識しているだけで現実世界のこととして見えていない感じがして、それがまた湊を苦しめているのかなって思った。
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誰にでも手に入るものを幸せっていうの。 映画を観てからほぼ3ヶ月。姉からシナリオブックを借りたので、さらに物語を深掘りしていきます。 シナリオブックを読み返すと、映画を観るだけでは拾えきれなかった“愛”や“性”についての描写がたくさんあることに気がつきました。 さすが細かい部分まで抜かり無く脚本を書き上げる、坂元さん。尊敬でしかない。 ここからは、ネタバレ注意! 成長していく自分の体と心に戸惑う敏感な思春期に母親が、 「お父さんと約束してるんだ。湊が結婚して、家族を作るまでは頑張るよって。どこでもある普通の家族でいい。湊が家族っていう、一番の宝物を手に入れるまで、、、」 家族の幸せを願うのは当たり前のことだし、決して悪気があって言った言葉ではない。しかし、普通の家族といえど、それが難しい人もいる。 自分は普通じゃない。何者なのか。 答えが分かりつつも認めなくない自分自身のこと。 依里の父親は、息子の考えが受け入れられず、「お前の脳は、豚の脳だ。」と言う。自分の息子にそんな言葉を放つなんて信じられないけど、受け入れられない親もいるんだろうな。 校長先生が言った、 「誰かにしか手に入らないものは幸せって言わない。しょうもないしょうもない。誰でも手に入るものを幸せって言うの。」 と言う言葉、映画で見た時もズーンって沁みたけど、文字で見るとやはり沁みました。 2人が両手を広げて、空を仰ぎながらかける姿はこっちまで嬉しくなりました。 まーだまだ語り足りないけど、この辺で。 もう一回映画を観たくなりました!今度は見逃していたポイントをちゃんと注目してみてみよう
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映画の方がサラッとしてたけどこっちはこっちで好き。映像だけだと汲み取れなかった部分がどういう意図なのかわかったので満足。 ラストへの理解度も深まるかなと思ったけど難しくてこれ読んだら余計に混乱した。結局2人は生きててどっかに逃げたってことなのかな…
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映画を観たうえで読んだ。 シナリオ時点では、映画より一段強めにLGBTQに関して描写されているように思う。美青さんがBL好きなんて、映画では説明されてなかったような。 あと、校長先生まわりもラスト前のところはカットされてたような。 映像で見るよりも、文章で読んでいる方が残酷さとか暗さみたいな要素をより強く感じる。視点が切り替わって順番に明かされていく事実・体験と、伝聞・想像・虚飾の落差、それによって傷ついていく様子というか、切迫した感じ。 音楽とか、光の描写でラストシーンの受け止め方も変わるなぁ。映画はすごく爽やかというか、希望が確かにある、と思える終わり方だった。 こういう、シナリオブックというものを読むのは初めてだったけど、映像と文章どちらが優れているとかではなく、やはり映画のレシピとしての脚本であって、『なるほど、そういうことね』みたいな、種明かし的な面白さや振り返りのトリガーとして、読んで良かったと思えた。
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映画を観た後に読んだ。 映画では分からないところがあり、答え合わせのつもりで。 映画では描かれていない描写もあり、こういうことだったのかと唸る場面もありグイグイ読み進めた。 映画のラストでは、私は二人は違う世界へ行ってしまった(亡くなった)と理解していた。こちらだと、二人は現実世界に引き戻されたものだと感じた。しかしそれは決して辛く苦しいばかりではなく明るい未来を感じさせるラストだった。これを映画ではキラキラした綺麗な映像で表したのかもしれないなと思い、また映画を観たくなった。 20231021
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映画を観て気になった部分やよく分からなかったシーンを確認したく読破。 あと坂元さんのファンなので一度脚本を読んでみたかった。 言葉が面白いし、綺麗だし、怖い。 映画にない部分もあり思った以上に良かった。 自分にも怪物な部分があると思う。
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映画は視聴済み。 ラストあのふたりは死んでしまったのか否か、映画ではどっちにもとれたので確認したくて。 生きてるよね。遠くで先生とママに声が聞こえてるってなったつんだもの。 僕たちは何も変わらない、世界が変わったんだよ。 この意味深なセリフも持ってうまれた性癖を無理に変えることは...
映画は視聴済み。 ラストあのふたりは死んでしまったのか否か、映画ではどっちにもとれたので確認したくて。 生きてるよね。遠くで先生とママに声が聞こえてるってなったつんだもの。 僕たちは何も変わらない、世界が変わったんだよ。 この意味深なセリフも持ってうまれた性癖を無理に変えることはない、世界が変わればいいことだと受け止められるし。 「怪物だーれだ」とは世間ともいえるというのがこの小説を読んで感じたこと。
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「小学校の先生の名前なんて覚えてる?〜どうせ忘れちゃうんだからさ、適当でいいんだよ」って台詞。僕は全部覚えてる。幼稚園は片岡先生、小1佐古先生、小2島津先生、小3原田先生、小4−6島津先生、中1渡辺先生、中2豊浦先生、中3唐谷先生、高1谷口先生、高2大賀先生、高3谷口先生、大学安...
「小学校の先生の名前なんて覚えてる?〜どうせ忘れちゃうんだからさ、適当でいいんだよ」って台詞。僕は全部覚えてる。幼稚園は片岡先生、小1佐古先生、小2島津先生、小3原田先生、小4−6島津先生、中1渡辺先生、中2豊浦先生、中3唐谷先生、高1谷口先生、高2大賀先生、高3谷口先生、大学安保先生。なんでこんなに覚えてるんやろ。坂元さんは、ほんまに小学校の時の先生の名前は覚えてないんやろか。
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映画を観たあと読んだ。シナリオブックを読むのは初めてだったけど、映画で難しかったところが理解できたり、本編にはなかったシナリオが読めてよかった。同時に、このシーン入れてほしかったなって思うところもあった(特に湊と美青のところ)。映画を観た方には読むのを薦めたい。
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