ポーランドの人 の商品レビュー
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70代のポーランドのピアニストと40代の銀行家の妻、バルセロナでのコンサートの後の食事会で二人は出会う。ダンテのベアトリーチェのようにくだんの女ベアトリスに一目惚れした老ピアニストの恋。一途な想いとそれを受け取るベアトリスの感情の記録。たんたんとした抑制の効いた文章で感情の流れゆく様が興味深かった。
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表装に惹かれて手に取ると、全体的に緑の表に対して裏は黒。緑は部屋の色で少し奇妙な黄色混じりのカーテンと片隅に腰掛けている人、裏は黒い紙に書かれた手書きの五線譜。 タイトルのポーランドと楽譜で、おや…これはショパンかと期待して読んだ。 年老いたピアニストと既婚女性の大人の恋愛?...
表装に惹かれて手に取ると、全体的に緑の表に対して裏は黒。緑は部屋の色で少し奇妙な黄色混じりのカーテンと片隅に腰掛けている人、裏は黒い紙に書かれた手書きの五線譜。 タイトルのポーランドと楽譜で、おや…これはショパンかと期待して読んだ。 年老いたピアニストと既婚女性の大人の恋愛?はっきり言うと不倫なんだろうが 読んでいてそうならないでくれ、そう願っていたがプラトニックではなくなっていく。 老人の残したモノについてが展開されていく後半。 なんとなく宗教的でなんとなくブルーな感じ。 ワルシャワという土地の持つ歴史も垣間見れ、訳者のあとがきもとても良かった。
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「時々確かめたくなることがあるものなんですよ、女って。自分がまだ魅力的だって証拠が欲しくなる」 「その証拠、僕はあげてない?」 「あら、もらってますよ。でも少し足りないかな。」 ポーランド人ピアニストお爺ちゃんに惚れられてしまったスペイン人既婚子持ち女性のお話。 クッツェーは『恥辱』を読んでとても面白かったので2作品目。 内容に関しては上記の引用が核だと思っている。 構成に関しては短いセクション毎に数字が振られていて、これが場面展開を表しているとかなんとか。 本作品の中で言語が主題の一つになっていて、詩は母語でしか書けないヴィトルトが使う英語 翻訳機では訳すことのできない詩の翻訳をプロに頼む 他にもたくさん。 そもそも本の出版に関しても地球の南で最初に出版されることのシンボリズムが大切というスタンスなのが良いと思った。
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軽く、流れる音楽のようなタッチで、スルリと読めてしまった。熟年セレブの恋愛ストーリーかというテイで、たまに、ええーそれはちょっとどうなのよ?!と思ったりもするのだけれど、ベアトリスがたどり着く地点が普通の恋愛ストーリーとはちょっと違うと思う。 好きなシーンは101ページです。
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